4月1日

4月1日。新年度である。

今までに無い状況で迎える春は、冬の延長のようにも感じる。暖かくなったところで極力家に居なければならなかったり、外に出ても気を遣わないといけないのだから。最も、極力家に居るという選択肢を取れる時点で恵まれているのだな、とも思う。仕事は生きる為に行うもので、外せない仕事に出かける人を責める事は出来ない。
また、医療や、研究に従事されている方々に一市民として感謝の気持ちを表明したい。本当にありがとうございます。

不安や悲しみの気持ちをここで共有する事はあまり好ましくないだろう。
ただ、緊張感は共有したい。私は今、とても緊張感を持っている。
もっと早くに持つべきだったかも知れない。このような心境に至ったのはここ1週間の事だ。
しかし、今は緊張感を持っている。
日本、特に東京。自分の身の回りで悲惨な事態が起きない事を切に願っているし、そのために出来る行動を取りたい。

緊張感を持ちつつも日々を楽しんだり、前向きな目標を持って生活する事は可能だろう。
簡単ではなく、私自身日々苦悩しているが、自分に与えられたわずかばかりの役割についても考えつつ、1人の人間としてなんとか健やかに生きていきたいと思っている。

昨年度全体の振り返りはまた落ち着いた頃に記事にしたい。


そして、将棋界では、公式戦の対局は続行である。今続行が可能な数少ないエンターテイメントだと思う。

今この時期に対局を行うという事の意味。
棋士になって1年半しか経っていないが、物凄く重要な事を考える契機になっていると感じる。

例えば昨日の菅井竜也ー藤井聡太戦。
将棋界を代表する棋士同士の一戦、多くの将棋ファンに感動を与える将棋だったと思う。
また、それを盛り上げる観戦記者、中継記者の方、アベマTVの方々、解説、聞き手の方々。それに記録係も本当に大変な仕事だし、対局の日は職員の方々も出勤しなければならない。

皆、尊い!!!!

この状況で、変わらないパフォーマンス!!!

す!!! ご!!! い!!!

凄い。

本当に凄い事だと思う。

もっとも、凄ければ万事解決という訳ではない。職員の方のテレワーク導入の動きがあると聞いた。また、女流王位戦のタイトル戦は延期になる。そういった判断も重要だと思う。

昨日は私も対局があった。
正直不安だった。ウイルスは仕方ないにしても自分自身のパフォーマンスに不安があった。

結果は負けてしまったが、悪くない内容だったと思う。相手の飯島先生の受けが丁寧で、最後は差が開いてしまったが…

3時間の将棋で一手に50分近く長考した。その中身は濃かったと思う。noteにまとめたいくらいだ。マニアック過ぎて誰も読んでくれなさそうだが。笑


とにかく、私は今自分の所属する将棋界の方々を誇らしく思っている。
誰も感染しないで下さい。お願いします。


今日も熱戦が繰り広げられている。

私も次の4/6の対局に向かって、前向きに準備したい。昨日あったような不安はもう無い。対局をさせて頂けるのであれば、大丈夫。
自分のパフォーマンスを信じている。

皆様の健康を祈っています。


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