第69話 日本の誇るにぼし「マルちゃん正麺 濃ニボ」
ニボ…?なんだろう?一瞬北海道の二ポポ人形が脳裏によぎった。もちろん関係ない。
ドラッグストアで商品を手に取りよく見ると、ニボとはなるほど「にぼし」ことなのか。
今日食べるラーメンは「マルちゃん正麺 濃ニボ」だ。そういえば煮干しのだしのラーメンは話には聞くけど、それを中心に据えてアピールしているラーメンはあまり見ないような気がする。
どうでもよい話なのだが、我が家の毎日の味噌汁は昆布でだしをとるのだが、時々変化をつけて煮干しを使うと、これがうまくて目が覚める。だけど頭とはらわたをとるのが面倒なので、やはり昆布を使うことが主なのだ。
魚系のだしはなかなか好みだ。和風の、あっさりだけどコク深い味わいが日本人のDNAに呼応しているような気がする。
今回は「マルちゃん正麺 カップ 濃二ボ」だ。2022年5月30日より新発売とのことだが、それ以前より旧バージョンがあったとかないとか…。
ではさっそく食べてみたい。
蓋のデザインには、ゴールドの背景に煮干しがあしらわれており、にぼしのアピール感が半端ない。
ふたを開け小袋を取り出す。
小袋は4種、ねぎとチャーシューの『かやく』、メンマと背油の『かやく』、そしてスープは『粉末スープ』と『液体スープ』でどちらも後入れだ。
まずは『かやく』2袋を麺の上にあけ、お湯を注ぐ。5分を待ち粉末スープを入れて混ぜる。濃厚に香るにぼし。そしてスープは珍しいグレーとなる。さらにそこに液体スープを注ぐ。液体スープは茶色くトロリとしている。
なかなかドロドロ感の強いスープだ。そしてそのドロドロは混ぜるとさらにその感を増してくる。まるで片栗粉を混ぜたかのようだ。
ではスープからいただいてみる。香りの通りにぼしのだしが強く効き、分厚いインパクトの濃厚スープだ。かやくに入っている背油の存在が目立たなくなるほどの重量級のスープなのだが、不思議とさっぱりとした後味だ。やはりこれはにぼしの効果なのであろう。
麺はストレートで、どろりとしたスープをまとって滑らかな口当たりだ。麺をすするだけでしっかりとスープも口に含むことができる。コシもしっかりしており、この濃厚なスープのなかでしっかりとした存在感を誇っている。
にぼしだしの味噌汁を先入観に持っていただけに、いい意味でとてもインパクトを受けた商品だった。がっつりだけどどこかさっぱり、さすがは日本が誇る「にぼし」である。
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