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第31話 基本を極める「マルちゃん 麺屋 彩未 札幌味噌らーめん」
麺屋『彩未』さんは札幌に店を構えるラーメン屋さんだ。
店主の奥雅彦は、札幌の名店「すみれ」の味に感動し、「すみれ」で約7年間修行し、2000年9月20日に「すみれ」を離れ、同年11月3日にこの美園で麺屋彩未を創業しました。
十数年前、当時所属していた某団体の旅行で北海道旅行に行った。3泊4日のパッケージツアーだったが、1日目にして北海道グルメのコースを食べてしまい、残りの食のテンションが下がってしまったことが思い出される。
ラーメンが食べたいなぁと思ったものの、連日の豪華料理に長時間にわたるバス移動で運動不足、さらにバスの中で飲むビールでお腹はいっぱいである。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75600032/picture_pc_d9c5b13943c089a1bd26697d306491fd.jpg)
ここへきて札幌ラーメンを食べないわけにはいかないからと、夜中に友人に誘われ、『信玄』さんに一緒に食べに出た。とてもうまかったのだが、ハーフのラーメンを食べるのがやっと。隣を見ると2杯目をゆうゆうと食べる友人の胃袋の屈強さに舌を巻いたことをよく覚えている。
「シンプルで飽きの来ない」
そう、シンプルで飽きの来ないは最強だと思う。個性が際立つラーメンの世界で一回食べれば「もういいや」と思ってしまうことがあるなか、また食べたくなるというのはかなり洗練された、そして個性のある味でないとそうはいかないだろう。
ましてやカップ麺の世界になると、さらにそのハードルは上がる。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75600633/picture_pc_16348fa45892f86a5b51ed128523e182.jpg?width=800)
ではさっそく開封しよう。
ふたを開けると「おお!これは!」小袋が4つである。今まで食べたカップめんで小袋が4つついている商品は外れがなかった。期待が高まる。
小袋の内訳は以下の通りだ
①かやく(チャーシュー、メンマ、ネギ)
②かやく(そぼろ)
③後入れ粉末スープ
④液体スープ
かやく2袋を麺の上にあけお湯を注ぐ。待ち時間は5分だ。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75600668/picture_pc_4e56ea4d5685e9380993951a70056b1f.jpg?width=800)
まずは粉末スープを溶かす。ベージュのスープを溶かすとしょうがの香りがほのかに漂う。さらに液体スープを開ける。ねっとりとした味噌スープの素だ。スープをしっかりと溶かし込んで、さっそく味わってみる。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75600715/picture_pc_6a0d7846282594e765e57cabf11dc0fa.jpg?width=800)
これぞ味噌ラーメンの香り。しっかり濃厚でうまみの深いスープだ。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75600724/picture_pc_84c5195fb8c0ce4c3800da0cbd5601d1.jpg?width=800)
そして麺はほぐす段階で麺のコシが伝わってくる。決してほぐれが悪いわけではなく箸を通して指先に伝わる重みがすでにコシを感じさせる。すすってみるとツルツルの麺。弾力はたっぷり。滑るように口に流れ込んでくる。なるほど、これが蓋にも書いてあった麺か。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75600746/picture_pc_963c02ce239b4ecd3deb214699f640f0.jpg?width=800)
すこしざらッとした舌触りのあるスープは、ツルツルの麺を際立たせ、立体感を感じさせる。それにネギとそぼろの食感はアクセントを与えてくれ、程よく変化を与えてくれる。
「このラーメンの特徴はこれ!」と言えるような知識も経験もない僕は、オリジナルの『彩未』さんの再現度などを語るなんてことは論外のことだが、とてもおいしい味噌ラーメンだということだけは言える。
それにカップ麺でこのクオリティのラーメンはすごいと思う。チャーシューが残念なのは仕方ないとしても、この味がラーメン屋さん店頭で出てきても満足してしまうのではないかと思う。
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