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Live2Dモデラー2022年収入白書

2022年の国内Live2Dモデラー収入調査をしました

こんにちはこんばんは初めまして山田です。
名古屋の方で、日々Live2D触ってる系フリーランスです。
ゲーム・その他アプリや映像用のキャラクターモーションやVtuberモデリングetc……、制作・監修・技術指導等Live2D何でもお請けしてます。(※営業)

Live2D収入調査とは

2023/3/13~3/27にかけて、ツイッターで呼びかけてLive2Dで売り上げを得ているクリエイター対象に収入額や継続年数、制作内容等のアンケートを募りました。

有体に言うとお金は大事だよって話です。
Live2Dは稼げる!!系の話ではないです。全然。
クリエイターis努力と根性の世界。


何のために調査したか

①知りたかったから
②丁度自分の確定申告終わって売り上げ出たとこだったから、みんなも売り上げ出たころだろうタイミングよいなっと思った
②専門学校等で講師をさせていただいてる関係でより多くの生徒にやる気を出してもらうきっかけとしてわかりやすく数字の話をしたかった
④そこそこ夢のある話ができそうな結果が出るのではないかという予想があった
⑤みんな知りたいだろう??

来年以降も引き続きやりたい

アンケート結果

早速本命のアンケート結果です
アンケートはgoogleフォームで行いました
前提として、あくまで匿名アンケートなので必ずしも皆正直に答えたかというとそうじゃない方もまぎれてるだろうと思うので100%真実かというと何とも…というとこはあるので参考程度にご覧いただければ

ただ最初twitter上でアンケートとり始めて、ご記載があったためGoogleフォームに変更したのですが、twitterアンケートの時は1日で3桁解答だったが、Googleフォームという手軽さに劣る形式にしたら最終回答数が68人(ご協力ありがとうございました!!)とだいぶ減ったので、結果だけ見たくて適当に押したノイズの回答が減ったのかなと思ってます。結果としてアンケート場所変えてよかった!!

結果とともに個人的な考察(という妄想)も記載してるので、違った意見や反対意見もコメント待ってます!!優しい言葉でお願い!!!!!

収入について(結果)

まずは収入調査。(収入というか売上)
画像に記載の通り、
・副業の場合は副業部分
・ただしメイン業務もLive2D及ぶスプライトアニメーションにかかわるのであればメイン+副業の額となります。
(ちょっと途中で質問文修正したせいで⑤が2項目に分かれてわかりづらくなってしまいましたが……文書でまとめたから許して)

売り上げ
①~300万未満   61.8%(42人)
②300~500万未満  16.2%(11人)
③500~700万未満  8.8%(6人)
④700~1000万未満 2.9%(2人)
⑤1000万以上   10.3%(7人)


収入について(考察)

売り上げとはいえ1000万以上が1割超えてるの夢があるんじゃないかと思いますがどうでしょう??(むしろこの層割といるのでは?という予想があってアンケート撮ったみたいなとこある)
ただ「売上」という時点で個人であってもスタジオ形式でアシスタント抱えてるとか外注に発注すること多いとかだとまあ行くよねっていうのがあるので、詳細な業務形態によっては実質の収入案外ないな?というパターンも想定されるのですが、トータルで1000万超える取引ができる人が1割いるということに夢を見たいですね!!

その下、④の700~1000万未満が妙に少ないのはなんで?って感じなのですが、インボイスあるし1000万超えないように(消費税課税業者にならないように)というのをもう考えなくていいやって人増えたとか?(去年もアンケートとってたらその辺もうちょっと推察できたんですが)
それとも1000万以上の中に2000万3000万あるいはそれ以上の大きい収入幅あるのにまとめたせいで④より⑤が大きくなっちゃっただけ??
フリーランスあるあるで年収安定せずたまたま今年はこの額だったよーという可能性もありますね。

あくまで大半専業と仮定した場合でも
・③~⑤500万以上のトータルで2割越えなので単身者で多少余裕のある暮らしができる、扶養者抱えてもまあやってけるのではと予測できる層が2割いる
・②300~500万未満で1.6割
 300万付近と500万付近はちゃうやろというのはありますが
 単身ならそこそこ暮らしていける層(扶養者いたら300万付近は収入これだけならカツカツかもー)がこれだけいる
と仮定しておきます
これらが副業収入だけの場合はもっと生活余裕出せて素敵

500万未満詳細(結果)

質問1のうち、~500万未満と回答いただいた方に向けて、さらに詳細をうかがってみました。

副業か専業か
念のため改めて……
・副業の場合は副業部分
・ただしメイン業務もLive2D及ぶスプライトアニメーションにかかわるのであればメイン+副業の額となります。

500万未満 副業か専業か(今更だけど設問にミスがあるね!!)
①副業 ~300万未満 37.7%(20人)
②副業 300~500万未満 0%
③専業 ~300万未満 41.5%(22人)
④専業 300~500万未満 20.8%(11人)

こちらは取引内容について。ざっくりいうとVtuber専門の制作か否かという質問です。

500万未満 取引先について(設問にミスが……)
①Vtuber専門 取引先はほぼ個人のみ 61.4%(27人)
②Vtuber専門 取引先法人事務所も多い 22.7%(10人)
③Vtuber以外も多い(ゲーム案件、動画等々) 13.6%(6人)
④Vtuber以外がほとんど 2.7%(1人)

以下詳細(解答ミスそのまま)

副業300万未満 詳細
専業 300万未満 詳細
専業 300万~500万未満 詳細

500万~700万未満詳細(結果)

ここから割合が減るので結果を詳細まで一気に載せていきます

500万~700万未満 経験年数
①3年未満 33.3%(4人)
②3~5年未満 33.3%(4人)
③5~7年未満 33.3%(4人)
④7年以上 0
500万~700万未満 取引先について
①Vtuber専門 取引先はほぼ個人のみ 14.3%(1人)
②Vtuber専門 取引先法人事務所も多い 28.6%(2人)
③Vtuber以外も多い(ゲーム案件、動画等々) 28.6%(2人)
④Vtuber以外がほとんど 28.6%(2人)
500万~700万未満 詳細

700万~1000万未満詳細(結果)

全体として意外に少ないので結果を詳細まで一気に載せていきます

700万~1000万未満 経験年数
①3年未満 33.3%(1人)
②3~5年未満 33.3%(1人)
③5~7年未満 0
④7年以上 33.3%(1人)
700万~1000万未満 取引先について
①Vtuber専門 取引先はほぼ個人のみ 33.3%(1人)
②Vtuber専門 取引先法人事務所も多い 33.3%(1人)
③Vtuber以外も多い(ゲーム案件、動画等々) 0
④Vtuber以外がほとんど 33.3%(1人)
700万~1000万未満 詳細


1000万以上詳細(結果)


1000万以上 経験年数
①3年未満 12.5%(1人)
②3~5年未満 50%(4人)
③5~7年未満 25%(2人)
④7年以上 12.5%(1人)
1000万以上 取引先について
①Vtuber専門 取引先はほぼ個人のみ 25%(2人)
②Vtuber専門 取引先法人事務所も多い 25%(2人)
③Vtuber以外も多い(ゲーム案件、動画等々) 37.5%(3人)
④Vtuber以外がほとんど 12.5%(1人)
1000万以上 詳細


質問意図と考察①:500万未満の層

売り上げが低い方が副業である率が高いかなと思い、この層だけ副業か否かを確認しました

副業の場合は300万~500万未満は見事0で、本業ありきで時間割いてかせぐのはしんどいよねーという結果かなと。

Vtuber 専門でお取引先が個人のみ、という場合はまだ大きい依頼や実績がなく駆け出しの可能性が高い、
Vtuber専門でも法人事務所からのご依頼率高い場合(法人からの依頼が「ある」ではなく、立として「高い」という意味で「も多い」という書き方にしてます)、それなりにアピールできるサンプルがあって見栄えがあるモデルを制作できて、それなりに数こなしつつ営業できてる可能性が高い、
というのを可視化できるかなと設問分けてあります。
(Vtuber事務所ピンキリなので、Vtuber専門での制作となると一概に法人相手の取引多ければ技術高いとは言えないところはありますが)

副業300万未満は、取引内容未回答が一番多かった層なのですが
それ以外を見た感想として、副業はVtuber 制作+αで請け負ってる率が割と多いため、経験長い方わりといるのかなと想像しました。個人からの依頼の動画だと何とも言えませんが、商業で動画制作や、特にゲーム案件となると求められるクオリティレベル一気に上がる場合が多く、確実な技術がないと継続で仕事もらえないので。
この層は経験年数を取ってないのですが、とっとけばよかったな……

専業でも、これからもっと収入あげていくぞという場合もあれば、環境等で収入制限や制作時間に制限がある場合もあるので、一概に言い切れないですが、
300万未満より300~500万未満の方が法人事務所からご依頼率高い層が多く、やはり技術や営業と収入が比例するのかなと感じました。

質問意図と考察②:500万以上の層

活動期間と請け負ってる案件の内容を比較できるようにそれぞれ同じ質問を収入別に分けて行ってます。
ここからは回答母数がぐっと減るので、詳細に考察するより全体を眺めて考えた方がよいのではと思ったのでまとめます。

【活動期間について】
Vtuber専門の率が減って、Vtuber&それ以外(つまり満遍なく色々)かつ、
2016年くらいにfacerigでLive2D使えてVtuber(という言葉があったかはともかく)という概念ができ、その後2-3年でわーっと流行った認識なので、
実務経験がfacerig普及以前からなのか、普及後初期なのか、ある程度Live2Dモデラー人口増えてからなのかというのが大体わかるように年数わけてます。
(イメージ)
3年未満→最近、3~5年→Vtuber案件多くなってまあまあこなしてる
5~7年→Vtube 流行るか流行らないかくらい、7年以上→Vtuber何それ

(クリエイターEXPO毎回出展してるので※今年も出るよ!!※)コンテンツ東京で割と流れを読んでるだけど、確かSHOWROOMがコンテンツ東京出展してたのが2018年で(Vtuber 的なの出してたかは記憶にない)そのころまだ認知少なくて、翌年にコンテンツ東京内にVtuberゾーンできて、世間一般の認識はともかく、国内展示会でアピールされた具体的な歴史例ではないかなと思います。「2-3年でわーっと流行った」は企業出展だけでなく、クリエイターEXPOで個人出展して異業種含めた来場者と話をしての実感も含めてます。
ちなみに2022にホロライブがキャラクターライセンスのアピールとして出展してました。

「Live2Dを学び始めてからの期間」にしなかったのは、人によって途中挫折期間が入ったりノイズの情報が大きくなってしまうかなと思ったからです

結果として、Vtuber流行る以前、流行ってきたあたりから活動してた方の方が、Vtuber以外の制作に携わる率高いかなと。前述したように、Vtuber以外の案件はおそらくVtuber専門で制作してる方から見たら、また別ベクトルの高クオリティ求められる案件こなしてる可能性があります。

年数ここ最近はゲーム案件など、高いクオリティを要する案件は内製が増えて、以前に比べるとあまりフリーランスに仕事おりてきにくい状況があるように思うので、年数少ないとその辺のコネクションも得づらいというのもあるかもですが……

ただ、
1000万以上で5年未満が過半数、
3年未満でも1名ずつ
700万~1000万未満・Vtuber専門 取引先はほぼ個人のみ
Vtuver1000万以上・Vtuber以外も多い
という回答があるので、夢がある……営業手腕とか仕事のまわし方聞いてみたいです!!

終わり

という感じで、勝手な考察を付け加えてのアンケート発表となりましたが、雑談のネタに、ライフプランの参考にしていただければ幸いです。

来年もアンケートとりたい!!!その際はご協力お願いいたします!!!!!

最後に大事なことなのでもう一度
お仕事年中募集してます!!
Live2D制作全般、イラスト制作全般ご相談ください!
よろしくお願いいたします




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