骨     2001/5/30

月夜の晩に
 骨が透ける
ぬめるような
 月の光に

僕の骨は
 微妙に濁り
彼女の骨は
 白っぽい

異なるふたつの
 骨たちが
月にわが身を
 透かしつつ

今宵も哀しく
 いだきあう
カタカタと
 骨の音立て…

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