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Spoonを分析する


Spoonとは

ご存知の通り、2016年に韓国で生まれたラジオLIVE配信アプリですね。日本に上陸したのは2018年。他のライブ配信アプリが盛り上がってきたのと同時期だといえます。

現アイコン

企業情報

企業名:株式会社Spoon Radio Japan(日本法人ですね)
所在地:東京都千代田区丸の内1丁目(良いところだな!)
コーポレート:https://company.spoonradio.co/jp/
※アメリカ、サウジアラビア、インドネシア、ベトナムなど世界9カ国以上に進出中

経過

外部投資家から調達していて急成長企業であるのでいわゆる「スタートアップ」という括りでいいでしょう。

シリーズA(初期投資段階)で500 Startups(現Coral Capital)というグローバルで有名な投資機関から資金調達しているので当初から有望株としてみられていたようです。

リリースして2年でグローバル展開しているのでプロダクトのPMF(プロダクトマーケットフィット)と開発スピードはえげつないですね。グローバル展開するとなると、比較的に文化が似ていて、マーケットの大きい日本へ出てくるのかと思ったら、先にインドネシアやベトナムに進出したのは意外でした。

そして2018年に日本に上陸しました。最初は黄色でしたね。懐かしい。添い寝を切り口にTwitterで広告をぶん回していたのを覚えています。

なつかしき

そして日本に上陸してすぐにシリーズB(Aより規模の大きい資金調達)をしていることから、すぐに日本マーケットに馴染んだことが伺えます。

2019年にはグローバルで1,000万ダウンロード。MUU(月間利用ユーザー数)200万。えげつないスピードです。ちなみに2024年時点で3,000万を超えているので凄まじいい勢いと言えるでしょう。

2019年にはシリーズCで各国の投資家からの資金を集めているので、IPO(株式上場)も近くなってきた感じですかね。(上場したら創業者含め初期メンバーは億万長者じゃ〜。)

2022年には黒転(赤字から黒字へ)しているのでスタートアップとしてはかなり健全なのが伺えます。プラットフォーム上での広告が見受けられず、かつ企業案件もほとんど見受けられず、シンプルなアイテムマージンで収益を上げていると考えるとすごいなと思います。

Appendix

日本上陸して当初のコンセプトはラジオコンテンツプラットフォーム(PodcastとかStandFMとか)を目指している感じでした。しかし、ユーザーの実態、本質はコミュニケーションであって掲げているものと実態に乖離があるなという印象ですね。

しかし、2020年にリニューアルして、徐々に実態にフィットしてきているように思えます。このスピードと調整力はすごいです。凄腕のマーケターのいるのですかね。経営層が相当センスあるのでしょうか。すごい。

これは肌感ですが、若干新規ユーザーの増加数は鈍化しているように思えます。いわゆる転生(アカウントの作り直し)が多いので表面上の新規登録者数は増えているのですが、実質のユーザー数は増えていない。そんな気がします。Google Analyticsとかでは追いきれないのかとも思っているのでデジタルマーケティングするの難しいだろうなぁと思っています。

また、他動画系のLIVE配信サービスとはどういう関係性を築いていくのかは気になるところです。彼らと競合するのか、共存するのか。競合となると劣勢かなと。ユーザー数も動く金額も違いますしね。札束の殴り合いに参戦するのは悪手だと思っています。そうじゃない独自のポジションを取れているのは強みなのかなーと思ったりします。可処分時間と所得は同じですが、その中で共存の道を選んでいくのがいい気がします。

以上。一気に調べながら書き上げたので誤字っているかもですが、許してね。読んでくれてありがとう。

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