推奨香木『仮銘 散らぬ花』について#2

前回の香木アワーで截香を開始するつもりでしたが果たせず、本日、ようやく実行してみました。

散らぬ花截香④

截香(せっこう=香木を挽いたり割ったりすること)の目的は分木(共有を希望される愛好者様に一部をお譲りすること)ですから、なるべくお使い戴き易い形状に加工する必要があります。
そのため、やむを得ず鋸で挽く方法を選択します。
なるべく綺麗に正確に挽くためには、「万力」と呼ばれる道具で挟んで固定することが重要になります。

散らぬ花截香⑤

近寄ると、こんな感じです。

散らぬ花截香⑥

最初の一段を挽き終えました。
厚さは、約4㎜です。
これを短冊状に割ると、市販のカッターナイフでも一炷分(一回分)に
切り易くなります。

散らぬ花截香⑧

どんなに目の細かい鋸を使っても、必ず挽き粉が生まれてしまいます。
それらも大切な香木の一部ですから、全て大事に集めて、保管します。
そして、いずれは形を変えて、ちゃんと活躍してもらいます。
平安時代の薫物(たきもの=練香)を再現する際や、最上質のスティック香『天の海』を製作する際には、欠かせない主原料となるのです。

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