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見せしめ:聖書をめぐる旅 6/13

6/13(月)
 神様ご自身が、神様の民を打つという厳しい警告がなされています。
全世界を作られた神様は、見守るだけでなく、介入される神様です。6章では、偶像を取り除くことが書いてあります。  

エゼキエル書5章

8それで、神である主は言います。「今、わたしもあなたを攻め、すべての国々が見守る中で罰する。 9あなたが犯した恐ろしい罪のゆえに、今までにも下したことがなく、これからも下さないような重い罰を下す。 10親がわが子を食べ、子も親を食べるようになる。幸いにして生き残った者も、世界中に散らされる。 11あなたに約束する。偶像や忌まわしいいけにえによってわたしの聖所を汚したからには、あなたを惜しんだり、あわれんだりしない。 12あなたの三分の一はききんと疫病で倒れ、他の三分の一は敵に殺される。残りの三分の一は四散するが、そのあとから敵の剣が追いかける。
15あなたは全世界の笑いものとなり、すべての人への恐ろしい見せしめとなる。主が一つの国を激しく叱責し、その国全体に立ち向かうとき、どのようなことが起こるかを見るからだ。主であるわたしが、これを語っている。

 神様がもっとも怒られているのは「偶像や忌まわしいいけにえによってわたしの聖所を汚した」ことだとわかります。
三分の一が疫病で倒れ、三分の一が戦争で倒れ、残りの三分の一は逃げ惑うが敵の剣がおいかけてくるといいますから、ほぼ全滅状態です。
神様がこれをなさるというのは、出エジプトしたイスラエルの民でヨルダン川をわたったのがヨシュアとカレブの2名だったことにも通じるように思います。
彼らの信仰が彼らを救った・・・ようなことが起こるという警告になっています。

エゼキエル書6章

2「人の子よ、イスラエルの山々に預言せよ。
3ああ、イスラエルの山々よ。あなたに、また、川や谷に語られる神、主のことばを聞け。わたしが、主であるこのわたしが、あなたがたの偶像を滅ぼすために戦争を起こす。 4-7町々はすべて打ち砕かれ、焼かれる。偶像の祭壇は捨て去られる。神々の像は粉々に砕かれ、偶像の礼拝者たちの骨も祭壇の回りにまき散らされる。その時、ようやくあなたがたは、わたしこそ主であることを知る。
12捕囚の地にある者は疫病で死に、イスラエルの国にいる者は戦争で倒れ、生き残った者もききんと籠城で死ぬ。こうして、わたしの憤りもようやく収まる。 13殺された者が、丘や山の上にある偶像や祭壇の回りに、また、神々に香をたいた青い木や茂った樫の木の下に散り散りに横たえられるとき、わたしだけが神であることに気づく。

 偶像を神様ご自身が滅ぼされることが書かれています。ここには、熱情の神様である故の厳しさと、偶像の背後にある力によって人間が縛られることをよしとしない神様の愛を感じます。
しかし、人間が本当に神様に立ち返るのは、戦争で人の命が失われ、その死体が偶像の周りに横たえられてはじめて気づくといいます。
人の命が失われないと気づけないのが、私をはじめ人間の残念なところなのかもしれません。


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