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とある編集者の日々の観察「となりのシジュウカラ」

ここ数年、隣家のブロックの穴でシジュウカラが繁殖します。2019年からは在宅勤務が増え、それまでよりもじっくりとシジュウカラの観察ができるようになりました。電子書籍図鑑の読み放題WEBサービスの「図鑑.jp」を使っていろいろ調べたりしました。今回も長いなあ(笑)。山と溪谷社いきもの部ツイッターまとめ+図鑑jpのFacebook「日々の観察」(改変・追加あり)

2019年の観察 ~疑問はすぐそこに~

2019年4月20日

最近、家の前でシジュウカラがよく鳴いている。オスだな。その間、メスが隣家のブロックの穴に入っていて、出てくると一緒に雑木林の方に飛んでいく。営巣するのかな? ここで営巣するのは2、3年ぶり。楽しみ!

太いネクタイ。これはオスですね。よく鳴いてるし。2階の窓越しに撮影。

2019年4月21日

巣穴から出てきたメスのシジュウカラ。以下のバードリサーチさんのサイトを見ると、今はまさに産卵中なのかな? 毎朝1個ずつ、平均8.9個の卵を産むそうです。無事に育つといいなー。

NPO法人バードリサーチの巣箱プロジェクト
https://www.bird-research.jp/1_katsudo/subako/kosodate_new.html

ネクタイが……細いよね??

ちなみに巣はこういう感じのブロックの縦穴で、天井が3分の2ぐらいは塞がっている感じです。2019年はうちから一番近い穴でした。

雨は大丈夫なのか?ヒナはちゃんと出てこれるのか?と毎年思います。

2019年5月7日

隣家で営巣中のシジュウカラは、そろそろヒナが孵化したのかな? 今朝は夫婦でイモムシを運んできます。GW中は巣から出てきた個体に、もう1羽がイモムシを与えていることがあって、それはまだメスが抱卵中だからかと思ったのですが。

基本、家の中から観察しています。ソファーに座って優雅な観察です(笑)。

2019年5月9日

隣家のシジュウカラも順調に育雛が進んでいるよう。夫婦でエサを運び込む回数が増えてきました。朝、ソファに座ってお茶を飲みながら、ウィーンってズームして撮影。

こちらに気づいているのか?距離は……5メートルぐらいかな。

2019年5月11日

「シジュウカラはイモムシを咥えていても鳴くことができる」
現場からは以上です。

これで鳴いているのです。自分的には発見でしたね。

動画はこちら→ https://twitter.com/i/status/1126988808128327681

2019年5月16日

オスがどんどんイモムシを持ってきます。子育てが佳境なのかな? 

これはオスですね。

ちなみに過去の観察では、子育ての佳境と思われるときに、約1時間の間に2羽で17回エサを運んできました。

2013年かな。字が汚いな(笑)。

2019年5月23日 すまないな。

シジュウカラ夫婦は相変わらずエサ運びに忙しい。庭を掃いたり、メダカにエサをやりにいくたびに、ヂヂヂヂ……と警戒音を投げかけられて凹む朝。

すまんよ……。これはメスか。

2019年5月24日 消えてしまいました。

ユリの葉にウラギンシジミの蛹がついてた! こないだピロピロしてたやつかな? それにしても……シジュウカラが巣立ったのかも…。気配がないな。

庭のフジ棚で育ちました。

このように、2019年はぷつりといなくなりました。ヒナたちが巣立つと最初は家の周りにいて、その後ゆるゆると雑木林に移動していくのですが……その気配もなく。在宅勤務でずっと家にいたので、それならそれで気づきそうで。可能性としてはアオダイショウかな……。

それでも、巣づくりから産卵、抱卵、育雛までと一通りの繁殖行動を観察したことになります。いろいろと……疑問のタネがありましたね。


2020年の観察 ~妄想炸裂~

2020年4月4日

お隣で今年もシジュウカラが巣づくり! 夫婦でコケをじゃんじゃん運び込んでいます(家の中から撮影)。去年とは別の穴で、残念ながらウチの部屋からは見にくい場所ですが…。

コケを運び込んでいます。ここ重要です。試験に出ますよ。

いつも、家の前でオスが「ツーピ、ツーピ」と鳴くので、あ、来たな…と思うわけですが、メスが穴から出てくると、伴走するように一緒に飛んで巣材を探しに行くようです。

仲いいんだなあ……と思ったわけです。そのときは。

2020年4月7日 持ち込む巣材が変わるのです。

引き続き巣づくりに忙しいシジュウカラのつがい。運び込む素材が毛っぽいものに変わりました(写真)。写真は撮れませんでしたが、明らかに大型犬のもふもふの毛を持ってきていました。

毛をくわえている?

巣内側のふっくら仕上げに入ったんだなあ……と思い、あぁ、ふかふかで暖かい巣ができつつあるのだなあ……とほっこりしたわけです。

相変わらずオスは巣に近いところで「ツーピ、ツーピ」と鳴いています。たまにわたしが外にいるときにつがいが戻ってくると、「ジャ、ジャ」と警戒音を投げかけられます。

「ああ、すまん、すまん」と家に戻るのですが、やはり、メスが穴から出てくると、後を追うようにいずこかに飛んでいきます。ふと、頭に疑念がわきました。あれ? もしかして……。

2020年4月9日 巣材を運び込むのメスだけ?

いつもオスが鳴いているときに気づくからだと思っていたのですが、わたしはがたまたま庭に出ているタイミングで2羽がやってきたことがあって、そのとき実際に巣穴に入ったのは1羽だけだったことに気がつきました。

なに見てんだとオス。

気になってしばらく観察していると、確かに2羽で飛んできても、巣穴に入るのは1羽だけ。もう一羽のオスはツピツピさえずっていて、巣穴に入らないのです。そして、メスが巣穴から出てくると一緒に飛んでいくのです。
んん? もしかしてオスは巣材を一切運んでないのでは??……そんな疑念がわいたわけです。

2020年4月13日 図鑑で調べるのだ!

「オスは巣材を一切運んでないのでは??」
そんな疑念がわいたわけですが、少なくとも子育てのときのエサ運びは雌雄で行っていました。去年だけではなく、何回もお隣の家でのシジュウカラの子育てを観察しているのですが、ピークには2羽がえらい勢いでイモムシを運んで来るのを見ています。子育てはつがいで、巣づくりはメスだけで???……ということで、図鑑を見たわけです。ここで弊社が運営する「図鑑.jp」の登場です。

【宣伝】
図鑑.jpとは、複数の出版社の図鑑を電子化して、読み放題にしたWEBサービスです。野鳥ジャンルは元々無料のものも含めて13冊の図鑑が閲覧できます。月額と年額コースがあります。https://i-zukan.jp/

まずは…一応…お約束で、弊社の山溪ハンディ図鑑『新版 日本の野鳥』を開いてみます。


図鑑jpの画面でみたハンディ図鑑です。

が、やはり識別重視の図鑑なので雌雄や幼鳥の写真、亜種の情報などが多く載っていますが、生態の話はエサとか群れの話ぐらいしか載っていません。

このあと、あっという間にカラスに食べられてしまいました(本当)。

上の写真は2008年、今とは反対側のお宅で繁殖したシジュウカラの巣立ちビナです。まさに巣立ったときの写真です。黄色くてかわいいですね。『新版 日本の野鳥』にも、もう少し成長していますが、まだまだ黄色いシジュウカラの写真が掲載されています。

まぁ、この図鑑に生態情報がないのは想定済みで、そそくさと『バードリサーチ生態図鑑』にジャンプします。図鑑.jpは種名(和名)で複数の図鑑を串刺しにしてどんどん閲覧できるのがよいところです(自慢)。

バードリサーチさんの『生態図鑑』にジャンプしました。

これは、さすがの情報量です! 文字びっしりです(笑)。

繁殖に関係する情報としては、「基本的に一夫一妻制」であることや、「初卵日と一腹卵数」「繁殖回数」や「繁殖に参加するときの年齢」など、さすがに詳細な繁殖生態の解説がグラフなどとともに説明されています。これは本当に勉強になります。

しかし、巣づくりの話はほとんど載っていませんでした。……ということで、最終兵器にジャンプします。

野鳥の生態を知る最終兵器は、保育社さんの『原色日本野鳥生態図鑑 陸鳥編』です。いわゆる書籍になっている図鑑としては、日本で唯一の生態解説に特化した野鳥図鑑です。

少し古いですがすばらしい図鑑です。水鳥編もあります。


で、書いてありました! すべて、この図鑑に解説してありました!!

「巣づくりは雌だけが行い,蘚類で外装をつくり,産座には獣毛などを敷く」

「…雛は両親から給餌され,」

おおー、まさにその通りだったのです!巣づくりはメスだけが行うのです!
 そして、コケから獣の毛に巣材が変わるのです! 感動しました! 自分の観察と推理が当たっていたのです!!

2013年3月24日でした。

写真のシジュウカラは2013年のもの。たしかにコケを運び込んでいるのは……メスですよね? このときは気づきませんでした。そうか。やっぱりそうだったのです。

Facebookの方で詳しい方にコメントいただきました。

鳥のメスが巣作りをする理由の一つに、産座(巣の内側)のサイズを自分の体にフィットさせるというのがあります。抱卵するときに効率よく卵をあたためるためです。とくにメスしか抱卵しない種ではとても重要なことだと思います。

図鑑.jpのFacebookより

しかし、この図鑑を読んでも「なぜそうなのか?」は書いてありません。次は、論文か…論文を探すのか? いや、その前に自分の頭で考えるのだ! 次回、妄想が炸裂します(笑)。

2020年4月15日

妄想の前に実況中継です(笑)。オスがエサを運び込むようになりました。

イモムシをどんどんと。
じゃんじゃん持ってきます。
そして、うちの黒豹も2階からシジュウカラを観察しています。

『原色日本野鳥生態図鑑 陸鳥編』(保育社)によると「抱卵は雌だけが行い,雄は雌に給餌する」とありました。

まさに抱卵がはじまったようです。「抱卵日数は12〜13日」とあります。ここで念のため『バードリサーチ生態図鑑』を見ると、より詳しく解説がありました。それによると、ある調査での1回目の繁殖時の卵の数は平均8.9個だったそうです。で、「メスは毎朝1卵ずつ産卵し,終卵後抱卵を開始する.抱卵は13〜14日.」とありました。より具体的ですね! 初卵からの抱卵期間は20日前後ということですね。

まぁ、産卵期間中にせよ、抱卵期間中にせよ、5月頭にはヒナたちが孵化するかんじですね! 楽しみー。

2020年4月16日 妄想はじまる(笑)

さて、シジュウカラの繁殖生態で、実際の観察と図鑑の情報で分かったことは以下の2つです。

①巣づくりで、巣材を運んでくるのはメスだけ。
②ヒナを育てるときはオスもメスもエサを運んでくる。

さて、こうした行動には、どういう理由があるのでしょうか? まず思ったのは、突然ではありますが淡水魚の繁殖行動のことです。わたしは川魚の繁殖行動を観察するが趣味なのですが(多趣味です)、イワナもヤマメは産卵床をつくるのはいつもメスでした。

長野県で観察したヤマトイワナ。右の小さい個体がメスです。産卵床を掘っています。

イワナもヤマメも子育てはしないので、基本的はメスは卵を産み、オスは放精するだけです。鳥で言うところの巣である産卵床を作るのはメスの役割なのです。つまり、シジュウカラなわけです(笑)。

産卵後にメスのヤマメが砂をかぶせているところです。オスはもういません。(神奈川県)

そのときオスは何をしているかというと、メスに寄り添って産卵を促しているか、あとはひたすら近づいてくる他のオスを追いかけ回して、メスを防衛しています。産卵が終わると、メスは産卵した場所に砂をかける行動をして(上の写真)、しばらくその場にとどまりますが、オスはそそくさといなくなってしまいます。

バトルするオスのヤマトイワナ。(長野県)

まあ、そんなことを観察していたわけです。なので……シジュウカラも彼らと同じじゃないのか? と思ったわけですよ。

シジュウカラの繁殖とイワナ・ヤマメの繁殖を比べるのはちょっと乱暴ですね(笑)。でも、ま、シロウトの妄想なのでお許しください。

つまり……シジュウカラも「産卵前」においては、オスは他のオスへの警戒、メスを取られないようにするための「防衛行動」にあたってるのではないか……と思ったわけです。

メスが産卵してしまえば、基本的には自分の遺伝子が残されたわけで、そうなれば一生懸命子育てをするのです。しかし、産卵前の巣づくりの段階では、オスの気持ちとしては、このメスを! このメスをなんとか自分だけのものに! ということ……ではないかと妄想しております。

巣の前で高らかに鳴く……と言う行動は、別のオスに対しては抑制になるものの、カラスという捕食者に対しては巣のありかを知らせてしまうというリスクもあります。しかし、この地では前者が勝る……ということではないかと。そんなことは誰か研究しているのんでしょうね?

さて、日々の観察に戻ります。

2020年4月19日 メスに給餌

メスが抱卵中と思われるのですが、そのメスにオスがエサを持ってきています。その時、オスはいつものさえずりとちょっと違う感じなのですが、とにかく鳴いていて、巣の中からもチーチー鳴き声が聞こえるのです。
あれ? ヒナ?? 13日~14日程度の抱卵期間から考えるとそれはないから、メスが巣の中で鳴いているのかな?

オスかメスかたまにわからなくなります……。

オスが巣に入ることもあるのですが、メスが出てきてオスからエサをもらっているのを見ました。いわゆる求愛給餌? もう、つがいなのに? で、エサをもらって巣に戻るかというとそうでもなく、オスとどこかへ飛んでいくのです。

エサをおねだりするメス。

上の写真は、タイミングがずれていますが、オスの呼びかけ?で巣から出てきたメスが……小刻みに羽をふるってチーチー鳴いてエサを求めているところです。で、このときも2羽でどこかに飛んでいきました。

抱卵中はオスがメスに給餌するというのは前述の通り、『原色日本野鳥生態図鑑 陸鳥編』(保育社)にある通りですが、単なる給餌よりも意味深ですね(笑)。求愛給餌的な感じがするし、お腹がすいているから与えるというより、もう少し2羽の関係性のことがあるように思いました。

2020年4月27日 スズメが嫌い?

朝、シジュウカラがジャージャーうるさいと思ったらスズメが来ていました。睡蓮鉢に水を飲みに来たのに、水面が遠くて途方に暮れていたあげくに(すぐに水を足しました)、シジュウカラのジャージャーいわれるってかわいそうですね。シジュウカラってスズメ嫌いだよね? 君の巣は隣の家で、スズメはうちに来てんだよ? とモヤっとしました(笑)。

上から警戒するシジュウカラのオス。
水面が遠くて途方に暮れているスズメ。シジュウカラのことは気にしないみたい。

スズメが嫌いなのは、巣が乗っ取られるとかがあるからかな?

2020年4月29日 ヒナが孵った!?

たぶんヒナが孵ったぽいです。

①オスもメスもエサを黙々と運び込んでいる。
②巣穴から出てくるとき、恐らくヒナのフンをくわえて出てくる。(写真2枚目)

まだ、ヒナたちがチーチー大合唱でエサやり待っている感じはないですが。
うまく育つといいなー。

子育てはイモムシに100%依存していますね。
巣からフンを持ち出している。

2020年5月8日 悲報

本日、シジュウカラの親たちのエサを運び込むこともなく、巣は静かなままです……。孵化から巣立ちには20日はかかるというので、巣立ったということはないと思います。ちょうど昨日が出社で家にいなかったので、アオダイショウにでもやられたのか、あるいは一昨日のひどい雷雨でなにかあったのか……。

実際、毎年のように観察しているのですが、「ああ、巣立ったなー」と思うことはあまりありません。例年は、今のように毎日じっくり観察していないので、単に「見逃した」「さっさと親子で雑木林に移動した」などということだったかもしれません。

雑木林と宅地内では、宅地内の方が多少安全のような気もしますが、これまでも、カラスにやられたりと宅地もいろいろありますしね。

実際、シジュウカラの繁殖成功率はどうなんでしょうね? どこかの図鑑に書いてあるでしょうか。うう。自然の摂理とはいえちょっと残念。

最後に撮った5月4日ものです。


2022年の観察 ~キジバトとの比較~

2022年4月3日 今年もはじまる

もしかして、また隣家でシジュウカラが巣をつくっているかも! 2年ぶりかな。今年はうまくいきますように。

巣の前でオスがよく鳴くのですぐわかるよね。

2022年4月10日 産座をつくる
今日もお隣のシジュウカラは動物の毛を巣穴に運び込んでいます。今は産座をつくっているんだ! わたしの観察のレベルが上がっているのですよ。ふふ。

何犬の毛だろう?

2022年5月7日 抱卵斑?

メスが給餌に来たんだけど、久しぶりに下から撮ったら下腹部に寝癖が? もしかして抱卵斑?? シジュウカラにはあるのかな? 違うかな。ただの抱卵寝癖?(笑)いや、ヒナが孵化したんだから、雛斑か!?

向かって右の下に寝癖が……。

2022年5月13日 育つヒナ

雨の日も給餌頑張ってます。窓を閉めていてもヒナたちの声が聞こえます。無事に巣立つといいな。

雨とか関係ないよね。

2022年5月16日 イモムシだけじゃない

肌寒い小雨の朝。まだまだ親は頑張ります。ヤブキリっぽいものを持ってきました。2階の室内から観察しているので詳細不明ですが、給餌してるのはメスだけになっているような気がします。もう巣立ちじゃないか……と待ち構えているのですが。

イモムシの季節が終わったのかな?

2022年5月19日 巣立ち!

今朝、みんな巣立ちました! 全部で何羽だったかはわかりませんが、わたしが起きたときには既に巣から2軒目のお宅の車庫に2羽がいました。2羽の親が上の電線から誘導して1軒1軒ガレージや植え込みを移動して雑木林に向かっていきました。よかったよ! 元気で!

かわいいね。

2022年8月25日 キジバトと比較してみる

春はお隣で繁殖したシジュウカラを観察して、その年の夏の終わりに自宅のキジバトの繁殖を観察したわけですが、その違いに興味を持ちました。

キジバトの話はこちら→

巣づくりから抱卵、育雛まで、シジュウカラとキジバトでは微妙に違います。下の写真はともに巣材を持って来ているときのものですが、シジュウカラはメスのみが、キジバトは雌雄共同でつくるそうです。

産座用の獣毛をもってきたメスのシジュウカラ。
小枝を持ってきたキジバト。雌雄はわかりません。

抱卵は、シジュウカラはメスのみが行い、そのときオスはメスに対する給餌を行います。一方、キジバトは雌雄で抱卵しますが交代制だそうで、昼間はオスが夜はメスが行なうそうです。抱卵中の給餌はなさそうです。
(和田岳さんのまとめ https://www.omnh.jp/wada/papers.html )

そして、育雛における給餌はシジュウカラは雌雄で、キジバトは最初は例の「ピジョンミルク」だから、雌雄それぞれがあげるということ?キジバトはそこから徐々に種子とかの比率を上げて巣立ちに向かうということでした(バードリサーチ生態図鑑)。

まとめると以下のようになります。

【巣作り】
シジュウカラ=メスのみ。ただしオスも近くにいる。
キジバト=雌雄とも
*ちなみにシジュウカラの巣はコケや獣毛で構造的にも丁寧に作られており(想像)、キジバトの方は小枝を集めた雑な巣(失礼ですね…)です。

【抱卵】
シジュウカラ=メスのみ(オスによる給餌あり)
キジバト=雌雄の交代制
*シジュウカラの卵数は平均約9個で、2回目、3回目になると数が少なくなるそうです。キジバトは2個で一年中繁殖するそうです。

【育雛(給餌)】
シジュウカラ=雌雄とも
キジバト=雌雄とも
*育雛期間はシジュウカラは20日前後、キジバトは14日~17日程度とのことでした。

さて、このちがいは……。もう少し自分の中であたためてから、いずれ妄想を炸裂させたいと思います(笑)。各種が何を重要視しているか……異性なのか、同種なのか、捕食者なのか……エサはどうなのか?そんなことが関係しているような気がしています。

以上、今回も長くなりましたね。(@yamakei_ikimono ブチョーw)



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