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歩行者の保護など

学科教習項目8「歩行者の保護など」についてのお話です。

セーフティインターバル

歩行者や自転車は「交通弱者」とも言われ道路上では保護される対象です。なので、道路交通法には

・歩行者、自転車のそばを通る際は「安全な間隔」をあけなければならない
・安全な間隔がとれない場合は「徐行」しなければならない

という基本ルールがあります。「安全な間隔」は道路交通環境によって様々ですので、具体的に○○mというような規定はありませんが「絶対にお互い接触しない」と感じるくらいの間隔かと思います。例えば、「自転車が転倒しても避けられるくらい」を想定するといいんじゃないでしょうか。
安全な間隔が確保できなければ、徐行(すぐに停止できるような速度)しましょう。

冬は特に注意!


冬期間の積雪路などは「道幅が狭い」「滑りやすい」など危険ですので、特に注意が必要です。山形のような雪国には、雪が降ってても、頑なに自転車で通学する高校生や、明らかに危険なのに、なぜか自転車に乗る高齢者が必ず存在します。歩いていても滑るのに自転車で滑らないはずがありません(自動車も然り)。実際に冬道で、自転車で転倒して後続の自動車に轢かれて死亡した事故事例も山形市内で発生しています。

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ところで、なぜ彼(彼女)らは雪道でも頑なに自転車に乗るのでしょうか?

高校生のような若年層は、「リスクテイキング」といって積極的に危険を冒してしまう特性があります(これについては、また後程書きます)。でも、冬場の自転車はこれには該当しないと思います。冬場に自転車に乗ってる高齢者は、認知症かなにかで、安全か危険かの判断ができなくなってのでしょうか?いや、それも違うかもしれません(・・・全否定はせず)

思考停止&少ない選択肢

きっと誰もわざわざ好き好んで、犬のように庭かけまわる感覚で自転車には乗ってないと思います。少なくとも山形で生活していれば、雪が降らない地域の人が感じる「雪」に対する感動は微塵も持っていないと思います。
なので、本当は乗りたくなくても「歩くと遠くて大変」「部活の荷物や、買い物した荷物が重いから」「歩くと靴に雪が染みてくる」「毎日のルーティンを変えられない」など様々な理由でやむを得ず自転車に乗っているのでしょう。

ですが、そんな理由は「お金」でほとんど解決できます。

「運転手雇えば」 ダメなら→「タクシー使えば」 ダメなら→「車買えば」 ダメなら→「バス使えば」 ダメなら→「誰かに送ってもらったら」

「買い物はネット通販使ったら」 ダメなら→「買い物宅配サービス使ったら」 ダメなら→「ヨシケイとか使ったら」 ダメなら→「誰かに送ってもらったら」

なんて他人は思いますが、どこかでボトルネックになってる問題が人それぞれにあります。「お金」で解決できる問題がほとんどですが、(もちろん私も含め)「お金」が問題なこともほとんどでしょう。(自転車に限らず、雪道は自動車ですら運転したくはないのですが、毎日タクシーなんて経済的に無理なので、しぶしぶ自分で運転しています。)
ですが、なかには「思考停止」状態で他の選択肢が選べるにもかかわらず、なんの疑いもなく現状のままの人もいます。そもそも行動の理由と危険性の・・・これ以上続くと、くどいので自主規制します。

言いたいことは尽きませんが、ぜひ「やまがたドライブチェック」で練習して「誰かに送ってもらう」のではなく「自分で運転する」という新しい選択肢を増やしましょう。そして、困っている人の「誰か」になって送ってあげると少しだけ世界は平和になります。

次回は「横断歩道」についてのお話をします。

それでは2021年も Have a nice drive !!


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