取り急ぎ…『千歳の秋』の追加の分木(数量は更に限定されますが…)を決めました!♪

12月の推奨香木『千歳の秋』は、予想を遥かに上回る勢いでお申し込みを頂戴し、販売開始とほぼ同時に完売してしまいました。
その結果、余りにも多くの方々に分木が叶わない事態となってしまって申し訳なく、急きょ社長が掲題の通りの判断を下しました。

通常であれば分木など考え付かないであろう勅銘香を推奨香木に選んだこと自体に無理があったものと反省していますが、それでもなお、歴史的名香を数十名の香木愛好家の皆さまに分木でき、共有することが叶ったことに対しては、大いに満足しています。

先日の聞香会特別会第六弾「歴史的名香の香気を堪能する」では、『月』(名香六十一種)・『柴船』(一木三銘又は一木四銘)に先立って炷き出しましたがいずれ劣らぬ名香で、何度も何度も三種の香炉を回して、終了予定時刻を1時間半以上過ぎても香気は衰えず文字通り堪能することが出来ました(当日の様子等につきましては、追って紹介させて戴きます)。
そのような得難い香木を分木できたのは誠に稀な出来事であり、例え分量に限界があり全ての希望者に行き渡らなかったとしても、自画自賛とは言え、誇りに思っています。

昨日、とりあえずの截香を終えましたが、最初に鋸で挽いた断面から樹脂分が滲み出て来たのには驚きました。
まるで近年に採取された若い伽羅のように瑞々しい様子はとても300年以上も前に徳川吉宗が愛玩していたであろう香木と同じものとは信じ難く、実に神秘的で不可解な存在であることを改めて感じさせます。

『千歳の秋』…切断面から樹脂分が滲み出している様子

追って香雅堂オンラインストアで公式に告知できると思いますが、新しい年の最初の推奨香木として『千歳の秋』を再度採り上げます。
益々小さな塊になっていて多くは分木できませんが、その点、ご容赦いただきます様お願い申し上げます。

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