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人類学メンタリング #1

こんにちは。紺野です。
急ですが、縁があって人類学のメンタリングを受けることになりました
メンターはメッシュワーク(https://meshwork.jp/#block-513935320c6246b3b9fdb0cf8b2880b7)の水上さんです。

きっかけ

 きっかけは、文化人類学を独学してたら壁にぶつかったって話を、アジャイルコーチの仲間と水上さんに相談したことです。領域を超えての共通の課題もあって、盛りあがり。そのなかで、自分が人類学に興味を持った理由をとふりかえることができました。そして、真の課題は自身の関心を自分の言葉で説明できない。ということに気づきました。つまりは、他者の理解の前に自分の理解ができていないということでした。

 その経緯を全部入りで水上さんに相談したところ、書籍を読み進めながらメンタリングしていくことはできそうです。との回答をもらったので、早速お願いた経緯です。

メンタリング

つまづきのポイント探し

初回は書籍に書かれたプラクティスをやった結果のレビューから開始。

一通り聞いた後に、「行き急ぐ感じがある、問い、問題まで一貫して進めている感じがある(下記を引用したジャッジメント)。まずは関心事の解像度を上げることを提案する」とのフィードバックあり。まさにその通りだと思った。。。効率よくプラクティスをやることが目的になっていることを見抜かれた感じ。

・選り好みをしてなぜ興味があるのか分かっていると思う検索結果のみに目を向けてしまう
・一貫性と整合性がある「気になったこと」リストを作ろうとする

リサーチのはじめかた(p63-64)

ここからは、つまづきポイント探し。「問い」「仮説」「問題」の違いはなんですか??との問いに回答。
 問い:自分の関心事の輪郭を明確にしてくれること
 仮説:未検証の内容を含むが、特定の事象を再現させる方法
 問題:複数の問いを用いて多角的にある事象の存在や影響度を確認するための客観的な質問

これらは手前にある「関心事」がふわっとしていると、ふわっとしてくる。そして、関心事は書籍の中ではテーマという言葉で扱われている。ここまで来て、書籍の主題に戻る。いい話だ。

本書では研究の最初に直面する難題を異化に乗り越えるかを説明する。その難題とは、範囲が広く漠然とした「テーマ」をどのようにして、具体的で興味をそそる問いに落とし込むかということだ

リサーチのはじめかた(p40)

ここから、最初のワークに戻って「バイクの疾走感」というワードに注目。ほかが抽象度が高い中、具体的な固有名詞のバイクに関するエピソードを聴かれる。指摘のポイントも興味深いが、エピソードの広げ方、聴き方がジャッジメントを含まないような共感をメインにおいた聴くだったのが興味深かった。

真面目にやったワークの一部

具体的で明確な事実に関する問いではなく、「意味」や「重要性」に関する、曖昧だったり、高尚だったり、あるいは大風呂敷の問いを立ててしまう

リサーチのはじめかた(p76)


テーマ(≒関心事)の見つけ方のヒント

雑談混じりに話が広がり、最近の関心といえばYoutubeで車やバイクの修理やレストア、家のリフォームは無意識に見ていること、あとは、ホストクラブのドキュメンタリーはなんか気になってよく見ていること。を伝えると、「そういうことですよ!!」とのレスポンス。見ている動画のオススメは、引用から頻出する論文や文献と類似の意味合いを持つ(確かに。。。頭が硬かった)し、そこに対しての問いも持っているので、同じようなことをやっているのでは??とのこと。ただし、今持っている問いについてもバイアスが掛かっていたり、抽象性が高い可能性があるので、そこを問い直すことで、より関心の本質に迫れるのでは、ということでした。

そのうえで、それらの動画のどんな点を繰り返して見てしまうのか、どんな点に無意識にでも興味を惹かれてしまうのか、避けてしまうのはどんなところか、そこにはどんな行為が描かれているのかを分析して、関心事をクリアにする仮説を立てていくのか、が大事なポイントとのこと(フィールドワークだと、自分が体験したのに書かれていないこと、書かれているが他の体験と比較して記載の量が少ないことのようなことが、該当するそう)

所感

セッションを通じて感じたことは、如何に自分が自分の関心事に向き合ってなかったかということを痛感したことでした。借りてきた言葉で語られる関心事。。。。知らずに優等生の回答を探していた。そして、自分の手が届く範囲で一貫性を担保するような回答を探しているので小さくまとまってしまっていた。。。
そして、久しぶりに自分が弱いと思っているところを直視して、向き合っていこうと思える瞬間がいくつかあり、わくわくした。

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