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第64話 タイの味はどんなかな?「タイ日清カップヌードル ミンスドポーク味」

ゆっくりと時間の取れる日曜日の午後、特に何も用事がなかったのでぶらりとラーメン探しに出ることにした。

我が町には他の店とは違ったカップ麺の品ぞろえをする店があり、ここへ来るとたいてい新たな発見がある。ただ、駐車場が使いにくいため、頻繁にはいかないのだ。少し離れた駐車場に車を停め、夏の日差しを浴びながら歩いてそのお店へ。

「おおー!」前回来た時から、また品ぞろえが変化している。ご当地ラーメンの違うエリアの商品や○○監修、ペヤングの新作など、見ているだけでワクワクする。やはりこの世界はまだまだ広いなと感じる。

その中でも特に目を引いた緑のパッケージ、そして見慣れぬ文字。タイ日清製造の「カップヌードル ミンスドポーク味」だ。

ミンスドポーク味と言われても、どんな味すらも全く分からない。ネットで検索してみるが、タイにミンスドポークという料理があるのかどうかというところからもわからない。検索に引っかかるのはこの商品のレビューだ。

それらの情報をまとめると、軽いしょうゆ味でポークのコクとニンニクの香り、そして辛さも控えめのようだ。そしてあまりエスニック感は感じないそうだ。

そしてミンスドポークとは豚ミンチのことのようだ。

あまり事前に調べすぎると楽しみが減りそうなので、この辺でさっそく食べてみたい。

開封…と、蓋が開かない。なかなか強く接着してあってフタをはがすところから躓いてしまった。さらに容器はプラスチックだ。分別廃棄するときに間違えないようにしたい。

日本のタテ型カップめんはふたの上にオイル等が貼り付けてあることが多いが、この商品にはカップの中に「ペースト」の小袋が入っている。

タイで売られている商品には、これにさらに組み立て式のフォークがついているようだが、それはなかった。

さっそくお湯を注ぐ。待ち時間は3分だ。

漂う香りに特に特徴的なものは感じない。まずはスープからだ。いかにもポークっぽいダシに、基本は醤油の感じだ。ポークだからと言ってとんこつの感じは全くない。

タイと言えばナンプラー(魚醤)を思い浮かべるが、そのような感じもない。辛さも軽く、食べ始めに軽く刺激を感じる程度だ。

麺は細麺で、日本のカップヌードルに比べると丸く細い。ズズズっとすすると、どこか清涼な?ハーブかスパイスの感じがするのだが、それが何かはわからない。そして特徴はそれが主で、エスニック感はあまり感じない。

さて、それでは『ペースト』を入れてみる。こげ茶色のつぶつぶのはいったとろりとした液体で、ニンニクとスパイスが主なようだ。しっかりと混ぜこんで食べてみる。

コクと深みが一気に深まり、濃厚な味わいになった。ただ、これでもエスニック感はそれほど感じなかった。

日本のカップヌードルは平麺でスープをしっかりホールドするが、この商品はスープのホールド感が比較的少なめだ。

なので時々スープを飲むのを間に入れるとバランスがよい。

ちなみにかやくはキャベツ、豚ミンチ、たまご、ねぎが入っているが、なかなかボリュームがあり満足できた。

僕は本場のタイ料理というものもあまり食べた経験がないのでよく知らないのだが、この商品はタイ製品というのを隠して食べたら普通に日本の味付けと区別がつかないと思う。

それだけに日本でも万人受けされる安心の味でもある。タイでもノーマルな味はこんなのなのかな?タイの事情に詳しい方がおられたら教えてほしい。

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