見出し画像

進路変更など

今回は「進路変更など」についてのお話です。

みだりに変更してはいけない

前回の「警音器の使用」と同じように、走行中はみだりに進路を変更してはいけません。
なので、例えば、二車線以上の道路で、右に左に車線変更を繰り返したり、不必要にふらふら走行したりしてはいけません。

また、道路交通法では「後ろからくる車などが、急ブレーキや急ハンドルで避けなければならないようなときは、進路を変更してはいけない」とあります。
あおり運転のドライブレコーダーの動画でよく見る、急に前方に割り込んでくる車などは、もちろん違法行為です。
現時点では立件されるかどうか、まだわかりませんが、こんな事例もあります。

しかし、こんなにドライブレコーダーが普及しているのに、いまだにあおり運転をしてしまう人って・・・。いや、それでも、あおり運転をしてしまう「怒り」という感情がすさまじいのでしょうか!?みなさんも、上手に怒りを管理しましょう。

進路変更の3秒前に合図

進路変更とは、車線変更だけでなく、右左折前に曲がる側へ寄せる行為や、駐車車両を避けるとき、追い越しなどをする場合、路端から発進する場合などがあります。
このようなときは、3秒間ウィンカーを出してからハンドル操作をしましょう。
バス停に止まっているバスを抜かしたり、路駐しているトラックを避けるときなども、しっかりウィンカー操作をしてください。

車線変更の注意点

車線変更時も、もちろん3秒間ウィンカーを出してから変更するのですが、その際の注意点として、しっかり行ってほしいのが「目視確認」です。
そういえば「目視確認」って教習所で習ったなぁ・・・じゃなくて、通常の運転でもしておいた方が無難です。いや、しましょう。

目視確認の必要性

目視確認をする理由は、ミラーには映らない死角を補うためです。

画像1

車種によって、多少違いはありますが、おおむね斜め後方が死角になります。なので、この部分を振り返って目視確認してください。
上記の図でいえば、赤い車とピンクの車が、同じ速度で走行していると、赤い車の運転手は、ずっとピンクの車がミラーに映らないので「周りに車はいない」と勘違いして、車線変更をしてしまう恐れがあります。
特に、車線変更時は、ウィンカーを出してすぐにハンドルを切る運転手が多いので危険です。

目視以外で死角を補うには

車の安全技術がどんどん進歩している現在において、いまだに死角があるミラーが幅を利かせているのは、なんか解せないですよね。
そんな方のための解決策がいくつかあります。

①フェンダーミラー
みなさんの車のサイドミラーは、ドアについてますよね。でも、タクシーのサイドミラーって、ボンネットについているのはご存じでしたか?

画像2

こういった形状のミラーをフェンダーミラーといいます。このミラーだと、死角部分が通常のサイドミラーに比べて大分少ないですし、視線移動も少なくて済みます。ただ、ミラー自体が小さくて遠いので、慣れが必要です。
(ちなみに、指導員になるための試験車両がフェンダーミラーだったので、手こずった思い出があります)
タクシーがいまだにフェンダーミラーを採用している理由は、「運転中に目視確認をすると、乗客をチラチラ見ているんじゃないかと勘違いされてしまうから」だそうです。

②補助ミラー
サイドミラーなどに小さい補助ミラーを取り付けて、死角を補う方法もあります。

画像3


③最新技術
センサーなどで周囲の車を感知して、死角に車がいる場合にサイドミラーに注意マークが表示されるシステムもあります。

こういったシステムは、最近の輸入車には標準で装備されているイメージです。
あとは、「見えないミラーなんて、やめちまえ!」ってことで、ミラーではなくカメラの映像で側方確認する「サイドミラーレス車」なんてのもあります。国産車ではレクサスが先陣を切って導入しましたが、最近発売されて話題!?のホンダの電気自動車「ホンダe」でも採用されています。

「ホンダe」は、かわいらしい外見とは裏腹に500万円くらいする高級車ですが、未来を感じるワクワクする車なので、いつか乗ってみたいですね。

これらの対策が無いのであれば、おとなしく目視確認をしましょう。

at 山形

山形のような交通環境では、それほど交通量も多くありませんし、バイクなども少ないので、ミラーの死角に車などがいる危険なシーンは多くないかと思いますが、ゼロではありません。目視しなくていい理由にはなりません。

私が教習所で免許を取る若者に、口を酸っぱくしてよく言っていたのは「運転免許は日本全国で使えるんだから、山形の交通環境がスタンダードだと考えてはいけない」ということです。まぁ、大半の教習生は「うるさいおっさんだなぁ」としか思ってなかったでしょうが(泣)

正しい進路変更手順や、安全確認の方法など、一緒に「やまがたドライブチェック」で練習しましょう。

それでは Have a nice drive !!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?