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あの偉大なバビロンは、なぜ倒れたのか:聖書をめぐる旅 6/7

6/7(火)
 高度な文明社会を誇ったバビロンも、万軍の主の言葉から逃れることはできません。水面に石を落とすと波紋が広がりますが、それは一瞬で、そこに石が落とされたこともわからなくなってしまいます。  

エレミヤ書50章

18そこで、イスラエルの神である天の軍勢の主は、こう言います。「わたしは今度は、アッシリヤを罰したように、バビロンの王とその国に罰を加える。 19わたしはイスラエル人を故国に連れ戻す。彼らはカルメルとバシャンで草を食べ、もう一度、エフライムとギルアデの山々で幸せに暮らすようになる。 20その日には、イスラエルにもユダにも、罪は一つも見当たらなくなる。わたしは残った者たちを赦すからだ。
29弓を引く者をバビロンに呼び集めなさい。
この都を包囲し、
蟻一匹はい出るすきもないようにするのだ。
バビロンがほかの国々にしたとおりに報いなさい。
彼らはイスラエルのきよい神であるわたしに
大言壮語し、公然と反抗したからだ。
34だが、彼らを救い出す者は強く、その名は天の軍勢の主だ。わたしは彼らの訴えを聞き、彼らが自由の身となり、再びイスラエルの地で平穏に暮らせるように取り計らう。だが、バビロンの住民に安息はない。

エレミヤ書51章

41全世界の人のあこがれの的だった、
あの偉大なバビロンは、なぜ倒れたのか。
世界は、バビロンが倒れるのを見て、目を疑う。
44わたしはバビロンの神であるベルを罰し、
その口から、彼がのみ込んだ物を取り出す。
諸国の民は二度と彼を拝まない。
バビロンの城壁は倒れてしまった。
45わたしの民よ、バビロンを脱出し、
わたしの激しい怒りから自分を救いなさい。
50剣から逃れた者は、立ち止まって、あたりの様子を見ていてはいけません。力の限り逃げなさい。主を思い出して、はるかかなたのエルサレムへ帰って行きなさい。
63-64読み終えたら、石を結びつけてユーフラテス川に投げ込み、こう言いなさい。『このように、バビロンは沈み、二度と浮かび上がらない。わたしがこの国に災いを招くからだ。』」
これで、エレミヤのことばは終わります。

 エルサレムの周辺国への預言の最後は、エルサレムを占領し捕囚としてユダの人々を引いていったバビロンへの預言になります。
強さを誇り、ユーフラテスを挟む城壁や空中庭園や、バベルの塔の原型とされるジッグラト(聖塔)など高い文明を持っていたバビロンも、神様の言葉は厳しく語ります。
神様がこの国を滅ぼそうとしたことは大きく2つあるように思います。
一つは、真の神ではない神々を拝んでいること
一つは、バビルの塔に象徴される「いと高き方のようになろう」と
人間の知恵で神様のようになろうとしたこと
どんなに高度な文明を持っていても、神様の言葉は実際に起こることを今日では見ることができます。
そして、ユダの人々は捕囚の地からエルサレムに帰還することが宣言されます。主の御翼に守られたユダの人々が、エルサレムに戻ります。
エジプトを脱出したイスラエルの民が40年荒れ野をさまよいカナンの地に導かれたように、悔い改めをもってユダの人々が帰還します。
ユーフラテス川に石をつけて投げ込まれた文書のとおり、バビロンは紀元前3世紀に滅んでしまいます。


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