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【猫の慢性腎臓病】病気の進行に伴う猫の行動変化

CKD(慢性腎臓病)の猫さんのお世話をする際は、行動の変化に気をつけ、必要な対応をしてください。

猫が快適に過ごせるように、獣医師とよく話し合いながら、穏やかな生活を支えましょう。

また、気持ちの面でのサポートや、根気も大切です。

愛猫との時間を大事にし、変わりゆく様子を受け止めながら世話をすることが、最終的には猫とあなたにとって一番良い結果をもたらします。

病気の進行と行動変化

CKD(慢性腎臓病)は猫の体全体に影響を及ぼし、その行動にも変化をもたらします。

病気が進行すると、猫は以下のような変化を示すことがあります

  • 睡眠時間の増加: 猫は通常、かなりの時間を寝て過ごしますが、CKDによりさらに多くの時間を寝るようになることがあります。
     

  • 隠れたがる行動: 猫は病気や不快感を感じると隠れる傾向があります。これは、自然な防衛本能の一つです。
     

  • 食欲不振: CKDによる吐き気や不快感は食欲を減少させる事があります。
     

  • 活動性の低下: 全体的な体調不良は、猫の遊ぶ時間や活動レベルを減少させることがあります。
     

痛みや不快感による行動の理解

CKD(慢性腎臓病)による痛みや不快感は、猫の行動に直接的な影響を及ぼします。

そのような行動には、以下のようなものがあります:

  • 攻撃的な行動: 痛みや不快感は、普段はおとなしい猫でも攻撃的にさせることがあります。これは、自分を守るための自然な反応です。
     

  • 異常な行動: 猫は痛みを感じると、隠れたり、異常になめたり、普段とは異なる行動を取ることがあります。
     

攻撃的な行動や異常な行動への対応

1. 痛みの原因を理解する:

猫の攻撃的な行動や異常な行動の背景には、しばしば痛みや不快感があります。

不快感や痛みを感じている場合、適切な痛み管理が必要です。

症状が見られる際は、獣医師に相談して原因を特定し、指示に従って痛み止めの薬を使用するなど適切な治療を行うことが重要です。
 

2. 安全な環境を提供する:

猫が安心して休めるように、静かで暖かい場所を整え、好みのクッションやベッドを提供してください。

また、騒がしい環境や相性の悪い他の動物から離れた、快適な空間を確保することで、猫のストレスを減少させ、安心して過ごせる環境を作り出しましょう。

3. 緩和ケアの検討:

猫が痛みを感じている場合は、緩和ケアのオプションを獣医師と話し合いましょう。

適切な痛み止めや症状を軽減するための治療が役立ちます。

緩和ケアとは、痛みや不快感を和らげ、猫が快適に過ごせるような治療のことです。

多くの方が緩和ケアを終末期のケアと考えがちですが、 病気の初期段階から、緩和ケアは大切な治療法の一つです

4. 飼い主の反応の調整:

猫が攻撃的な行動を見せた場合、落ち着いて対応することが重要です。

声を荒げたり、急な動きをしたりすることは避け、猫に安心感を与えるよう努めてください。

5. ストレスの軽減:

猫のストレスを軽減するために、日常生活のルーチンを整え、安定した環境を維持します。

また、静かな遊びや愛情深い撫で方で猫を落ち着かせることも有効です。


行動変化への対処 

1. 食欲を促進:

食欲が落ちている場合は、小さくて頻繁な食事を提供し、食べやすいように食事を温めたり、味を変えたりしてみてください。

獣医師から推奨される特別な食事を試すことも有効です。
 

2. 獣医師との継続的な連絡:

猫さんの行動や健康状態の変化を定期的に獣医師と共有し、必要に応じて治療計画を調整してください。
 

3. 感情的なサポートと忍耐:

猫の行動変化に対応するには時間と忍耐が必要です。

愛猫を穏やかにサポートし、必要なケアを提供してください。
 

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