Unlocking EQを受けてきた!
こんにちはおしげです。感情リテラシーが低いのでは、という課題を認知してから、EQやらNVCやら色々と感情筋トレをしております。先日はEQのデブリーフィングをしてもらいました。
そして、本日は、同じく吉田さんの会社Hyper-collaborationが企画しているEQに関する基礎講座(Unlocking EQ)に参加してきましたので、記録を残していこうと思います。
講師チェックイン
チェックイン。バディを組んで講義をするスタイル、今日は吉田さんと伊藤さんが、それぞれ、午前、午後に分けて対応。個人的にはバディを組んで講義をするスタイルは好み。講師がリラックスした対話を通じてクラスの雰囲気を二人で作っていくのを感じられるので、受講者側も安心して場に浸れる。
講師おふたかたから、EQを学んでの自身の変化をシェア
EQを学んだことで、自分の取り扱いをしやすくなった。
起点というか気持ちのしっぽの見つけ方がうまくなった。
心の身だしなみを身に着けられるようになった
確かに、感情の扱いって学ぶこともないので、学ぶことで見える世界の幅が大きくなるだろうなぁ、そして、自身の面倒を見やすくなるだろうなぁというのも想像がつく。
メンバチェックイン(Unlocking EQ part1)
感情を観察した先人たちの言葉が並んでいて、そこから自身が共鳴したものを一つ選んで、理由とともに自身を紹介する形で、メンバがチェックイン。初めての経験でしたが、面白くて素敵なやり方だったので、今度真似てみようと思いました。選んだことばでものすごく人となりが感じられました。
僕は下のことばを選びました。自分の色を他人にぶつけても駄目、混ざったり、もしかすると、底から離れて他に見たい色が見えた瞬間を感じるのが素敵だなぁと思ったことが背景です。
自己認識
今の自分を、**ヶ月後の自分、そこを埋めるステップを順に言語化するワークを実施。面白かったのは、先にイメージで浮かべて、次に言語化する、という順序で認識する点でした。言語化すると唯物的というか、認知できる範囲が狭くなってしまうんですが、複数のイメージから選ぶというやり方をすることで、イメージの先のストーリーが浮かんできて、その中でも強く共鳴できるイメージを選択することができました。このスタイルの思考法は僕にとっては相当合った感じで、ワーク中、感動しっぱなしでした。
その後に、動画を視聴して感想をシェアしました(動画は受講者限定とのことなので、興味ある方はぜひ受講下さい!)
感想の中では、「自己開示には勇気がいる」そして「周りの目に対して凛としていることにも勇気がいる」という感想が挙がって、さらに、それはなぜか、という話まで掘り下げようとしたのですが、そこでタイムアップ。
ここからは個人的な意見ですが、感情に関しては自己開示の方法を学んでこなかったので、受け入れてもらえるかどうかがわからない、受け入れてもらえなかったときの対応がわからない。なので、自身から湧き出たものをそのまま出す、というよりも、所属しているコミュニティに取っての正解の感情を探すようになってしまっている気がしていました。
KCG Intro
ここからはもう少し中身に入って、もう少し分解してEQを活用していく方法を学びました。EQを活用していくには、KCGを回してバランス良く利用していくことが重要とのこと。KCGとは、Know yourself(自身の感情を知る)、Choose yourself(自身の感情を適切に選択する)、Give yourself(自身の感情を活かす)の3点です。
このKCGを磨くためのワークとして、Think Feel Act Cardsを用いてワークを行いました。
このワークは、自分が失敗したと思っている出来事を想像して、Think、Feel、Actのカードを選択。その後に、自分や相手とより調和した状態にするために2回目に別のカードを選択するという内容です。
面白かったのは、僕は、最初から2度目に引くべきカードを最初に選択していて、後にルールを聞いて、1度目に引くべきカードを引いたことでした。何を言っているかというと、職業柄、失敗している最中に、リカバーした状態を作り上げるということを迅速に行っているという動き(パターンというらしいです)になっているということです。僕は、こういう状態では後に、失敗を思い出してネチネチと反省するんですが、基本的にはその場でリカバーしている様子。もっと面白かったのは同業者の方が、全く同じパターンだったことです。おもしろ!
迅速にリカバーできてていいじゃん、という意見もあるかと思いますが、これはよく考えてみると、1枚目に選択するカードの思いは、自分のオリジナルの感情に近いものなので、悪い言い方をすると、周りに合わせて自分を押し殺している可能性もあるということです。その辺のバランスは今後も注意して見ていかないとなぁと思いました。
もうひとつ、Think,Feel,Actは関連しているが従属関係はないので、自分の考えとかふるまいを変えたいと思ったら、やりやすいところから手をかければいいということ気づきは良かったと思います。笑えば楽しい気持ちになるし、楽しいことを考えていれば、いいペースでアクションするようになる。といったように、自分をうまく乗りこなすための良い道具だと思いました。
Unlocking EQ part2
ここから午後の分。吉田さんにシフト。人の気持ちは自分の経験の量に依存する。色んな感情を味わい尽くしなさい、というフィードバックをもらった話をしてくれた。いい話からのスタート。
あと、一緒にしてくれた話が「うっ」っときた。プライバシーのために詳細は省くが、学級崩壊したクラスを立て直す話し合いの中で、高学年の小学生から「親切という言葉の意味がわからない」との意見がでたそう。何かを貸してと頼まれた、貸したくない、そのときの自分の気持ちの向き合いかた、相手への断り方、例えば、そんな小さいことだが、当然に体験して、大人からの手ほどきを受けていなければならないはずのことが、ぽっかりぬけていたとのこと。そういったことの積み重ねが学級崩壊にもつながった可能性がある、とのことで、感情との向き合い方を適切に教えルコとの重要性、伝える以前に大人自身が扱えるようになっていることの重要性を改めて感じた、との話をしてくれました。
EQ Dance(KCGの探究)
午後のワークKCGの探究。また、自身が越えないといけないなぁと思った出来事を思い浮かべて掘り下げていくワークです。といった話をしている中で、ひとりの受講者が「越えないといけないと思って放っておいている出来事がないので課題がないのですが。。」とすごい発言。お話してみると本当にパワフルで夢に向かって迷いなく進んでいるという言葉がピッタリの方でした。
戻って、ワークの内容です。自身が思い浮かべた出来事に対して、下記の質問をそのまま読んでもらって、自身に湧き上がる感情をそのまま伝えるというものです。特にフィードバックをしなくてもいいし、質問はそのまま文言を変えない。が、この質問の内容が率直な分、本当に刺さる。
ワークが終わっての感想は、問い自体は練り込まれていてすばらしいのですが、余白の時間をとって、出来事に向き合うという行為がこんなふうに感情の整理につながっていくのではないか、ということでした。
すかさず、吉田さんのエピソード。過去にカンファレンスのファシリテーターが言ったことばで忘れられない言葉があるとのこと。
ちょいちょい、名言とか考えさせるようなエピソードを挟んで来るので、やばい。
感情リレー
もうひとつワーク。「かなしい」「いらいらする」「くるしい」等の一般にネガティブと言われる感情が書かれたカードと「楽しい」「ウキウキする」「嬉しい」等のポジティブな感情が書かれたカードがある。まず、ネガティブの感情を選んで、そこにまつわるエピソードをシェアしてもらう。次にポジティブな感情を選んで、ネガティブ⇢ポジティブに変化させるためには、どんなことが起こればいいだろうかを、別の人が回答する、というもの。
このワークが面白い点は2点。1つは、感情と出来事をセットで話すことにより、コンテキストが付与されて感情に対する理解の解像度が上がること。2点目は、感情を変化させるために必要なことを考えることで、その感情の起点となっているものを分析すること。
例えば、約束を忘れられたことで怒りの感情がある、それを楽しみの感情に変化させるためには、当人にとっての約束の意味合いを分析しないといけない。例えば、小さい頃から約束を守ることを母に教えられてきた、という点まで解像度が上がれば、軽々しく約束を破られたことは、自分が幼い頃から守り続けてきた母との約束を踏みにじられた、と感じるかもしれない、というように。
これは非常にシンプルなワークだけど、チームとかでやれれば、感情に対しての解像度がバク上がりになると思った。個人的には恥とか羞恥心とかの社会的な感情や服従とか幻滅とかの複合感情も交えて試してみたい。
クロージング
そして、クロージングへ。「左岸が今の自分、右岸が未来の自分。真ん中の川はなにか?」「真ん中の川にはモンスターがいて何かをしてくる、どんなことをしてくるだろうか」。ここまでの講義を聞いてからこの絵(イメージ)を眺めると、いろいろと思うことがあった。
ホントの最後に、今日の学びとこれからの宣言をして終了。講師もメンバも内容も、素敵な研修だった。今度も定期的に開催されるとのことで、受講をおすすめします。
クロージングのクロージング
講師の吉田さんは、TOCを学んだ後にEQを学んでいるとのことで、ロジックの世界から、エモーショナルな世界、と振れ幅が大きいなぁと思っていたので、その辺をちょっと聞いてみた。
TOCは制約理論と呼ばれていて、ゴールドラットが「ザ・ゴール」の中で説明しているものが有名。吉田さんはTOCを学んで改善活動や組織変容をサポートしてきたが、その中で、技術課題ではなく適応課題に突き当たり、TOCではサポートしきれない面もあるかもしれない、という思いから、EQを学ばれたそう。「正しいことを正しく行っていくために、気持ちが邪魔をしているのであれば、そこを正しく理解してサポートやマネジメントすることで、実行をサポートすることが出来るかもしれないと思った」とのこと
TOCとEQを切り離して考えているのではなく、TOCでアプローチできないところにEQできりこんでいるのであれば、非常に興味深いなぁと思っていたところ、まさにその通りだったとのことで、また別途お話をする約束をして、今回はクローズにした。
UEQの受講生を中心にコミュニティを創ろうとされている、とのことで、その活動にからめて、TOCとEQの話をさせてもらう場を設けても素敵だと思った。