＼本日の特選素材～相模湾産の小鯛／

今日は相模湾で水揚げされた小鯛【チダイ】の干物を作ります。
相模湾の魚は今日の朝獲れでその日のうちに競りをしますので鮮度が抜群!!
かなり小さいんでけっこー大変なんですが頑張ります!!

「鮮度が良い=美味しい」
と思っている方がかなり多いとは思います。特に刺身は鮮度が良い方が美味しいと思われがちなんですが違う場合も実はあります。
まずは味については十人十色というのが大前提なのですが

鮮度の良い物は堅いです!!

どんな魚でも鮮度の良い物は堅く、旨味が少ないんです。
そのため漁師さんが工夫して「たたき」や「なめろう」など旨味を無理矢理引き出す方法を編み出しました。
私も鮮度の良すぎるブリを食べたことがあるのですが、堅すぎて「噛みきれないブリ味のガム」を食べているような感じで全然美味しくなかった思い出があります。【ちなみにうちのオヤジはこの噛みきれないのがイイと言っていましたのでやはり味は十人十色】

特に今は゛サーモン゛という超柔らかい刺身が主流なのでこの堅さになれていない人も多いのではないかと思っています。
私が就職する頃までは寄生虫がいるので鮭の刺身は食べられませんでした。唯一「るいべ」と言って凍結した物を刺身として食べてはいましたが、今のように生の鮭をそのまま刺身にするのはある意味゛自殺行為゛に近かったです。
このサーモンの刺身を食べている人にとっては水揚げされてから少し時間をおいて熟成させてから食べた方が美味しいと感じるのではないでしょうか？

もし鮮度をウリにしている居酒屋さんで刺身が柔らく、旨味がいっぱいあったら鮮度はあまり良くない可能性があります。ただし刺身自体は柔らかくて美味しいと思いますよ。【鮮度が悪すぎると柔らかいですが体に良くないんですけど・・・】

色々と書きましたが、鮮度の良い物を焼き物や干物にすると抜群に美味しいんで今日の小鯛も期待して、今日の夜にお酒と一緒に試食です!!