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とある編集者の日々の観察

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ツイッター山と溪谷社いきもの部(@yamakei_ikimono)でブチョーwが日々垂れ流している生き物観察のまとめです。内容はほぼブチョーwの妄想なので信用してはダメです(笑)。
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記事一覧

【連載 最終回】 Ghost of Mountains, forever. 

もうユキヒョウはあきらめた。それでいいじゃないか。わたしのアルタイ山脈の旅は、そういうことだったのだ。しかし、運命はそれを許さない。いや、それは内なるわたしの欲望か!? アルタイ山脈、ユキヒョウ探索の旅、最終回です。 最終回 欲望の果てに見たものは? レンジャーと1日行動を共にした日、意外とすっきりした気持ちで泊まっていた地元ガイドの家に戻った。長い旅が終わる充足感に満たされているような…あるいは、あまりにも厳しい日々が終わることへの安堵か。 夕飯後にメンディが神妙な面

【連載 第3回】どうしてわたしはユキヒョウを探しに来たのか?

国立公園のレンジャーが合流した! 一緒にユキヒョウを探すのだ! 爆上がりのテンションは、スッと落ち着きます。山と溪谷社いきもの部ブチョーwのアルタイ山脈・ユキヒョウ探索の旅。心の平穏を見つけました(笑)。 第3回 アルタイ山脈で考えた。 巨大なモレーンの上で、めずらしくひとりだった。そんな時間はアルタイ山脈に来てはじめてのことだ。 明け方から国立公園のレンジャーとともにユキヒョウの新しい痕跡を探した。場所は、わたしたちが最初に入った山域…レンジャーがトレイルカメラを仕掛

【連載 第2回】下がるテンション、上がらない脚。そこに救世主が舞い降りる。アルタイ山脈・ユキヒョウ探索の旅。

ユキヒョウの新しい痕跡がない。個体数の少ないユキヒョウを探すのは情報がすべてだ。地元ガイドが固定電話を駆使して情報を集めるものの…。果たしてユキヒョウに会えるのか? 残りはあと3日だ。「とある編集者の日々の観察」特別編第2回。 第1回はこちら 第2回 削られる体力と精神力 結局、地元ガイドの電話攻勢によって、ユキヒョウのいい情報(家畜襲撃というよくない話だけど)を得られたのか、そうでなかったのかはよくわからなかったのだが、翌日はとりあえず近所の通称レッドマウンテンに入る

【連載 第1回】56歳。わたしはアルタイ山脈にユキヒョウを探す旅に出た。

山と溪谷社いきもの部ブチョーwが旅に出ました。じつに16年振りの海外旅行です。定年が視野に入りつつある50代後半になり、一念発起で目指すはモンゴルアルタイ山脈。ずっと憧れだったユキヒョウを探しに行ったのです。「とある編集者の日々の観察」の特別編。 第1回 ミルクティーは1日3杯までだ (これは情報戦だな…) 地元ガイドの家で、その日3杯目のミルクティーを飲みながら、ガイドが固定電話でひたすら電話をかけているのをぼんやり聞いていた。 夕方となり外の気温は氷点下になっている

とある編集者の日々の観察「フジ棚に生きるハラビロカマキリの1年」

庭のフジ棚でアブラゼミを捕らえるカマキリ! すかさず交尾にやってくるオス! カマキリの「シン・ゴジラ」とはなにか?(笑) 自宅のフジ棚に棲むハラビロカマキリの1年をまとめました。 山と溪谷社いきもの部ツイッターまとめ。 某年6月6日 すすっと逃げる子カマ 今朝の生きもの。カマキリ生まれたよ! フジの蔓についていたカマキリの卵が孵化したみたい。植木に何匹かいた。何カマキリだろう? 何年か前にはハラビロがずっといたことがあるからそれかな?? 大きく育つといいな。 6月21日 

とある編集者の日々の観察「となりのシジュウカラ」

ここ数年、隣家のブロックの穴でシジュウカラが繁殖します。2019年からは在宅勤務が増え、それまでよりもじっくりとシジュウカラの観察ができるようになりました。電子書籍図鑑の読み放題WEBサービスの「図鑑.jp」を使っていろいろ調べたりしました。今回も長いなあ(笑)。山と溪谷社いきもの部ツイッターまとめ+図鑑jpのFacebook「日々の観察」(改変・追加あり) 2019年の観察 ~疑問はすぐそこに~2019年4月20日 最近、家の前でシジュウカラがよく鳴いている。オスだな。

とある編集者の日々の観察「春、雨の後の溜まりは魚たちで大騒ぎ」 

2019年の大型台風で広い河原が濁流に覆われ、その様相が大きく変わりました。まさに氾濫原。コロナ禍のステイホームもあって、しばしばこの氾濫原に通うようになりました。野鳥を見つつ、溜まりに生きる魚たちの生態も観察しました。山と溪谷社いきもの部ツイッターまとめ(改変・追加あり)。 春、ひと雨ごとに季節が進みます。冬の間、水位が下がりきった溜まりでは、みんなが雨を心待ちにしています。 雨の後、祭りが始まる!4月19日【2日前の降雨量約40mm】 今朝の氾濫原はお祭り騒ぎでした!

とある編集者の日々の観察「ランの花が開くまでの60日間」

会社でなにかお祝い事あると、ドカドカと送られて洋ランたち。だいたい我らいきもの部が引き取ることになります。いろいろ持ち帰ってしまったランとブチョーの日々。いつもに増してただ長く、そしてなんの学びもありません(笑)。山と溪谷社いきもの部ツイッターまとめ。 ランが来た某年1月10日 会社に高そうなランの寄せ植えがきて、「花が終わったら、あれは俺が」「これは私が」と争奪戦が始まっているいきもの部。 3月5日 会社にあるランの寄せ植え。そろそろ花も終わって持ち帰りのタイミングか?

とある編集者の日々の観察「庭の生きもの12ヶ月のドラマ」

1月 January1/10 フユシャクガ 今晩のお客様。フユシャクガ(冬尺蛾)が玄関に来てた。クロバネかシロオビか…。わからないなー。 1/17 スギタニモンキリガ? 今晩のお出迎え。あー、見たことあるやつだ。キリガだよ、キリガ…と思いつつ、webの蛾図鑑『みんなで作る日本産蛾類図鑑』をカチカチ。久しぶりに「ヤガ科」の「次の50件」をかなり…かなり押してようやく出てきました! スギタニモンキリガ…ですよね? かわいいなー。 1/19 スズメ 冷たい北風が吹きすさぶ

とある編集者の日々の観察「真冬に卵を産む翅のないハチがいる! その産卵の一部始終」【マニア向け】

木の葉っぱでたまに見かける「虫こぶ」。それはタマバチという小さなハチの仕業かも。研究者との飲み会で小耳に挟んだこのハチを実際に探して日々観察した記録。ツイッター山と溪谷社いきもの部(@yamakei_ikimono)の中の人の日々のつぶやきまとめです(加筆修正あり)。 某年12月9日 飲み会あとの山手線の中 国立科学博物館で開催されたGBIFのワークショップに飲み会だけ参加する。「最近、飲み会しか来てねーな!」と先生方に冷かされる。楽しい飲み会(今となっては遠い昔のよう……

とある編集者の日々の観察「フジの実はどうしてその年一番寒い日の夜に割れるのか?」

12月。その冬いちばんの寒波が来た日に、庭のフジの実が割れます。必ず最初の寒波の夜に割れるのです。どうしてなんだろう? 観察と実験と妄想の年末年始。ツイッター山と溪谷社いきもの部(@yamakei_ikimono)の中の人の日々のつぶやきまとめです(加筆修正あり)。 2020年12月18日 割れるフジの実 夜、庭のフジの果実が裂開して落ちはじめました。庭とは言っても下はモルタル敷きなので、硬いサヤが落ちるたびに「カラン」と音をたてます。毎年、最初の寒波で落ちはじめるので、

とある編集者の日々の観察 「タマサンゴのコロコロ散布」

アスファルトの隙間に生えるタマサンゴというナス科の植物。いつもオレンジ色の丸い実がいっぱい実っています。いったいどうやって増えているのか?通勤電車の中で妄想が炸裂して止まらないのです。ツイッター山と溪谷社いきもの部(@yamakei_ikimono)の中の人の日々のつぶやきまとめです。 2017年11月8日 減らない実 今朝のいきもの。「スキマ植物」としてずっと見ている近所のタマサンゴですが、夏には実がオレンジ色になっていたけど、11月でもまだ実がたわわ。7月の写真と比べて

とある編集者による日々の観察 「キジバトの繁殖」

8月19日 発見 7:05 朝からキジバトがフジ棚の中に入ってくる謎行動。葉っぱの茂みの中でめっちゃ鳴く。写真のは周りでちょろちょろしている2羽目の個体。初夏から夏に見られるから、暑いとき涼みに来てるのかと思ったのですが、そうでもなさそう…。巣作りできる場所ではないと思うんだけど。 7:14 あ、枝咥えて来た。巣づくりか! 7:19 ネコがかぶりつきです。 11:58 巣材がめっちゃ散らかってる(笑) 8月20日 巣作り 庭のキジバトは、昨日の午前中はえらい勢いで巣材