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お控ぇなすって!!!!
僕の読んでいる漫画は連載開始1話目拡大50ページから超大作を予感させた。
その超大作も連載開始から4年、人気大絶頂を迎え読者アンケートは毎週トップを走り続けている。
地道ながらも一生懸命ペダルを漕いでいた主人公のママチャリにはいつの間にか、加速装置が付いていて、今に至ってはもはやママチャリどころか觔斗雲に乗ってナメック星でかめはめ波を撃ちまくってる始末。
ことごとく暴れ回り悪役顔負けの笑い声で仲間を増やしていく様は圧巻。
少年漫画においてあってはならない根っからのいじめっ子気質。
ジャイアンに四次元ポケットを搭載したかのような主人公である。
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一方で僕の漫画には地獄しか無い。
増やした仲間は早々に戦線を離脱していく一方で再登場の芽も全く無く、完全なる孤立無援、このまま行くとルーベンスの絵を見る間もなく、打ち切りを迎えそうな勢いだ。
読んでいる超大作のページを捲れば捲るほどに、その主人公に対する劣等感に苛まれる。
いつか超大作と駄作が命懸けでぶつかり合う日がきっとくるのだ。
打ち切りのピンチをいくつも乗り越え、地獄を抜けた先にあるたった一つの光を見ている。
地獄しか知らぬ者には、たった一つの光が如何に希望となるかが解るのだ。
その光を見せてくれたのも超大作の方の主人公である。
きっとお前の読んでいる漫画に駄作はありゃしないだろうが、最初の30巻くらいはつまらないぼくの漫画はいつか超大作となってお前の本棚に並ぶだろう。
その日まで。僕の見ている地獄にも、天国とまでは言わない、インペルダウンレベル5.5くらいの楽園があって、いつかお前がズルして向かう天国に、僕も辿り着く為のテンションホルモンがあって、いつかまた会えたらそこで命かけたいと思う。
P.S. 12月から第三部の連載が始まるため、来週は休載致します。
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