【夢日記vol.4】わたしは全裸
「全裸」
…の夢をたまに見る。
わたしは全裸になっている。
全裸で──後ろ手に尻あたりで腕を組み、
右足を半歩前に出し、
「休めのポーズ」
…を取っている。
後ろ足に体重を乗せ、
睾丸と真性に近い仮性包茎状態のペ◯スは
だらりと垂れ下がっていて、
なんともだらしない。
どういうシチュエーションで全裸なのかは、
思い出すことができない。
「ヌードモデルとして美大生の前で」
…みたいな自発的で必然的な
シチュエーションではない、だろう。
たぶん…。
全裸であることを、心の片隅に罪悪感を抱きながら、
いつも目が覚めるからだ。
全裸の軍隊とかでもない、だろう。
おそらく…。
まわりには男もいるし、女もいる。
しかも全員が軍服ではなく、普通に洋服を着ている。
そして、ぼくのほうをチラチラと見ながら、
「あの人、なんで全裸なの?」
…などと耳打ちをしているのだ。
でも、誰も全裸のぼくに
「あなた…全裸ですよ!」
…と注意はしてくれない。
だからぼくは、
いつまで経っても全裸のままなのである。
やがてぼくは、その場の空気にいたたまれくなり、
ぴょんとジャンプする。
「ホップ・ステップ〜」
…といった、三段跳びのような要領で、
一歩の滞空時間がやたらと長い
超人的なジャンプである。
股間をたなびかせながら、
しばらくの間、空の散歩を洒落こんでいると、
畳三畳分くらいを横に並べたほどの掲示板の前に、
ぼくは決まってたどり着く。
そこには、横書きの3桁だか4桁だかの
アラビア数字が、
縦にずらり規則正しく並んでいる。
まるで、高校や大学受験の合格発表だ。
「全裸大学校?」
だが、その掲示板のまわりを囲んでいる建物は、
マルキューだかルミネだか…の
そんなファッションビルのようなつくりで、
学校の校舎というには、ほど遠い。
ぼくは全裸で、いったいなにに選ばれたいのだろう?
…というところで、今日も目が覚めた。
今まで何度同じ夢を見たことか
…思い出すことができない。
なぜなら、
「たまに見る」
…という概視感さえ、
それは夢かもしれないのだから…。
※たしか、心理学者のユングあたりが「裸の夢は今の自分から脱皮したい」という願望の現れ…っぽいようなこと、言ってましたっけ?
うろおぼえですけど…(笑)。
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