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もいちの話

昔、とある東海地方の県でリゾートバイトをしていた時の話。
そこでいろんな都道府県から働きに来ている色んな人の、
いろんな人生を見た。

私は、広島県民の美女二人と、
沖縄県民トリオのおかまと、さきちゃんと、もいち(男)と仲良くなって
休みの日も仕事中もよくふざけていた。
沖縄県民は、定期的に支配人が調達しているらしかった。

今日は、もいちの話。
もいちは、沖縄県民らしいのんびりした性格で
ご飯を食べる前は毎回必ず
「くわっちーさーびらー」って言ったり、
沖縄弁を会話の中にちらばして来るような男で
人の悪口を絶対言わない、魂からきれいな感じが
私には少し怖くうつって
もいちのことがちょっと怖かった。
自分の薄汚い考えとか、過去とかばれそうやな、って思って
そういう人は今でも苦手かもしれない。

もいちは年下の私を「さん」付で、おかまのことも「さん」付で
呼んでくれていた。

そんなちょっと怖いもいちに一度、
チ○チ○の大きさを聞いてみたことがあって、(今思うとうける)
それに対して
え?俺、どうなのかな・・考えたことないかも、
もしかしたら小さいかもしれない。と
めちゃくちゃ真剣に、真顔で答えてくれた。

その時から、もいちのことがあんまり怖くなくなって、
テレビで沖縄料理が映るとき、もいちのことを思い出す。

海とか、沖縄の有名人とか見ても思い出さない。
沖縄料理店が映ったときに限るのが、なんかおもろい。

さきちゃんは、沖縄に田んぼがないってひたすら言ってたし
おかまは今もやりとりしてる。

先輩のおっさんにお好み焼き屋につれてってもらって
そのおっさんがあんまりにも鉄板に油を広げるから恐怖でギャーギャー騒ぎ、その後ずっとあいつは焼酎も油で割って飲んでるんだ!って説で盛り上がったりしてた。

もいちの話でした。
写真はさきちゃんが送ってくれた沖縄セット

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