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第60話 実は漬物とラーメンはベストマッチ「味のマルタイ 高菜ラーメン」

冬の野菜と言えば高菜。九州土産と言えば高菜。おむすびと言えば高菜。

ここまでうまい野菜があるだろうか。

僕はこの高菜が大好きで、一時は自分で高菜を栽培し、高菜漬けを自分なりに研究してつくったものだ。
まずは塩と唐辛子で漬け、その後しょうゆやみりんでつくったタレに漬け込む。この段階でしばらく漬け込んでおくことで発酵が進み、豊かで奥深いそしてマイルドな味になる。

あのシャキシャキコリコリの歯ざわりが何とも言えない。

今日はそんな高菜の『高菜ラーメン』を食べてみたい。
これをつくっているマルタイさんは九州に本社を置くインスタントラーメンをつくっている会社だ。特に棒ラーメンが有名で、山登りをする方にはクッカーで作るのが便利なので、その界隈では有名な存在だと思う。

マルタイ棒ラーメン


僕も山でインスタントラーメン(カップめん以外)をつくるときはほぼほぼマルタイさんの棒ラーメンだ。

九州産高菜ラーメンとんこつ味
真空パック詰めした九州産辛子高菜付きの本格的なラーメンです。めんは植物油脂100%でフライしたコシのある細めんで、スープはポークエキスをベースにした味わい深い豚骨スープです。コーン入りです。(かやくの辛子高菜は、九州産高菜100%使用)

マルタイホームページより

今日は山に登るわけではないのだが、自宅でいただいてみることにする。

開封すると、すぐに目に入ってくるのは『辛子高菜』漬けの真空パックだ。よくスーパーとかで売られているもののミニバージョンだ。すでにこれだけでテンションが上がる。その他は『粉末スープ』に『調味油』だ。

さっそく粉末スープを麺の上にあけお湯を注ぎ、3分待ってフタの上で温めておいた調味油を入れる。粉末スープの香りと言い、調味油の感じと言い、棒ラーメンのマルタイラーメンそのものだ。まるで旧友と出会って久しぶりに昔話で盛り上がるかのような嬉しさがこみあげてくる。

そして、今回のメイン、高菜の真空パックだ。しっかりと麺とスープを混ぜておいて封を切り、麺の上にそっと乗せる。もうこれだけでヤバい。

スープを一口。安心のマルタイさんだ。とんこつラーメンの中ではやはりこれがうまい。うまかっちゃんと甲乙つけたいところだが、僕はこちらが好きかもしれない。

まろやかな豚骨味だが、塩味で比較的しまった感じがする。そこに流れ込んでくるコーンの甘みがアクセントで面白い。

そして少し辛子高菜を混ぜ込んでもう一口。すると辛子高菜のコクが沁み出て、何とも言われぬ奥深い味になるではないか。これは感動的である。

ラーメン屋さんの中には『つぼニラ』と言われる、にらの漬物を置いているところがあり、それをラーメンにトッピングして食べるとうまいのだそうだ。僕も以前このレシピをまねて、山でマルタイラーメンで「つぼニララーメンを」作って食べ、激うまに感動したことを思い出す。実はラーメンと漬物はめちゃくちゃマッチするのだ。

『辛子高菜』を単品で食べるとピリリとしておいしいが、やはりここはスープに混ぜこみたい。スープが奥深くなるに加え、麺に高菜が絡みこんで味も歯触りも絶妙なアクセントになるのだ。麺は細めのストレート。これも安心のマルタイさんをしっかりと感じさせてくれる。

そしてこの辛子高菜のボリュームもうれしい。多くのカップめんでは具材はおまけ程度の量で、意識して味わうという感じになる。それがこの辛子高菜はたっぷりと入っており、しっかりスープに混ぜこんでも、その味わいを心行くまで味合わせてくれる。

マルタイさんは九州を中心に主に展開している会社で、さらに高菜漬けも九州の特産だ。もしかすると地域によっては流通していないところがあるかもしれない。でもご安心を。アマゾンでも購入できるみたいなので、九州の味を試したい方にはお勧めだ。ぜひ味わってみてほしい。

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