真南蛮の聞香会(追加開催分)にも御家元付銘の二種を炷き出します♫

報告が遅れてしまっていますが、先日に追加開催した羅国の聞香会は、数十年前に御家元が付銘された羅国二種を炷き出したことによって、六国(木所)と言う概念が如何なるものかを考察する格好の機会となりました。

そこで、今回の追加開催でも同様に、御家元付銘の真南蛮二種を用意しました。
それぞれ特徴が異なる二種は、真南蛮と言う木所の「匂いの筋」を聞き分けるための大いなるヒントを与えてくれるものと期待しています。

殊に『乱れ雲』は、いかにも「最上質の蛮」と言えるきれいな立ち方をする真南蛮として、手本になる存在かと評価できます。

乱れ雲①

御家元に付銘をお願いした際にはかなり大きな塊でしたが、今では僅かしか残っておらず、「光陰矢の如し」と感慨にふける次第です。

乱れ雲②

もう一種は『千代の色』で、確か御当代御家元がまだ若宗匠だった頃に付銘されたものと思われます。この真南蛮の面白さにつきましては、当日に皆さまと共に味わってみたいと楽しみにしています。

他に、以下の六種を予定しています。
(追加開催で参加者数が少ないことが予想されますので、総数八種といえども恐らく全て炷き終えることが出来ると考えています。)

一. 佐曾羅(仮銘 霞める空、インドネシア産沈香)
(真南蛮として販売され易いタイプの一例として)
二. 真那賀(仮銘 いま一声、タイ産沈香)
(真南蛮とまぎらわしい真那賀の一例として)
三. 真南蛮(仮銘 朧月夜、タイ産沈香)
四. 真南蛮(仮銘 白雲、タイ産沈香)
五. 真南蛮(仮銘 雲のかけはし、タイ産沈香)
六. 真南蛮(仮銘 散らぬ花、タイ産沈香)

なお御家元付銘の二種につきましては、「聞香会セット」による分木は叶いませんので、ご諒承のほどお願い申し上げます。

前回の追加開催も空席があり、普段よりも更にゆっくりと味わって戴くことが出来ましたが、今回も席に余裕があると思われますので、この機会にぜひご参加賜わります様、案内申し上げます。


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