能登ボランティア備忘録
1月1日に発災してからもうすぐ半年が経つのに、現地の人のSNSやネットニュースなどを見ていると未だに手付かずの土地や建物が多く残っている石川県の奥能登。
東日本大震災の時に炊き出しや犬の保護活動など、多少ではあるけれどボランティア活動をした者として、ボランティアが足りてない現状と実際に自分の目で被災地を見ることで何か新たにできることが生まれるのではという思いから、現地に行くことを考え始めたのが3月の中頃。
そこから石川県や社会福祉協会のホームページなどで情報を集め、出した結論は、
「当面行かない」。
だって、東京から少なくない金額の実費を使って行くには、あまりにも(少なくとも自分にとっては)ハードルが高いの。
まず、車を持ってない身としては使える手段は新幹線か飛行機なんだけどね。
新幹線だと金沢駅まで行ってそこから現地(珠洲や輪島)までボランティア専用の送迎バスに乗って行くのだけれど、なんと片道約3時間半。
※金沢周辺は被害はそこまでではない、あるいは被害があったところもかなり復興している。
具体的なスケジュールとしては(3月中旬当時ね)、金沢駅に7時に迎えに来るバスに乗って珠洲に11時前後に到着→約3時間ほどボランティア活動→14時に迎えに来たバスに乗って17時半に金沢駅到着、という流れなので、自分が行くとすると
・ボランティア活動前日に金沢駅着→周辺のホテルで1泊(7時には金沢駅にいないといけないので新幹線の始発では間に合わないため前泊)
・翌日ボランティア活動を終え18時以降の新幹線にて帰京
という1泊2日の行程になるのだが。
・・・・・きついね。
まず、新幹線の往復で約3万円弱するでしょ。
それから、ホテル。
当時調べてたんだけど、まず空いてるホテルが少ない。
それに空いてたとしても、高い(あ、相場とかではなく今回の目的であるボランティア活動をする費用として考えた自分なりの基準ね)。
1泊約1万円前後は最低かかるんだよね。
そうすると全部で4万円はかかる計算になるんだけど、この費用をかけて現地で活動できる時間が約3時間。
・・・・・行けないな。
あまりにも見合わなすぎるなと。
なので、東日本大震災の時の経験から「必ず国ないし県主導で近いうちにボランティアの活動拠点ができるはず」という考えのもと、待つこと約2か月。
つまり、5月中旬。
※あまりにも遅いと思うし、今回の震災に対する行政の対応はかなり深刻な危機感を持っていますが、それはまたあらためてどこか別の機会があれば。
ついに輪島にベースキャンプが開設されました。
ここに宿泊できれば現地まで約1時間で済むし、何より利用料がかからないので往復の新幹線代とベースキャンプまでの高速バス代、あとは食費やちょっとした雑費だけで3日間くらい活動できるので、これならばと思い申し込みをして、やっと。
6月12日から14日まで(11日の夕方ににベースキャンプにチェックイン・前泊)の3日間だけだけど、珠洲でボランティア活動をしてきます。
ということで、
・今後なんらかの形でボランティアをしてみたいけど具体的にどのようにしていいかわからない
という人にほんの少しでも役に立てばという思いと
・忘れっぽい極地にいる自分への備忘録
としてここに記録していこうと思います。
2024.6.10 オオタキ
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