お笑い事務所タイタンに所属するネコニスズというコンビやってます。どうもヤマゲンです。黄色と黒が会社のカラーのタイタンです。お笑い事務所で1番ドルトムントのタイタンです。

今年に入ってからは6つ下の俳優と映画監督の双子の弟たちとFUTANOGO(フタノゴ)という名義でも活動しています。今のところは『ブラック』という短編映画を一本撮りまして、それがYouTubeで無料公開してるので見れます。良ければ見て下さい。


僕は服が好きです。
でも、服好きすぎて気狂ってます。これ、僕にしたら全然変化球ちゃいます。ってくらいのではなく、程よく好きです。ブランドとかトレンドに特に詳しくもない。
ラフで楽なのが好きです。
こだわりは特にない、楽であれば良いと思っていたのですが、どうやらそれは違うようで、最近、めちゃくちゃこだわり多いな、と言われた。
確かに、無地が多めなのでこだわりないと自分では思い込んでいたけど、丈感とか生地の厚さとかはめちゃくちゃうるさかった。
うっといっすね〜。僕、絶対意識してなかったら鍋奉行タイプの細いとこあるんすよ。すんません。

初めておかんに買ってもらうとかやなく、自分で服買いに行って選びたいと思ったのは中2くらいの時やった。
家からチャリで30分くらいのとこにあるビブレ。
VOLCOMの深緑のTシャツとディッキーズのチャコールの短パンを買ったのを覚えてる。

そこから僕のお洒落したい欲は加速した。

大阪、難波のアメリカ村、通称アメ村に行くようになり、古着をよく買った。
アメ村は当時、「うちの店ちょっと見に来てや!STUSSYとかダフィーとかモダンとか置いてるから!」と強引に中学生を連れ込み、軟禁状態にして服買わせるといったなかなかな服屋がちらほらあった。

もちろん、その経験もした。ただお金がなかったので普通に買えなかった。



これは関係ない完全な余談やけど、
昔、大阪で芸人やってたとき一人で仕事で東京に来たことがあった。もろもろ仕事を終えて品川のホテルに着いた僕は、おのぼりさん満開でTwitterに「品川でおすすめの居酒屋ありますか?」と聞いた。
特にリプライはなく品川を徘徊した。夜遅かったせいか、僕の捜索が甘かったせいか、居酒屋を見つけることは出来たがほとんどチェーンやった。
もうえぇわとホテルに戻りTwitterをいじってると大阪の先輩の作家さんから連絡が来た。
「暇なんか?」
「めちゃくちゃ暇してます。」
「デリヘル呼べ!領収書くれたら俺はろたるから!」
かっこえぇ人やなと思った。これは先輩からの救いの手やと思い、
「わかりました!東京やらせてもらいます!」
財布あけた、3000円しかなかった。

何故かこの時、あの「STUSSYとかダフィーとかモダンとか置いてるから」のあいつの顔が出てきた。

すいません、完全な余談でした。



僕らの高校の頃は古着がめちゃくちゃ流行ってた。
古着着てない高校生はおらんかったし、モンパチ聞いてない高校生もおらんかった。
行きつけの古着屋ができた。アメ村に行くと必ずそこに顔だして、店員のお兄さんと話す。そういう人と会話できてるだけで嬉しかった。俺っていけてるやろ?みたいになってた。高校生のころは行きまくった。
その店がいきなり潰れた。
全然教えてくれへんかった。勝手に常連やおもてた。
確かにそうか、高校生やし、そんなお金落としてないもん。
お金なかったし、そんな奴に言わへんか。


スカジャンにめちゃくちゃ憧れてたときがあって、山盛りスカジャン置いてる店に何度も足を運んでどれが欲しいか見定めた。
僕が直感で欲しかったやつは3万した。
僕の予算は2万やった。
仕方無しにその2万の予算で選んでいると、そのスカジャンの店の渋い兄ちゃん(クローズでいうなら絶対武装戦線、Blankey Jet Cityの世に出てない幻のインディー時代のCDとか持ってそう、猫飼ってそう)が、
「兄ちゃんどれ欲しいん?」
「あれです。(猪鹿蝶の刺繍が施された黒の別珍のスカジャン)」
「あれ、渋いな、予算なんぼなん?」
「2万なんです。」
「ほな、無理してちゃうの選ばん方がえぇよ!スカジャンは大事に着たら一生着れるから、お金貯めて来年買いにおいで。置いといたるから。」
「え!マジすか!?僕買いに来ます!!」

次の年買いに行った。
お兄さんはほんまに置いててくれて僕はそれを買った。
その年のM-1のPOISON GIRL BANDの阿部さんがそれ着て漫才してた。
当時から自分はツッコミやと思ってたし、センスバキバキのボケの人と同じのてなんか複雑やった。
今ではそのスカジャンを弟の駿がめっちゃ着てる。
リバーシブルやったけど、内側ボッロボロなってたからあげた。


あと高校のとき、やっすい服買ってきて自分でアレンジして着てた。
Tシャツ切ってボタン付けてヘンリーネックにしたり、デニム買ってきてキッチンブリーチにつけて漂白して履いたり、スウェットの裾縫うて絞って履いたり、帽子に養生テープで型とってラッカースプレーふったり。
それしてるんがいけてると思ってた。
今見たらどれもクソダサいけど、ラッカーでふった帽子の文字がDef Jamって海外のレーベルなんだけいけてた!!


芸人になってからのこと。
僕はスキニーのパンツにピチピチのレトロシャツを着ていた。
ゴリゴリの体格がピチピチ。
完全にトレインスポッティングの影響。
そんな服を機嫌良く着てた僕に日本刀は振り下ろされた。
「お前なんやねん、その服!きったないの〜!売れる気あらへんやろ!服やるからそんなん着んな!」
そう、アインシュタインの河井ゆずるさん。
ゆずるさんは僕のファッションセンスを綺麗にぶった切った。

その後日ゆずるさんにもらった服には☆が散りばめられてたやつとかあった。
いや、ゆずるさん!ゆずるさんはそら似合ってえぇ感じやけど、
わしが着たら、月みたいな顔面してるんやから☆おかしなるやん!
ツッコミた過ぎてセルフでボケ用意してるようにも思った。

しばらくなんの服着たらえぇかわからんなってた僕に
「ヤマゲンってなんやろな〜。服が似合わんよな〜。」
そう、天竺鼠の瀬下さん。
いや、服とりあげられてもうたで!
なんやー!その角度の駄目出し!聞いたことないぞ!
おチン振り回して歩けっちゅうんかい!捕まってまうわい!

そんな二人のおもしろロケ。
全力戦士セシタマンがこちら。
これくそおもろかった。
皆さんも是非ご堪能下さい。


なんだかんだで今ストリートっぽい服になってる。
もうこれで行きます。
CARHARTTとPRO CLUBで、いきます。



ネコニスズのYouTubeチャンネル
ネコニスズの昼休みチャンネルのチャンネル登録、高評価宜しくお願いします!!


あと、FUTANOGO制作映画『ブラック』も宜しくお願いします!!

これを書いたのは3日前。

今日M-1の準々決勝通過者発表。

落ちてる。

これ書いてる時、完全に受かってると思ってた。

服のこと書いてる。

服やて。

恥ずかしい。

あぁ悔しいよ、本当に。

行きたかった、今年は。

好きじゃないふりしてるだけで、ほんまはM-1大好きやわ。

またぼちぼちやっていきます。

来年こそはとかはもう、言いません。

もっと楽しみます!!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?