利用者さんの近況
皆さんは最近、泣いたことはありますか?
嬉しいこと、悲しいこと、悔しいこと、感動したこと。。。
泣くタイミングはそれぞれあるかもしれません。
利用者の方で「涙が出た!」と涙ぐみながら話をされた内容を共有します!
その方は、お迎えに行って出会った瞬間に「畑に行けた・・・」と涙ながらに話をし始めました。
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【73歳 女性】 レビー小体型認知症
3年前に幻覚・幻聴、物忘れなどがあり診断がされました。
日常生活動作の困難さが顕著でしたが、服薬によりある程度コントロールができるようになったとのことで、2年前からデイサービスのご利用が開始されました。
利用開始当初は入浴や家事などもご主人に頼りきりで、自宅内に閉じこもってばかり。
自分に自信もなく、うつ症状も出ていて、いろんなことを諦めていらっしゃいました。
ここ1年間でも、身内に不幸があったこともあり、幻覚・幻聴が強く出て家のカーテンを閉めっぱなしで過ごされることも多い状況です。ご自宅も坂道の上にあり、隣の家まで約100mの坂道を移動する必要があります。
そのような状況で、少しずつ外出ができ、自宅内の生活もできることが増え、調理や掃除などもご自身できるようになってきました。
心残りはあと一つ、今ままで身体の調子が良くなかった時に一生懸命介助をしてくれたご主人のお仕事を手伝うこと。
今までは迷惑をかけるから・・・と一歩が踏み出なかったその手伝いを、
ご主人の「スイカができたけん、見にくるか?」の一言で乗り越えることができ、「畑の凸凹の地面も歩いて、収穫の手伝いができた」と。
その後、”5〜8kgのスイカを抱えることはできなくても、2〜3kgなら、剪定の手伝いならできる”と次のやる気(目標)が定まってきたようです。
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今回、思いきって”畑に行ってみた”こともとても嬉しかったですが、それ以上に”ご主人が誘い出してくれた”ことがとても嬉しい出来事でした。
誘ってもらうこと、安心できること、やってみること、それを身近な・安心できる人からの支えがあることが非常に大切だと実感しました。