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苦難の中で、わたしが叫ぶと:聖書をめぐる旅 7/25

7/25(月)
 最近の私の所属する教会のキーワードは「叫び」です。神様の言葉に背いたヨナがたどり着いたのは、大きな魚のおなかの中です。ここで、ヨナは暗闇の中で祈っています。三日三晩、彼の祈りは「叫び」に変化します。

ヨナ書1章

1主の言葉がアミタイの子ヨナに臨んだ。
2「さあ、大いなる都ニネベに行ってこれに呼びかけよ。彼らの悪はわたしの前に届いている。」
7さて、人々は互いに言った。
「さあ、くじを引こう。誰のせいで、我々にこの災難がふりかかったのか、はっきりさせよう。」
そこで、くじを引くとヨナに当たった。
9ヨナは彼らに言った。
「わたしはヘブライ人だ。海と陸とを創造された天の神、主を畏れる者だ。」
10人々は非常に恐れ、ヨナに言った。
「なんという事をしたのだ。」
人々はヨナが、主の前から逃げて来たことを知った。彼が白状したからである。
15彼らがヨナの手足を捕らえて海へほうり込むと、荒れ狂っていた海は静まった。 16人々は大いに主を畏れ、いけにえをささげ、誓いを立てた。

ヨナ書2章

1さて、主は巨大な魚に命じて、ヨナを呑み込ませられた。ヨナは三日三晩魚の腹の中にいた。 2ヨナは魚の腹の中から自分の神、主に祈りをささげて、 3言った。
苦難の中で、わたしが叫ぶと
主は答えてくださった。
陰府の底から、助けを求めると
わたしの声を聞いてくださった。
8息絶えようとするとき
わたしは主の御名を唱えた。
わたしの祈りがあなたに届き
聖なる神殿に達した。
9偽りの神々に従う者たちが
忠節を捨て去ろうとも
10わたしは感謝の声をあげ
いけにえをささげて、誓ったことを果たそう。
救いは、主にこそある。


 リビングバイブルには、その聖書がどういう状況でかかれているのか、1章の前に解説しているところがあります。
ニネベに行けと言われたヨナが、そこに行くのを拒んだのは、ニネベとは敵のアッシリアの首都であったからです。これは、戦争中のウクライナの預言者が、ロシアのモスクワに行って預言するようなものだと思いました。ヨナが逃げ出すのも、無理はありません。
しかし、ここで神様はすごい執念でヨナを求めます。
舟が沈むような大嵐、くじ引きでヨナを海に投げ込ませる、巨大魚にヨナを呑み込ませる。
ここまで、神様に追い求められると、ヨナも「祈り」から「叫び」への領域に入ってきます。
三日三晩、魚の腹の中で祈っていたヨナの「祈り」は、「叫び」に変わります。ある意味、神様はこの叫びのコトバを用いて、暗黒の世界からヨナを引き出し、神様の目的に方向返還させたのかもしれません。
ヨナの叫びが天の神殿に届いたと記載されています。
世の中が悪くなろうと、仲間が悪さをしようが、神様に感謝をささげ、叫びのコトバを神様は成してくださることを信じます。


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