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交差点などの通行 その3

左折右折ときたら、次は直進か?となりますが、今回は、”あまり山形に浸透してなさそうな”交差点の通行方法などのお話です。

二段階右折

「原付は二段階右折」って、なんとなく教習所で習った覚えがありますよね?でも、詳細まで覚えている方は少ないと思います。道路交通法では、下記の図のような交差点を右折する場合、原付バイクは二段階右折をしなければなりません。

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二段階右折の方法は、上記の図のように、まず右ウィンカーを出しながら直進して、向きを変えて止まります。そして、その後は普通に直進します。ちょっと分かりづらいですが、YouTubeに15年くらい前に学科教習で使用していた映像がありましたので参考にしてください。(よくこんな映像アップする人いたな)


ちなみに、上記の図①の「標識によって指定されている交差点」はあまり山形では見かけませんね。では②のパターンはどうでしょう?これは、そこら中にありますね。山形には片側三車線道路は(たぶん)ありませんが、片側二車線道路の交差点だけ右折レーンが増えて三車線になる場所は、たくさんありますよね。そういった場所は、基本全て二段階右折の対象です。
余談ですが、交差点だけなら、山形にも片側五車線が存在します。
(山形市嶋地区のドン・キホーテ交差点北進車線)

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誰も二段階右折してないじゃん

山形で二段階右折をしている原付ライダーをあまり見かけないのは、そもそも原付ライダー人口が少ないのと、あまり違反取り締まりが厳しくないことが原因かと思います。でも、もし原付に乗る機会があるなら正しい運転を心掛けてください。

ラウンドアバウト

2014年から日本でも環状交差点(ラウンドアバウト)が導入されました。海外では比較的一般的な交差点形状らしいのですが、日本では(山形でも)馴染みが薄いですね。イメージとしては交差点がロータリーになっている感じです。余談その2ですが、その昔の山形駅はロータリーでしたね。(映画おもひでぽろぽろに出てくる駅舎の頃)
通行方法は下記の通りです。

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ポイントは「逆走禁止」「出るときだけ左ウィンカー」です。この交差点に進入する際は「ウィンカー不要」で交差点内の状況が安全であれば「一時停止不要」です。

環状交差点のメリット・デメリット

環状交差点導入の理由としては、
①信号機不要
②交差点進入速度の抑制
③安全確認しやすい
④渋滞の緩和

などがあります。は、災害時などの停電でも安心安全に通行できるようにということで、これは東日本大震災での教訓からかと思います。実際、導入数は宮城県が一番多いそうです。は、必ず左折で進入する(直進で抜けられない)ため、前回の「右折方法」でお話した右直事故による重大事故を防げるという理由です。③は、対向車がいないし、死角もほとんど無いので見やすいといいうこと。④は、無駄に赤信号で止まらくていいので、スムーズに通行できるということです。

しかし、同時に
①歩行者、自転車は通行しにくい
②設置には広い用地が必要
③交通量が多いと、逆に渋滞しやすい

などのデメリットも存在します。(ちなみに③ですが、有名なパリの凱旋門は環状交差点の真ん中にあります。なので、その交差点は365日渋滞しているそうです。)ですので、全国的に導入数は増えてきていますが、まだまだ試験運用段階の途中にあると思います。

山形の環状交差点

山形県内には2020年12月現在で、2か所環状交差点があります。
・長井市平山地区(平成29年11月23日運用開始)
・村山市楯岡地区(令和  2年11月15日運用開始)

どちらも、交通量の少なそうな場所ですので、やはり試験運用感があります。
私も、まだ環状交差点未経験なので、そのうち行ってみたいと考えております。

というわけで、今回はあまり山形では馴染みの薄い交通の話でした。知らないよりは知っていたほうがいいことは、世の中たくさんあります。検索した知識よりも、知っている知識のほうが使いやすいと思います。

それでは Have a nice drive !!


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