トラップに脱帽
宮崎駿監督から日本国民、全人類への自戒を含めたお説教。それが今作の答えだとは最後まで分からない。舞台は太平洋戦争当時という何度も語り継がれて来た背景。娯楽としてはちょっと角度を変えての鑑賞が必要というのは過去の経験から認識してはいた。
アニメーション、ジブリのソフトなタッチ、愛嬌ある動物のキャラクターたちによる掛け合いに肩の力を抜かされた。そこへ難解なストーリーである。謎解きに引き込まれて真剣に見入ってしまった。ガードが緩んだところだった故に結論は重く、深く突き刺さった。誰もが作中に自分を見つけるはずだ。
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