発信するという事


昨日、twitter上で反省すべき出来事が起きました。失礼致しました。
今泉先生から言われた事は自分としてはかなり腑に落ちていますし、菅井先生の立場を思って公開で言われたのかなと思っています。納得してますので、気落ちしたりは全くしていません。むしろ今泉先生を批判する声があって困惑しています。

自分の発言についてですが、柔らかく表現したつもりでしたが、そもそも「この形をこの世で1番詳しいのは自分。」などとわざわざツイートしている事が結構ダサいなと思いました。
まぁ、心の底からそう思ってはいるんですが。
しかしそんな事、言わない方が絶対カッコいいですよね。
かの有名なクールポコさんも言っています。「男は黙って。」と。

これは今回の事がある前から悩みの一つだったのですが、プロ入りから2年、「沈黙は金。」という言葉が身に沁み始めていて。
たくさん発信をしている事で、どうにも自分自身を安っぽく感じてしまうところがあるんですよね。
もしかすると、ファンの方からはその辺りも含めて下町情緒溢れる大衆食堂的な愛し方をして頂いているのかなと、思っているのですが。
暖かいコメントを頂く度に愛を感じています。

これは単純な憧れですが、下町食堂もいいけれど洗練された都会のスマートでダンディな、、鰻屋さんにしておきましょうか。
やはり憧れますよね。味にはうるさいけれども、わざわざ自分からチラシは配らないよと。

私が常軌を逸しているほど三間飛車に拘っている事や、将棋が大好きで将棋の話をせずにはいられないという事は私を見て下さっているファンの方にはもう十分伝わっているでしょうから、
わざわざ「この形をこの世で1番詳しいのは自分。」みたいな事は発信せずに心の中に留めておいて、なるべく盤上で語っていければと思います。

それと一方で、発信するという事に関して、若造なりに信念を持ってやっているつもりです。
将棋指しは基本的に世の中に無くてもいい職業ですから、ファンの方を楽しませる存在でなくては意味がない。
升田幸三先生の言葉で、あったと思います。
小さい時からそういうエピソードを読んで来ました。子供心ながら感動しましたし、今でも心に残っています。
「男は黙って。」「沈黙は金。」でも、ファンの方を楽しませていなければカッコ付けているだけになってしまいます。

自分は体力がないので、色んな教室やイベントに出たり、運営側に回って様々気を回したりする事は得意ではないと思っています。
喋る事は好きですが、動画映えもしないタイプですね。笑

尊敬する諸先輩方は、色んなイベントを企画されたり、youtubeで楽しく勉強になる動画を配信されたりしています。

どうしても他の方と比べてしまうものですが、自分はテキストベースでの発信が向いていると感じています。twitterやnoteは自分の心の声を素直に乗せやすいんです。それを聞きたいと言って下さる優しい将棋ファンの方がいる限り、自分なりに発信を続けていって、わずかばかりでも役割を果たしていければと考えています。

大事なのは自分の心の声の選別ですよね。言うべきことと、言わなくてもいい事。
後は、twitterはどなたにでも目につきますが、noteは少なからず自分に興味がある方が読んでくれている事が多いはずですので、そういうところでは少し奥の本心を出していってもいいのかなと。今の時代、SNSツールの使い分けも大事です。

今後も、自分のペースで発信していければと思っていますので何卒よろしくお願い致します。

山本博志


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