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駐在員の夫を置いて一人本帰国を決めた理由


先日、約2年半の駐在妻生活を終え、日本に本帰国しました。

帰国レポートも書いてます↓(ドイツのフランクフルトから東京の羽田までです)


夫の駐在期間はまだ残っているので、来年まで半年間単身赴任です。

私は特に「絶対に帰らなければいけない」という理由はなく夫を置いて一人で本帰国しました。

このコロナ禍で、特に強制的な理由もなく夫の駐在期間もあと半年なのに夫を置いて一人で本帰国する人は駐在妻の中では珍しいのではないかと思います。

そこで、誰のためになるか分からないですが私が一人での本帰国を決めた理由を書き出してみます。


妊娠前に再就職したかった

一番の理由は妊娠前に再就職したかったということ。

私は駐在妻生活の2年強、今後のキャリアと妊娠・出産・子育てについて常に考えてきました。

8か月ほど前にこんなnoteも書いてます↓

この↑noteでも書いているように夫の任期が3年確定ならまずは子供に専念してもいいかなと覚悟はしていたのですが…

今年2020年6月の時点で、会社の都合8割コロナ2割で夫の駐在期間は「2年+4か月+?(延長の可能性が高いけどまだ不確定)」という曖昧な状態でした。

そんな曖昧な状態では妊活を始めることもできず。。

私はとにかくドイツ在住中に就職活動を開始し、「就職が決まったら夫の駐在期間がどうであれ自分は本帰国する」ということを心に決め、夫にもそれを伝えたうえで就職活動を始めました。

夫が自分の上司に相談したところ「半年くらいじゃ就職に何も影響ないから無理に帰らなくてもいいと思うけどね〜」と言われたそうですが。。

確かに半年くらいじゃ就職活動には影響ないのかもしれないですが、妊活開始時期が半年ずれるのでは肉体的にも妊娠可能性的にも全然違うのではないかと思います。


就職が決まった

海外在住者の転職活動の詳細については別途ブログでまとめています。

・駐在妻が転職活動をはじめるタイミング

・本帰国前からできること

・海外から登録できる転職エージェント

・Skype面談

についてはブログの内容を確認してください。

私は7月中旬頃から本格的に転職活動を開始し、ギリギリ7月中に再就職が決まり9月末の本帰国を決心しました。

本格的な転職活動(履歴書提出)を始めたのは7月中旬ですが、情報収集をはじめたのは今年の1月で「早ければ今年の夏、遅い場合は来年に本帰国する」という立場で複数の転職エージェントに登録しました。

早い段階で自分の現在の能力の洗い出し・希望業界の動向、需要など・どのレベルの企業を狙えるかなどキャリコン面談で明らかにしておくと心の準備がしっかりできるので、早めの転職活動開始はおすすめです。

今はコロナ禍でどのくらい需要があるのかも通常とは違うと思いますので。。


コロナ禍で自由に旅行に行けない

「コロナ禍で自由に旅行に行けない」というのも一人本帰国を決心した理由の一つです。

長い付き合いの人からは「いやコロナ禍でも楽しそうに旅行してたよね」というツッコミがきそうですが…

確かに我が家はコロナ禍でもギリシャ・スイス・クロアチアに行ったので旅行は楽しんでる方だと思います。

でも、コロナがなければ

4月 ロンドン、ザルツブルク、ハルシュタット

5月 フランスアルザス地方、ミュンヘン

6月 クロアチア、スイス

に行く予定でした。そして2〜3月頃に7月以降の予定も立てるつもりでした。

それがいったん全ての予定をキャンセル。そして地域を絞ったり日程を短くしながら行けたのがギリシャ、スイス、クロアチアのたった3か国です。

7月の時点で「年内にコロナ終息は不可能。夏はまだ国境が開いてるけれど、秋から冬にかけてまた感染者数は増えるはず。冬に行きたい国に旅行に行ける可能性は限りなく0に近い」ということは専門家ではない素人の私にも容易に想像できました。

そんな状況でドイツに留まることは私にとってはなんのメリットもないと感じたので、夫を置いてでも先に一人で本帰国しようと思えました。

もちろん夫と離れ離れになるのは嬉しいことではないですが、それより妊活前に再就職をすることの方が私にとっては重要だったということです。


夫への罪悪感は全くない

夫を置いて一人で先に帰ることに罪悪感があるか?というと、罪悪感は全くありません。

むしろ、これまで2年強、自分の持つものすべてを手放して(家族、友達、仕事、日本での快適な生活など)夫に帯同し、ドイツ生活を支えてきました。

コロナ禍では在宅勤務の夫のために毎日欠かさず3食きちんと食事も作ってきました。

これだけやったんだから、半年くらい自分の人生最優先にしても罪とかなくない??むしろ半年とか足りなくない??

というのが私の本音です。

もちろん私が夫に支えられた面も沢山ありますし、ドイツに来たからこそできた経験もあります。

が、自分の持つものすべてを2年強手放したという事実は変わりません。

それに夫ももう30過ぎのいい歳なので、、30過ぎの男性が半年一人で生きていけないわけないです。

仕事に加えて家事をすべて一人でやらないといけないので大変かもしれないですが、日本での激務生活と比べたら睡眠時間は日本のときより確保できるはずだし、多少食生活が偏ったとしても半年くらいじゃ人間死なないだろうと思います。


最後は日頃の鬱憤(?)を言葉を変えて吐き出したみたいな感じになってしまいましたが…

もし一人で先に本帰国したい気持ちが若干あり悩んでいるという方がいれば、こういう考え方もあるんだと参考にしてみてください。

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