岩下の新生姜 SNSにおける画期的な営業戦略

 「岩下の新生姜」と聞いて、多分ほとんどの人が知っている商品である。スーパー等で一度は目にして、食べた事があると思う。

 その岩下の新生姜を販売している、栃木県栃木市の食品会社、岩下食品株式会社の岩下和了社長のTwitterにおける、戦略が素晴らしいと思い、このような形で、ビジネスにおける他でも絶対に参考にというよりも、絶対に取り入れるべきだと思い、書かせてもらう事にした。

 岩下和了社長の凄いところは、Twitter上全てなのかは判らないが、「岩下の新生姜」と書かれているツイートをリツイートしている点である。
 自分自身も、ある方のリツイートで偶然に「岩下の新生姜」と無意識に書き込んだのだが、岩下社長よりリツイートされた事に始まる。自分も単純なのかもしれないが、「えっ?あの岩下の新生姜の岩下社長にリツイートされた?」と嬉しくなり、ダメもとでフォローをし、コメントをしたら岩下社長からフォローバックがあったというのが最初である。

 現在、自分にはありがたい事に、1万人を越すフォロワーさんがいるが、全てと思われる商品名やお名前に反応しリツイートしているのは、2人しかいない。一人は大日本プロレスという団体所属のプロレスラー、アブドーラ小林選手。そしてもう一人が岩下社長である。
 もちろん、批判などもあるだろうけど、マイルールに従ってそのようなツイートは、リツイートしなければ良い。

 岩下社長の話に戻そう。

 現在、岩下社長はフォロー数8万7千人、フォロワー数8万3千人。とてつもない数字である。8万3千人のフォロワーに届く岩下社長の「岩下の新生姜」と書かれたリツイート。
 もちろん写真が添付されていたりするものもある。毎日毎日「岩下の新生姜」と目にすると、人間の心理としては「岩下の新生姜」が気になる。そうなると、スーパー等で目にすれば思わず買い物カゴに入れてしまう。人間の深層心理に繋が利、それが売り上げに繋がる。

 でも考えて欲しい。巨額な宣伝費用にお金をかけるのではなく、TwitterというSNSを使い、地道な営業活動をしているだけで、金銭的には費用はかかっていないのである。確かに時間的には大変な努力だとは思うが、キーワード検索で「岩下の新生姜」を含むツイートを絞り出して、端からリツイートをする。時間はかかるが、1日に何度もTwitter上で「岩下の新生姜」という言葉を8万3千人が目にし、そのフォロワーが「岩下の新生姜」と書く事によって更なる人達に「岩下の新生姜」という文字が届くのである。実際のインプレッションは判らないが、相当な数になると考えられる。その数の人にテレビやラジオでその名前を届けるとしたら、いくらの費用がかかるか判らない。

 Twitterの内容も、岩下の新生姜を使ったレシピであったり、ミュージアムに訪れた人の投稿であったり、それだけでも飽きないバリエーションである。実際に読んでいて面白いのである。
 自分自身、数えたことはないが、毎日Twitter上で何回「岩下の新生姜」という文字を読んでいるのだろうか。


 大変な時間的労力ではあると思う。しかし、本来あるべき姿のビジネスの「口コミ」という最大の営業戦略でもある。

 ビジネスの種類によるとは思うが、かなり有効的な手段であり、重要な営業戦略ではないだろうか。
 

 岩下社長の戦略に乗ってしまい、今日もまた近所のスーパーで「岩下の新生姜」を買ってしまった、自分であった(笑)。


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