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おまえたちは自分の腕を頼みとし:聖書を巡る旅 6/6

6/6(月)
 48章―49章も一つ一つの民族に対して、神様が預言しています。真の神様ではなく、神々と呼ばれる土着の偶像を拝んでいる者、自分の腕を頼みにしている者たちの未来は明るくありません。ただ、ところどころに神様の救いの計画が見られます。  

エレミヤ書48章 

7おまえたちは自分の腕を頼みとし、
富を誇ったので、滅びる。
おまえたちの神ケモシュは、
祭司や重立った人たちと共に、
遠い国へ連れ去られる。
46ああ、モアブよ。
恐ろしい運命があなたを待ち受けています。
ケモシュの神を拝む人々は滅びました。
あなたの息子と娘は、奴隷として連れ去られます。
47「だが、後に、わたしはモアブの国を再建する」と、
主は言います。
モアブについての預言は、これで終わりです。

 モアブは、ロトの娘の子孫です。ここで、ケモシュを神としていたことから、滅ぼされることが宣言されています。
しかし、のちにモアブの国を再建すると書かれていて、
これは、ルツにつながる系列のことなのでは・・・と勝手に想像します。


エレミヤ書49章

アモン人について――
3「ヘシュボンよ、アイが滅びたのだから、
泣きわめくがいい。
ラバの娘よ、喪服を着て垣根に身を隠し、
ぞんぶんに泣け。
おまえの神ミルコムが、重立った人や祭司と共に、
遠い国へ連れて行かれるからだ。
4おまえは、よく肥えた谷間の地を自慢にしているが、
それはまもなく荒れ地になる。
根性の曲がった娘よ。
おまえは自分の財産を心の拠り所とし、
手出しする者はだれもいないと考えていた。
5だが、見ているがいい。
わたしはおまえに恐怖を送る。」
天の軍勢の主である神が、こう言います。
「隣人たちはおまえをおまえの国から追い出し、
おまえが捕虜になって連れ去られるのを
横目で見ながら逃げて行く。
12主はエドムに言います。「罪のない者さえ苦しむとしたら、おまえは、どれほど苦しまなければならないことか。罰を受けずにすむはずはない。どうしても、このさばきの杯を飲まなければならない。
7エドムは非常に恐ろしい目に会う。そこに近づく者はみな、あまりにも悲惨な光景に背筋が凍り、息の止まる思いがする。
27「わたしはダマスコの城壁に火をつける。
その火で、ベン・ハダデの宮殿は焼け落ちる。」
33ハツォルは荒野の野獣の住みかになります。
人の住まない、永遠の荒れ地となるのです。
35「天の軍勢の主はこう言います。
『わたしはエラムの軍隊を破る。
36また、四方からの風でエラムの住民を吹き散らす。
そのため、彼らは世界中の国々に流れ着く。

 この章は、いろいろな民族がその後どのような道を歩むのか、一つ一つの民族に対して神様が語っています。民族の特徴も合わせて記載すると、次のようになります。

・アモン:ロトの末娘の子孫
・エドム:ヤコブの双子の兄エサウの子孫
・ダマスコ:シリアの首都。のちの新約時代にサウロ(のちのパウロ)が改心した場所
・ゲダルとハツォル:パレスチナ東方の荒野に住むアラブ遊牧民。ケダルはイシュマエルの子孫。ハツォルはエジプトとメソポタミアを結ぶ道筋で、紀元前13世紀にはパレスチナ最大の都市。
・エラム:メソポタミアの東、イラン高原南西部のザグロス山脈沿いの地域。

エドム 地図

                     <参考資料

 これらが、次々と滅ぼされることが宣言されています。
言葉で世界を作られた神様の言葉は、ある意味その民族の最も痛い部分を突いているように思います。そして、ところどころに再びその民族を顧みる表現がありますが、これを見ると、民族の回復の主導権も人間ではなく、神様ご自身にあることが伝わってきます。

 1点エドムの記載のところに、ペトラの山々や岩の裂け目のことがありました。ペトラは、ボツラとも言い、大患難時代後半にイスラエルが非難する場所としてあげられています。<参考資料


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