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現在地、道なき道

いま、水面下で描いていて
全体発表できない作品がいっぱいで
日々歯がゆく思いながら、作業してます。

山田の現在の本業は母親なので
作業時間はどうしても
一日数時間に限られます。

noteでは後日公開、くっそ作業えぐいレポ漫画描いてます

そのため制作は毎回、
短期集中決戦法をとってますが
根に詰めるとマジで体壊すので
(すでにこわしてる)

いまだけちょっと字に逃げます。申し訳ない。

今年はやめちゃったことが、
ふたつありました。

やめちった報告絵

ひとつはX(旧Twitter)
10月に、完全にやめちまいました。

昔のアカウントも合わせて10年近く
だらだらなうなうやっていたんですが
最初のアカウントは、結婚や出産をはさんで
戻ってきたら仕様や治安が
えらいこと変わってて。

「これじゃだめだ」と消して
2020年12月年末、コロナ禍の真っ只中に
新しく絵だけで勝負するアカウントを作り
3年近く、どこまでいけるか
インスタメイン、サブTwitterで活動。

自衛のバリケードもなんとか張って
毎日こつこつ描いて
もう少し頑張れば道が開けるかなと
希望をもったとこで、
タイミング悪かったです。
ご存じマスクボスの暴政、いや悪政が
容赦なく降り注ぎ、やさしいせかいは大嵐に。

もうこんな天災ばっかりじゃ、
バリケードなんてまるで役に立たなくて
自衛も効かない、
終盤は絵に集中どころじゃなくて
「もう無理だ!」と撤退を決め公表した瞬間
社名がXに変わると知りました。

現在はインスタ中心に活動していますが
Xの世界がいま、どうなってるか
まったくわかりません。

あそこでもう数年粘れば、
違う世界もあったのかもしれません。
土地神こそなれなかったと思うけど
畑のお地蔵さんくらいには
なれたかもしれない。

しかし、撤退は正解だったと思ってます。
不必要なネガティブな情報を
まったく耳にしなくなったので
ストレスフリーに作品制作に集中できます。
あのまま、なあなあで続けていても
いずれは、創作が嫌いになる
大きな枷になってたと思います。

一応、スレッズというメタ社のSNSも
おりますが、極力浸るほどまでは
居ないことにしてます。

インスタも直近だとアルゴリズムが
変わったらしく
実際、見にこられる方の数は
減っちゃったのですが
今んとこ、システム面の根っこ部分を
いじられるほどのまずい事態ではないので

また風向きが変わるまでのびのび
描いて投稿したいと思ってます。

2022年出展作のリライト

もうひとつやめたこと。
3年間挑戦していたコンペを
出展辞退、とインスタでは言いましたが
厳密には、出展を諦めたこと。

一概に挑戦やめました、というわけじゃなくて
別の展示に出展する選択に変えました。
現在はそっちの作品を描いてます。

自分にはハードルがかなり高かったことは
承知してました。
このコンペで最終的に認められるということは
そこのギャラリーの専属作家になる権限を得る
ということでもありました。
参加費払って場所代をお借りして
隅っこで挑戦させていただく、
毎年そんな感じでした。

ただ、どんなに背伸びして
頑張っても現状では
非常に厳しい現実を知りました。

昨年、絵が売れた時に言われていた課題は
いろいろとあったのですが

「次は価格1万を超える作品を
 描いてくること」
「売れるプレゼンが作品横で
 ちゃんとできること」

次は作品と同時に
作家であること前提で来ないと
たとえ現場で売れても
うちでは相手にしませんよ、ということです。


1年やってみますと伝えて
最善は尽くしました。

それで、頑張った結果。
…アート寄りなら、このへんでしょうか。

これが、立派な額に飾られる。
キャプションには1万以上の値段が入る。
各々の作品の制作裏話を
作画ではなく描いた動機を
かなり意識高めワードを使って話す必要あり。
作品には若干のスピ要素や
縁担ぎ要素が入っているとなお良し。

面目ない。
できませんでした!!!

延々出しても、当面相手にされる
見通しが立たない。
現状、相手にされていない。
無理して意識高い絵を描いて
なおかつ、画廊の景観を汚すようであれば、
もう引っ込んだ方がいいと判断。

…悔しかったです。
自分のレベルがいかに低いものか、
不甲斐なさ込みで、
まずいことを認めざるを得ませんでした。

もちろん、相手にされなかった明確な理由は
いろいろあるんです。小さい画廊なら
相性やオーナーさんの好みもあるし
なにより絵を売るお商売ですので

見合ってなかったり、
そもそも合わなければ仕方ない。
くそっ。

…失礼。
そのかわり、止まる選択はしませんでした。
今年は出展先を変えました。
絵は売れないけど、6月にも出した
大きな規模の公募展です。
場所で出して刺激を受けて
目を肥やして、沢山の作家さんと出会って
外で学び、徳を積む選択をしました。
(このなかに個展や児童指導などの
 道も入ってます)

現状スルーされるなら
今の自分には足りないものを
外から蓄積していって
数年後にコンペに戻れればチャレンジする、
そういう大変回りくどい長期作戦をとります。

2021年出展作のリライト

だって
「あいつは3年何にもなれないで
 うちを去った愚かなやつだ」
そこで終わるの、悔しいではありませんか。
次にあのギャラリーに向かう時は
こういうことやってきましたって言える
ちゃんとした戦歴と自信を持ってきたい。

Xの件も同じなのですが
先にはいけないのも大きくなれないのも
よくわかってるけど、
せめて自分の上は行っていたい。
そういう思いが、現状を離れて
新しい世界を探しに外へ出る
自分の動機になってるのかな、と思います。

現在地、光見えず。まったくわかりません。
道らしい道がまだ見つからないので
暗闇をやみくもに走ってるように
描いている感じ。
このまま遭難したら、失敗したらどうしよう
浮かぶのは葛藤と孤独感と不安ばっかりです。

しかし、別の方角を開拓するって決めた以上は
道なき道でも進まなければなりません。

11月展示用ラフ

あらかじめ、完璧に舗装されたレールや
道路なんて
はじめっからないんですから。

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