地域の大人に付き合わされる子どもたちを守る方法

上記を実体験を含めモヤモヤしながら読みました。

この記事は大人が思い描く「若者が地域を考えるワークショップ」に高校生が忖度している。それで良いのか、ファシリテーションのやり方を工夫しなければならないのでは、という問いかけなのですが

「自分の興味ある出来事を叶えようとしたり、自分が困ってる出来事を解決しようとしたりすれば、結果的に街のことにつながるかも?」というやり方

1つの解のようにも思えますし、ファシリテーションのやり方としても良いとは思います。若者にとって地域は「たにんごと」です。どう「じぶんごと」に置き換えて貰うかが若者の地域参画を狙うなら有効な手段です。しかし、これをやると「訳が分からないことをやっている」と評価されません。叩かれます。(経験談)

高校生くらいの年齢で旧態依然とした地域とやりあう戦場に送り出してしまうことになります。これをサポートするには、1回のワークショップで「気づき」をファシリテーションするだけではなく、その後のアクションを伴走支援して、メンタルサポートも含めて支えていかないといけないと思います。

地方は「出る杭は打たれる」のが基本で、出る杭を叩いちゃうから地方が地方たる所以なのですが・・・。

他のチームはどうだったかというと、何組かの発表を聞くと、やっぱり「観光地を増やすためには・・・」とか「子供達が住みやすい街に・・・」とか「SNSを使って魅力を発信する・・・」とか、ありがちで誰でも想像できる漠然とした答えばかりだった。

子どもたちは大人達が思い描くシナリオに乗って発表。大人達には「高校生たちに地域のことを考えて貰いました」で忖度した結果を成果物にお持ち帰り頂く。子どもたちを守るためにこっちで良いのではないかと私は思いました。

先日、白鴎大学小笠原ゼミの成果発表会へ行ってきました。大人達にとって理解できないことであっても「良い意味で放っておく」「関わらない」が出来れば良いのですが、視界に入った「理解できないもの」は悪であり敵とみなされるのが地方の現状です。


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