力負け

11/28 朝日杯二次予選 対佐藤天彦九段

清々しいまでの力負けである。

対抗形特有の中終盤の長い捻り合い。相手の佐藤天彦先生からは、どこまでも戦えるような余裕と将棋の体力を感じた。

棋士になってから、この長い中終盤の捻り合いに人間同士の将棋の真髄を感じるような瞬間が増えた。
序盤研究に命を賭けていた三段の頃とはまた違ったところを探求していかなくてはならないな、と思っているし、その事にワクワクしている。

朝日杯はこれで敗退。残念だが、昔から、格上にはあまり勝てないタイプなので一歩一歩進むしかないなと思っている。
そういえば勝敗の付き方もずっと地味な感じで、連勝もあまり無ければ大きな連敗もそこまで無い。
キャラクター先行型の割に地味なので、長い目で見て頂けるとありがたいです。

早く、今ハッキリ格上だと思っている人とも、競ることが出来るという自信を付けたい。

手数の話をすれば今日は148手で負けた。内容的に競っていたのは100手台の辺りまで。
これを、平気で130手とか140手とか競ることが出来るようになれば見える景色が全然違うだろう。
最近でいえば豊島先生とか永瀬先生からは、もういつまででも競れますよ、という自信を感じる。
きっとそういう強い人たちの将棋は楽しくて仕方ないんだろうなぁ。
安っぽい言い方になってしまうが、
高尚な将棋エンジョイ勢、である。
僕もエンジョイしたい。


noteの更新、大分久しぶりになってしまいました。
あれです、スランプです。あはは。
しばらく文字表現から見放されていました。
表現から愛されるように、下手でも文章を書くことは続けていきたいです。

ちなみに、負けた後は焼肉を食べましたよ。

世の中、結局肉なんだよな。
次負けたら寿司でも喰ってやろう
か!?(勝って食べよう。)

また頑張ります。

山本博志


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