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彼はたった一人:聖書をめぐる旅 5/5

5/5(木)
 人生の航海は時に厳しいものです。自分の漕ぐボートが、古くて効率の悪いものに思えたり、自分の航路がいつも海流に逆らってばかりに思えたり、何より他の人が乗る船が自分以上にすいすい前進しているように思えます。しかし、私たちの船には人生の味方なる方がどんなときにも、同乗してくださっています。今日は、味方なる方、そして初めの時にさかのぼって考える視点を学びました。 

イザヤ書50章

5主のことばを、私は耳をすまして聞きます。
逆らったり、顔を背けたりしません。
6むち打つ者に背中をさらし、
ひげを抜こうとする者に頬を差し出しました。
彼らは私の顔につばをはきました。
しかし私は辱められても、身を隠しません。
7主の助けがあるので、
うろたえたり、気を落としたりしません。
固く心に勝利を収めると確信しています。
8私を正しいと認めてくれる方がそばにいるのです。
さあ、だれが相手になるのか。私の敵はどこか。
いるなら、出て来なさい。
9見なさい。神が味方である以上、
だれも、私を罪に定めることはできません。
敵はみな、虫に食われた古着のように、
ぼろぼろになります。
10あなたがたのうち、主を恐れ、
主のしもべに聞き従う者はいるでしょうか。
そのような人が今、闇の中を歩み、
一筋の光もないというなら、主を信じ、
自分の神により頼みなさい。

 この箇所は、あたかもイエスキリストが受けた鞭うち、さげずまれたこと、民からの拒絶を現しているように思います。
預言とは、神様の言葉を伝えることですが、
ここでは、のちにイエスキリストが受ける受難を、イエスキリストの視点で語っているようにも思えます。
私が注目したのは、この人々からの拒絶やさげずまれることの中にあっても、イエス様の心はいつも神様が共におられたということです。
今、人から拒絶されたり、人生に意味を見出せない人がいるなら、私を見なさいとイエス様は言っているように思います。
私もあなたと同じ道を歩いた、しかし、私たちの味方なる方、神様がそばにおられるから気を落とすことはないよ。
あなたは、一人ではないよ。
そう語っているように思います。
この年齢になっても、励まされる言葉です。


イザヤ書51章

1-2自由の身となることを願い、主を尋ね求める者よ。
わたしの言うことを聞け。
あなたがたが掘り出された採石場、
切り出された岩を見よ。
先祖アブラハムとサラのことを考えてみよ。
あなたがたは、力がなく数も少ないと思い悩んでいる。
だが、わたしがアブラハムを呼び出したとき、
彼はたった一人ではなかったか。
それが祝福を受けて、大きな国になった。
8彼らは、虫が衣を食い荒らすように
食い尽くす。
だが、わたしの正義と恵みは
いつまでも続き、
わたしの救いは代々限りなく続く。
16わたしのことばをあなたの口に入れ、
わたしの手の中にあなたを隠し、守った。
星をそれぞれ決められた場所に置き、
この世界を造った。
わたしこそイスラエルに向かって、
『あなたはわたしのものだ』と言いきれる神だ。」


 はじめは一人からはじまった。
アブラハムのことです。
神様の声に従って旅立った彼が恵みを受けて、大きな民族に成長しました。
初めに立ち返る視点は大切です。
確かに私も、この街に来た時には、仕事のあてもなく、住むところも一番安いアパートで、段ボールは5個程度の荷物でした。
そこからでも、神様は私を祝福して、仕事、家族、住む場所を与えてくださいました。
この世の中に尺度を求めると、人のことが良く見えたり、自分がぜんぜん進歩していないと思えたりします。
しかし、今日の聖書箇所にあるように、神様の正義と恵みは、いつまでも続きます。
朝目覚めると、わたしの時間を入れる財布には、毎朝24時間が用意されています。
この時間を使って、神様の業をしていこうと思います。
まずは、小さなことからですね。


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