「悟風の俳句(9 月)」(通常号 第26号・2002年9月27日発行)
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---◇ 山口“悟風”智・作「おかあさんへの手紙」◇--------------
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-----------------------通常号 第26号・2002年 9月27日発行 ----
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☆今週は、9月第4週。9月の俳句を掲載します。
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(96年九月) 山口悟風
子離れの難しき日々新松子
孫のよな 児に握られし新松子
新松子 無限の命抱きしめ
新しき命ころころ木の実かな
朝の膳トマト眩しく座り居り
娘の好きな山かけ飯のいもを掘る
放牧の馬遠く見ゆ花野かな
海鳴りを背に押しやって花野ゆく
咲きみちた花野に二人寄り添って
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(97年九月) 山口悟風
集卵の老爺手の甲 日焼濃し
よちよちのビキニ水着の日焼かな
日焼せしダイアナ永遠に若きま丶
若き薔薇流星の如永遠に消ゆ
冷し酒一日一句つぶやけり
五十路越え教え子集う秋隣
空に浮く蜻蛉稲穂と共に揺れ
赤とんぼ翅より透けて青き空
とんぼ舞うこの地大地の澄みわたり
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☆来週は、低学年トラック
1975年度北海道上川郡風連町立風連中央小学校2年学年通信「リボン」より
☆このメールマガジン版では、明らかな間違い以外は、筆者・山口“悟風”智が書いたまま載せています。
山口“悟風”智のプロフィールは、
http://plaza.rakuten.co.jp/gofu63/profile/
をご覧下さい。
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◆編集後記「千鳥足」◆
この秋初めて、トンボを見ました。場所は、福井県勝山市にある臨済宗妙心寺派清大寺。と言っても、ほとんどの方は、分からないでしょう。通称「越前大仏」といい、像高17メートルの日本一大きな大仏(ちなみに、奈良・東大寺の大仏さんは像高14・98メートル、鎌倉・高徳院の大仏さんは12・38メートル)があるところです。
福井は、社会人になって初めて住んだ場所です。1990年春から2年間勤務しました。今回は取材を兼ねて、友人を訪ねました。勤務当時にはなかった福井県立恐竜博物館を訪れようと思って、勝山行きの京福電鉄代行バス(半年ほどで2度も正面衝突事故を起こしたため、電車は運休中)に乗ったのです。ところが、発車した瞬間に休館日だと気づきました。月曜日が祝日である翌日の火曜日だったからです。そこで、まだ1度も訪れたことのなかった越前大仏に行ってみたという訳です。
実を言うと、今回、勝山に向かうまで、越前大仏を見てみようとも思いませんでした。越前大仏は、勝山市名誉市民で、「タクシー王」と呼ばれた相互タクシー創業者の多田清氏が、観光施設として1987年に建設したものだったからです。数年前から「本当の寺にしよう」という声が地元などから上がり、縁のあった妙心寺派の寺になったそうです。
偶然行った場所ですが、思いがけず、トンボを見たことで、悟風の句を思い出しました。句に詠んだような風景が、広がっていました。2002年9月24日のことです。父が亡くなって、満4年の日でした。
(発行者・山口一朗)
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■発行者: 「悟風の書斎」管理人・山口一朗
yamaguchi_gofu@yahoo.co.jp
「悟風の書斎」http://www.asahi-net.or.jp/~jh2i-ymgc/gofu.html
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※トップの画像は、「北海道の地図 市町村名入り」PJさん作成。
旧「風連町」は「平成の大合併」で、名寄市の南半分のあたりになりました。この地図は「イラストAC」https://www.ac-illust.com/ よりご提供いただきました。ありがとうございました。
■「おことわり」
☆明らかな間違い以外は、基本的に筆者・山口“悟風”智が書いたまま載せています。(編集者・悟風のムスコ)
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