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位山 源流米の栽培日記

ファームやまじんの「位山 源流米」はこんなお米です。
 
霊峰位山のふもと、豊かな源流水に育まれて健やかに成長するコシヒカリ。
コシヒカリ栽培の高度上限に近い標高650mの岐阜県高山市一之宮町では、
その昼夜の寒暖差によってお米の旨味が日々「上書き」されていきます。
収穫後は、「グルメ乾燥」工程で贅沢な味に仕上げました。

※グルメ乾燥

刈取後の乾燥を標準工程より低い温度に設定し、さらにインターバルを挟むなどにより、2倍以上の時間をかけて丁寧に乾燥することで、はさ干しに近い仕上がりに。
時間がかかるため一般出荷時に利用されることは珍しく、自家消費米など特別な目的で選択する乾燥機の機能です。

グルメ乾燥モードでゆっくり乾燥

今年の高山は全国と同じく記録的な暑さ。そのため米農家は刈取の時期を決めるのに思案を重ねました。
ファームやまじんが選択したのは、例年より10日ほど早い刈り取り。
旨味のノリを確保しつつ、これ以上遅れると「白未熟米」「胴割れ米」などの障害が発生するギリギリのタイミングを探る日々。エイヤっというのが正直なところです。

位山源流米は、慣行栽培(今まで慣れ親しんだ一般的な栽培管理)に加え、有機栽培にも初めてトライしました。
といっても、いきなり堆肥100%は現実的ではないので、有機系の元肥をベースとしてケイ酸を大量に施肥し、高山の家具メーカー飛騨産業が開発した天然植物活力液「いくまい水」を追肥するなど、かなりチャレンジングな施肥設計です。このあたりは米作り探求第一人者の森本師匠に教えを請いました。

いくまい水

https://hidasangyo.com/products/series/ikumaisui/

師匠の森本さん

https://www.okomeya.net/okomeya_note/banduke-saishu3/

その結果、慣行栽培はしっかり旨味が凝縮したわかりやすい美味しさに、有機チャレンジ栽培はさっぱりとした味わいながら芯のある美味しさに、それぞれ表情の違う出来栄えとなりました。お酒に例えるなら芳醇な大吟醸とキレのある純米酒といったところ。

これから高山は、短い秋を経て雪に埋まる長い冬を迎えます。その間に新米をお届けする皆様の声をお聞きしながら、来年のコシヒカリ造りに思いを馳せる日々が続きます。
その前に、まずは刈取後の田を「秋打ち」。この作業により稲わらが土にすきこまれて堆肥化が進むので、来年の栽培当初のガス湧きによるダメージが減り元気な苗に育つのです。

端っこは来年の畦塗作業のため残しています

ご賞味いただいた皆様の感想をお待ちしています。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdn0s031LFC9__k5YaR94hutrihHDcX7uQNNAAi8KJrEFhMhg/viewform?usp=pp_url

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ファームやまじん

岐阜県高山市一之宮町
yamajink@gmail.com

 

今年初めて導入した位山源流米のラベル
来年は「特選米」を「特別栽培米」に変更します


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