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時刻表トリックの元祖はなんなのか

Podcastの#15「松本清張『点と線』で一番衝撃だったところ」をアップしました。今回は松本清張『点と線』に関して話しています。

番組内でも話してますが、時刻表トリックの元祖と言われる『点と線』ですが、ちょいと調べると『点と線』よりも、鮎川哲也先生の『ペトロフ事件』が元祖ではないか、という話がちょくちょく出てきます。

だとすると、日本の時刻表ミステリの元祖でありながら、舞台が大連というのが非常にアツい。読んでみたい。

そんで、「時刻表トリック」がそもそも「アリバイトリック」に分類されるとのことで、やっぱりここでF・W・クロフツの代表作『樽』が出てきます。そもそも『樽』がアリバイトリックを確立させた作品らしい。

『樽』の原題は『The Cask』なのですが、いずれにしてもカッコいい。ヒッチコック『鳥』(原題:The Birds)と同様の美学を感じずにはいられません。

また、『点と線』の映像化に関してですが、wiki調べでは映画化一回、ドラマ化一回、という感じで意外に少ない。やっぱ昔の電車とか使わないといけないとか地方ロケ必須とかで作りづらいのでしょうか。

そんじゃあその"老刑事"は誰がやってんのよと思うと、1958年の映画版では加藤嘉(当時45歳)、2007年のドラマ版ではビートたけし(当時60歳)とのことでした。

あと、話がちょっとズレますが元祖断崖絶壁サスペンスモノと言われる『ゼロの焦点』のほうですが、実は2時間ドラマとはそんな関係ないみたいです。

今後、noteからのpodcastへの動線を作る意味でも、こちらでこんな感じで補足をあげていこうかな、と思います。