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令和2年度第3回三鷹市議会定例会が閉会しました

三鷹市議会議員の山田さとみでございます。
令和2年度第3回三鷹市議会定例会が閉会しました。
市長提出議案全てが可決されました。

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私は、以下について討論しました。録画中継のリンクから討論の様子をご視聴頂けます。(緊張しており、お聞き苦しくて申し訳ありません。)読み原稿も掲載します。


一般会計補正予算(8分20頃から)


討論します。
商工費では新型コロナの影響で苦しんでいる市内飲食店や学生の支援を目的としたデリバリー三鷹の事業が好評であり、事業の拡充として委託料が計上されていますが、新しい生活様式の元での市民生活をサポートする重要な事業と捉えています。
令和2年 第二回三鷹市議会定例会の代表質問でも申し上げましたが、例えばインターネットを利用しない高齢者と市内の小売店をつなぐ買い物支援事業等、この事業の成果・課題を検証し、部署間の垣根を越えて、今まで議論されてきた問題や今後コロナを乗り超えた後に見えてくる課題解決にもつなげて頂きたいと再度申し上げておきます。
市民協働センターにオンラインセミナー等の開催が可能な環境を整備し、市民サポーターを育成する取り組みは、コロナ禍の今、非常に重要な取り組みであり、賛同するものです。様々な市民活動や各住民協議会、町会・自治会、PTAなどの活動が中止・縮小を余儀なくされていますが、この機会にオンラインの活用や効率的な事業のあり方など「市民活動のBPR※」を進め、例えば、住民協議会とPTAのミーティング等、他団体とのミーティングもオンラインでの参加を選べるようにし、子育てや介護、仕事等で忙しい市民にとっても参加しやすい、持続可能な市民活動の構築につなげていくことを求めます。
ふたご・みつごなどの多胎児支援は、都民ファーストの会東京都議団が都において強力に推進してきた内容であり、三鷹市でも予算を活用し、実現することは非常に喜ばしいと考えます。また、高山小学童保育所Dの整備など学童保育所の待機児童対策や、子ども食堂運営支援・受動喫煙防止対策、コンテナ型の喫煙所の整備についても、都との連携強化による推進を求めてきたものであり、強く賛同します。
また、教育費では、都の補助金を活用し、教員向けの端末導入支援員の予算が計上されています。教員がスムーズにICTを活用した学習を推進するのに欠かせない事業です。1月の1人1台タブレット導入時にしっかりとICTを活用した学習が開始できるよう、教員や児童・生徒の実態に即した支援がなされますよう要望し賛成と致します。
※BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)とは、業務の本来の目的に焦点を当て、既存の組織や制度を抜本的に見直し、職務、業務フロー、管理機構、情報システム等をデザインし直すという考え方。



・三鷹市受動喫煙防止条例(6分頃から)


討論します。
令和元年第2回定例会での一般質問では、国の健康増進法の一部改正や都の「東京都受動喫煙防止条例」、「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」について触れ、三鷹市における、喫煙に関する一層のマナー向上、普及啓発について質問しました。質問の中で、
都の『「子どもを受動喫煙から守る条例」では、喫煙をしようとする者は、公園や学校周辺において子どもの受動喫煙防止に努めなければならないとされています。学校の敷地のすぐ近くや子どもが遊ぶ公園内やその周辺、子どものスポーツ大会の会場の周辺でたばこを吸う方がいらっしゃいます。子どもは特に受動喫煙による健康への影響が大きく、みずからの意思で受動喫煙を避けることが難しい立場にあります。』
と申し上げましたが、本条例にしっかりと具体的な場所を示しながら組み込まれたことについて高く評価します。今後の運用に当たっては、「喫煙マナーアップ区域」「喫煙禁止区域」「特定喫煙所」をしっかりと市民にご理解いただけるような取り組みが必要です。あらゆる媒体での広報に加え、各区域にはしっかりと市民に分かりやすい表示をするとともに、喫煙者に対し、近隣で喫煙可能な場所を示すことが、本条例の実効性を高めるのではないかと考えます。
本条例は、吸う人も吸わない人も気持ちよく過ごせる三鷹市の実現への大きな一歩であると歓迎し、賛成といたします。



・令和元年度一般会計決算(14分20秒頃から)


討論します。
持続可能な自治体経営に向けた行財政改革の推進についてですが、少子高齢化などの人口動態の変化、行政の人手不足を含む産業構造、雇用環境の変化、デジタル化による市民サービスの効率化など、世界規模の大きな変化の中で絶えず市の業務や事業を見直していただきたいと思います。
事業の実施に当たり、期限を設けて見直しを行う「サンセット方式」による取り組みは賛同するものですが一部の事業であるとお伺いしています。東京都ではこの4年間で、全ての事業に終期を設定した上で、結果を公表する事業評価の実施による3500億円の新規財源の確保、都債残高の6000億円の減少など、「賢い支出」が徹底され、この度の新型コロナウィルス感染症対策でも、実態に即した支援をいち早く提供出来る財源となりました。
三鷹市でも是非、この「サンセット方式」を全ての事業に適用して頂きたいところですが、実施に相当の労力を要することも理解しています。まずは、国や都からの期限付きの補助金に関する事業や、今後の新規事業については終期を設定してみるというところから始めてみて、最終的には全ての事業に終期を設けて効果を検証し、見直しを行っていく、不断の検討、見直しを求めます。
 保育については、東京都の市町村総合交付金政策連携枠や各種の補助金を活用するなど、財政負担の軽減を図りながら、新設園の運営費の支援、ベビーシッターの利用助成、保育人材の確保・定着に向けた補助金や子どもの命を守るベビーセンサーの導入、多子世帯の保育料減免など、待機児童対策や保育の質の向上に努められた点を評価します。しかしながら待機児童は未だ0には至っておらず、今後も様々な方策を打っていかなければなりません。今回の一般質問でも申し上げましたが、現状の課題を踏まえ、今後待機児童解消に向けてどのように取り組んでいくのかが問われています。例えば、現在空きが出ている認証保育所と企業主導型保育所ですが、認可外保育施設利用助成制度に企業主導型を加え、より保護者にとって利用しやすい制度にするなど、検討すべきであると考えます。
また、ごみ分別に関してチャットボットの活用が図られており重要な取組です。このようなチャットボットやラインなどを活用し、例えば子育てに関する各種の情報の分かりやすい発信にもつなげていただきたいと思います。
他にも学童保育所の拡充、災害避難所にもなる学校体育館へのクーラーの設置、学校トイレの洋式化、地域の安全・安心を確保する防犯カメラの設置等、市民目線の市政の実現に向けた取組が着実に執行されたことを確認しましたので、本議案に賛成いたします。



・議員提出議案 多摩府中保健所管内に複数の都立保健所の設置を求める意見書 (案)(42分30秒頃から)

討論します。
本意見書の最後、「市民に身近な保健所として機能拡充を図ること」に関して、賛同するものですが、三鷹市内に保健所を設置することについての主な論点を整理したいと思います。
・まず、少なくとも20万人以上の人口要件を満たしていない三鷹市に保健所設置をすることは出来ません。
・ 現実的には都の現状の多摩府中保健所の機能強化を求めるか、新たに都に保健所設置を求めるかとなります。
・ 多摩府中保健所は約100万人を所管しており、23区最大の世田谷区と同等で対象が広いのは事実と考えます。そして、感染症対応・新型コロナ対応の主力は医師や保健師といった専門職となり、仮に都が新たに保健所を設置する場合、専門職の確保が極めて重要な課題となります。
・ これまでも都は保健所機能を強化するため、都職員を派遣するなど人員の強化や、ICT活用による業務の効率化等を進めているとのことですが、事務職の増強だけで保健所機能の強化が達成されるものではありません。都としても、この9月に多摩府中保健所の人員強化を進めるなど、今後も体制強化を進める方針という事ですが、専門職の人員確保は容易ではない状況と認識しています。
・ また、都で採用を進めている専門職の不足は深刻であり、都内に限らず全国的に医者、保健師、看護師の人員の確保が厳しい状況と認識しています。
・ 確かに、多摩府中保健所の対象となる都民の数・地理的範囲が広いという点は大きな課題の一つです。このうち、対象となる都民の数が多い点に対しては、現在の保健所体制の一層の強化を図るべきと考えます。また、地理的範囲が広い点については、地理的・物理的に近い場合の「安心感」に加えて、どのような保健所機能が市にあることが求められているのか、専門家の確保の困難さ等の課題も踏まえながら、整理が必要な課題と考えます。
・ 以上の通り、現状では、多摩府中保健所の強化を都に求めていくのが現実的ではないかと考えます。新たな保健所の設置に関しては、三鷹市として、保健所にどのような役割を求めているのか、あらためて整理した上で都に求めていくべきと考えます。
以上を述べ、賛成といたします。

討論内容は以上です。

この討論を書き上げるまでの約1か月、様々な資料を読み込み、市の職員や市民に調査を重ねました。言いたいことは沢山あるのですが、時間の兼ね合いもあるので絞り込んで絞り込んで作り上げたものです。市民生活の中で現実に起こっていることを把握したい。机上の空論とならないよう、市民と行政にしっかりとヒアリングを重ねながら、実現可能な政策提言に繋げていく事が常に目標です。

走り続けた第3回定例会も終わりました。

今取り組んでいるのは、2週間後に提出予定の三鷹市議会都民ファーストの会の予算要望を書き上げる事です。市民の皆様から頂いたお声をまとめて市側にお伝えします。

いつも貴重なご意見を頂き誠に有難うございます。今後ともご指導の程宜しくお願い致します。



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