世間はナイキシューズですが子どもに与える靴は何が良いのか・・・
前回は靴下の話だったので今日は靴の話です。
特に今回は子どもの足にはどんな靴が良いかという事で話していきますね。
子どもの靴に関して親が知っておかなくてはいけない事は、靴の機能性によってはその子の足が守れるという事です。
では子どもの足を守る靴の3か条
1、靴のカカトが固い事
2、靴のつま先部分だけ曲がる事
3、サイズが合っている事
これに尽きます。とりあえず靴で出来る事はこの機能性に尽きるのでここが守られていればOKです。
では掘り下げて説明していきますね。
まず1のカカトが固いというのは下の赤丸の部分です。ソールではないです。
2、つま先部分だけ曲がるような構造が望ましいです。
3、サイズが合っている事。これは靴下を履いたまま子どもを中敷きの上に立たせ親の指1本分先が余っていればそれでサイズはOKという事になります。
で、結局どこのメーカーの靴が良いのか、基準になるかという事ですが当院でおススメしているのはアシックスのSUKU2というシリーズです。
機能性も耐久性もこれであれば間違いないと考えています。
ここで考えなくてはいけない事は、靴の機能性にアニメやヒーローのキャラが必要でしょうか?
キラキラやリボンが必要でしょうか?
これは完全に必要ないですね。
そしてそこにお金が発生してしまっているという現実。
アシックスはそのキャラクターを使用するにあたって掛かるお金を靴の機能性や耐久性にぶつけています。いや、本当のところは知りませんが僕が靴を見る限りそうだろうと信じています。
ただアシックスしか履いてはいけないとかそういう事ではないです。
履く頻度の問題ですね。
幼稚園や小学校など外で遊ぶ機会が多い年代での日常で使用する靴はそういった機能のしっかりしたモノを使い、休日のお出かけの時にはお洒落な靴を履いていいと思いますし、近くのコンビニに行く程度ならサンダルでも何でもOKだと思います。
ただ子どもの柔らかい足の成長を助けるのは日常生活の中では正しい機能をもった靴だと僕は感じているので、買い与えるお父さん、お母さんには正しい知識を持ってもらいたいですね。
意識してもらうのは上手な使い分けです。
これはしっかりとした知識を持っているかどうかで決まってきますので、この記事をみて勉強してください。
恐らく3分くらいで読めるし、覚えられるはずです。
当院では地域の幼稚園に足の測定に行かせて頂いたりしているので園児を含め年間に2~3000人の足を計測していますので、その重要性を人一倍どころではなく人十倍くらい実感しています。
アシックスのSUKU2シリーズの良さは品番で機能性が変わらないという事です。かなり良い精度をもって靴が作られているのでカタログからどれを選んでも機能性、耐久性に関してはハズレがありません。
あとはお父さん、お母さんがどのサイズを選ぶかが問題になってきます。
なので当院にはサイズを測りたいとか、何cm買ったらいいですか?という患者さんも多く来られます。
わからないまま買うよりはよっぽど良い判断だと思います。
まず今日からこれを読んでいただいているお父さん、お母さんに行ってもらう事は現在お子さんが履いている靴の機能性、サイズが合っているかを上の写真を参考に確認してもらうという事です。
1分で終わりますのでサッとやってみて下さい。
そして合っていなくて、靴を買おうかなとお考えの方は是非アシックスのSUKU2シリーズも選択肢に入れてみて下さい。
お子さんの足を正しく発育させる重要なアイテムになるはずです!
さぁ、ここまでは親が出来る事ですね。
ここからはお子さんに教育していかなくてはいけない事になります。
そう!履き方です。
これが出来ていないと話になりません。履く時にいつもお父さん、お母さんが一緒にいてくれるならOKですが、大概履く時は1人で履きます。ここの教育を飛ばしてしい、しっかり履けないとどんなに良い靴でもかなりの減点になってしまいます。
正直に言わせてもらうとアシックスのSUKU2のシリーズは値段が高いです。
なので履くからには足に良い影響を与えたいですよね?
そこで最も大事なのが履き方です。
では履き方を解説していきますね。
まず足の構造から。前から見ると
横から見ると
靴目線で見ると
この赤で囲んだ部分を支える事、必要以上に下げない事が靴の大事な役割のひとつです。
という事はこのベルトを緩く締めるという事は、この大事な部分が支えられないので靴としての機能が下がるという事になります。
では具体的に赤で囲んだ部分の構造が崩れるとどうなるのか?
・指の接地が悪くなる
・外反母趾になりやすい
・運動能力が落ちる
・スポーツをしていると故障が多い
パッと思いつくだけでもこれだけ挙げられます。
なぜ靴のベルト部分が内側から引っ張れる構造になっていると思いますか?
鋭い方ならもうわかりますよね。そうです。赤で囲った部分を支えられるように内から外へ引っ張りやすくする為です。
これを意識して履かせるだけでも靴はかなり有効なアイテムになりますし、靴の履きやすさに子どもが気付くはずです。
そして緩く履いた時の歩きにくさや走りにくさにも気付くはずです。
イメージしてみて下さい。
緩く縛った靴って走りやすそうですか?
絶対走りにくいですよね。という事は足は自然と遅くなるんです。その動き方をどんどん身体に吸収させて覚えていってしまい、更には足の遅くなる動きや人間本来の動きとは違った動きを覚えてしまうんです。
筋肉や関節の動きが本来の役割とは違う事を行っても、ある程度の生活は普通にこなせてしまう。これが人間の凄い所ですなんですが・・・。
本来の役割をするべき箇所とそこの代用を行ってくれる箇所ではやはりパワーレベルに差が出る事は何となく理解していただけると思います。
そんな重要な事が靴のベルトには隠されているんです。なのでせっかく良い靴を買ってサイズも合っているんだとしたら、ここからは子どもへの教育です。
履き方教育。
ここのポイントを挙げていきますね。
・何回も言う
・何回も良い状態で履かせる
これしかありません。1回言って理解してくれるなんてあり得ないし、子どもにとってはめんどくさい作業なんです。なので言葉で説明するより本能的に身体で分からせた方が早いです。
ごちゃごちゃ説明するより、走りやすいか走りにくいか。この違いを分からせた方が良いと思います。
それを繰り返す事で走りにくい履き方が嫌になってくれたらもうこっちのものですね。
そうやって足が守られた状態で運動や体育を行う事で、身体本来の動きを覚えやすくなります。
その延長線上にクラブや部活が存在しているので、運動能力の土台は幼稚園や小学校低学年頃に作られている事はよく理解できると思います。
こういった事を考えてお子さんに靴を買い与えなくてはいけないですね。
そしてせっかく良い靴を購入したならば、靴を活かすことを考えなくてはいけないという事です。
買っただけで満足してはいけませんよ!
むしろ買った後が勝負ですからね!
今日書いたような事をしっかり覚えて子どもさんの足をお父さんお母さんが守れるようにしていきましょう!
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