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酔狂詩人      ※1990年頃

天才きどりのアイツときたら
今日も夜からお出かけだ
罪の衣を身にまとい
夜の都へお出かけだ

なんだいアイツのあのザマは
大正時代のアナクロニズム
アイツは自分で自分のことを
夢二だなんて呼んでいる

皆さんアイツを馬鹿にして
「よう天才」なんて言っちゃって
アイツはますますその気になって
丸眼鏡なんぞ掛けちゃって

気障(きざ)なポーズで煙草を吹かし
浴びるがごとく酒飲んで
「辛い辛い」と言いながら
そばの女を口説いてる…

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