駐妻初期の地獄の日々
駐妻初期(1〜4ヶ月)。
私にとっては人生で一番の地獄のような期間だった。
まず、一番の失敗は「夫と同じタイミングでドイツに来た」こと。
周りはみんな夫が先に一人で駐在国へ行き、数ヶ月後に妻(と子供)が追いかけるというパターンがほとんど。というか、そのパターン以外の人に出会ったことがない。
本来なら家も家具もネット環境もすべて生活基盤が整ったタイミングで奥さんが合流する。
でも我が家は
・家もない
・ネット環境もない
・電車の乗り方も分からない
そんな状況で2人して渡独してしまった。
ちなみに夫の会社は駐在員一人なので駐在員家庭同士の付き合いもなく、生活に必要な情報もほぼ入手できないという悲惨なスタートだった。
なぜか一人で家を探す羽目に
家を探す期間(渡独〜夫の仕事が始まるで)が1週間ほどあったが、会社が用意してくれたドイツ会社のリロケーションは全く見当違いな物件ばかりを紹介してくるので1週間の間で家が決まらず。
なぜか夫の仕事中、私が一人で家を探す羽目になった。
家が決まるまではサービスアパートメントに滞在していたので建物内ではWi-Fiが使えたけれど、外で使える携帯電話はない。
渡独して1週間で携帯電話を持たず、紙地図だけで日系不動産会社に家を探しにいく。
しかも一人で。
もちろん電車に乗るのも一人。
不動産会社の人に「1週間前にドイツに来たばかり」というと、「よく一人で外出歩けますね。携帯もないんですよね?僕は無理です」と驚かれた。
そんな苦闘のうえに出来上がった記事がこちら↓
携帯電話の契約に苦戦
私はドイツで使える携帯電話がなかったけれど、夫には会社から支給された携帯があった。
だから夫は「自分は困ってない」ということで「自分の携帯なんだから自分で調べたら?」という反応。
英語もよく分からず、ドイツ語なんてもってのほかなのにどうやって調べろというのか・・・
日本語検索でTelecomのSIMカードが安いという情報をGETしたが、TelecomショップでのSIMカード購入までの流れやSIMカードの使い方など細かい情報は全然見つからない。
仕方がないので事前に知りたいことを書き出し、英語での言い方を調べてメモを片手にTelecomショップへ。
SIMカード購入までに2回。チャージ方式と気付くまで5回。チャージ方法を店員さんに説明してもらうまで2回。合計9回ほどTelecomショップに通い、なんとかTelecomのSIMカードの仕組みが理解できた。
チャージ方式と気付くまでは容量を使い切るたびに新しいSIMカードを購入し、そのたびに電話番号が変わっていた。
チャージ方式と気付いたのは、何かの登録時に電話番号を記入する欄があり、スタッフさんに「私TelecomのSIMカード使ってて、電話番号1か月ごとに変わるんですが大丈夫ですか?」と聞いた時に「え、、、TelecomのSIMってチャージ方式で電話番号継続して使えますよね?」といわれたとき。
あのときのスタッフさんの「何言ってんの?こいつ」みたいな呆れ顔は今も覚えている。。
(ちなみに一人でTelecomに出向くのが嫌すぎて後回し後回しにした結果、外出先で私の携帯電話が使えるようになったのは渡独後3ヶ月後くらいだった)
そんな苦闘の上にできあがった記事がこちら↓
定期券の購入に苦戦
電車の定期に関しても夫は会社から支給されるので、「自分は困ってない」と定期の買い方を調べてくれることはなかった。
DBの公式サイトを見て定期の種類が色々あるところまでは分かったが、オンラインでの買い方が分からない。というか初回に買えたとしてもその後の手続きが当時の私の英語力では理解できなかった。
そこでDBの店舗を調べ、一人で出向き、調べていったドイツ語の単語を並べながらなんとか定期券を購入した。(そのときの窓口の人はドイツ語のみOKの人だった)
このときはまだTelecomのSIMカードをGETする前だったので、実は1回目にDB店舗まで行った時は迷ってたどり着けなかったという苦い思い出がある。
なので定期券GETまでに2回DBの店舗に出向く羽目になった。
主婦歴0年でドイツに放り出されて料理に苦戦
私は夫と結婚するまで実家暮らしで料理はまったくしたことがなかった。
そして結婚式の2日後に日本を出国という強行スケジュールだったため、夫と初めての同居生活がドイツだった。
日本食ですら全然作れないのに、航空便が届くまでドイツ料理でしのがなければいけない状況に。
そんな状況なのに、スーパーに行ってもドイツ語なのでぱっと見外見で判断できるもの以外、その食材がなんなのかがよくわからない。
結局お肉と野菜を買って炒めたりドイツといえば!ということで冷食などを夕食にしていたら、夫には「こんなもの俺に食わせるな」と怒られる始末。渡独後2〜3週間あたりだったが、このあたりで既に心は折れて今すぐにでも日本に帰りたいと毎日思っていた。
虫嫌いが虫大国に放り出される
私は重度の虫嫌いでもはや虫恐怖症かと思うくらい虫がダメなタイプだ。
それなのに、ドイツでは虫に出迎えられた。(渡独は6月)
夫は暑いのが嫌いで窓を開けたがるが、網戸がないのて窓を開けると虫がわんさか入ってくる。
網がドラッグストアに売ってるという情報を入手したので夫に網を窓につけるようにお願いするも、夫はお得意の「俺は虫に困ってないから。」と全く対応してくれない。
仕方がないので一人で網を買いに行き、キッチンによじ登って自分で網を設置した。
そんな地獄の日々を送っていた駐妻初期だったが、夫と毎日顔を合わせるたびに喧嘩はしていたものの一人だけ本帰国したり離婚したりという最悪の事態は避けることができた。
それは、ある一つのノートのおかげだった。
大分長くなったのでノートの話は次回に続く。
↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?