カプセルトイを回して、商標を調べた話
カプセルトイブームが止まらない
お金を入れてガチャガチャとハンドルを回し、カプセルに入った玩具を落とす、カプセルトイ。
昭和の頃から、カプセルトイは子どもに人気でした。
しかし最近は、大人を含むほぼ全世代の間で、ブームが起こっています。
2010年代辺りから、家電量販店の一角がカプセルトイコーナーに充てられる傾向にありました。
最近は、ショッピングモールの1店舗がカプセルトイの店になっていることが多いです。
もはや、カプセルトイを目にしない商業施設の方が珍しいのではないでしょうか。
私のお気に入りは「つぶらな瞳」シリーズ
私は、あまり頻繁にカプセルトイを回しません。
それでも、カプセルトイのコーナーは足を止めてしまいます。
変わったモチーフのシリーズを見て、「需要はどこにあるのだろう……」とニヤニヤしてしまいます。
大概は見て終わるだけですが、真剣に回したものもあります。
「つぶらな瞳」シリーズです。
水族館の生き物、寿司のネタ、お弁当の具材などがモチーフとなった、キャラクターの玩具・雑貨です。
特に、「つぶらな瞳のお寿司」が好きです。
まぐろやえびといった寿司に、丸くて黒い目が付いています。
それだけなのに、見ていて癒されます。
とある商業施設で、「つぶらな瞳のお寿司」のマスキングテープのカプセルトイを、2回回しました。
2個とも「当たりだ」と思わせるデザインでした。
ガシャポン、ガチャガチャ、ガチャ……みんな登録商標!
カプセルトイと書いて来ましたが、「ガシャポン」「ガチャガチャ」「ガチャ」という表現の方が、浸透しています。
実はこれらの表現は、登録商標です。
「ガシャポン」は、株式会社バンダイの登録商標(第1756991号など)です。
1982年に、「おもちゃ」などの分野について出願されました。
「ガチャガチャ」もまた、バンダイの登録商標(第2031315号など)です。
一方で「ガチャ」は、株式会社タカラトミーアーツの登録商標(第4106448号など)です。
つまり、バンダイとタカラトミーアーツ以外は、これらの名称をカプセルトイに使えない、ということです。意外ですね。
それぞれ一企業の商品名でありながら、正式名称「カプセルトイ」よりも浸透しているのは、驚きです。
なお、会話や文章でこれらの登録商標を使うことは、商標的な使用ではないので、問題ありません。
まとめ
カプセルトイは、さらなる進化を遂げるのでしょうか。
また、「ガシャポン」「ガチャガチャ」「ガチャ」以上に浸透する商標は、これから登場するのでしょうか。
楽しみです。
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