30才のリアル

『幸せ』ってなんだろう？
『やりたいこと』ってなんだろう？
って暇があれば考えてるし、考えてしまっている今日この頃。

そんなある日、10年ぶりくらいにたまたま高校の同級生(30才)と飲む機会があった。同じ土地で生まれ育って、違う環境に飛び立った同級生4人の近況を聞くだけで『幸せ』の形が見えてきた。

①10年大学にいた新入社員
噂は少し聞いてたけど、旧帝大に二浪したのち入学。その後なんやかんやで休学を挟みつつ8年大学に居座り、中退。バンド、パチンコ中心の生活を送っていたそう。親からの仕送りもばっちりもらっていたらしい。
今年２月に上京→就職。現在は貸会議室での営業、総務等実施。会社を変えたいと意気込む。彼女と８年付き合ってて。同棲中。結婚はまだ。今じゃない。そこそこ幸せそう。

②試験を休んだ携帯販売員
のっけからネガティブなオーラ満開。なんでも会社でもめて試験を今日受けないで夕方５時まで寝てたらしい。以前も販売をしており、人材派遣会社へ転職、なんか不満そう。不満の内容を聞くと、カネがもう少し欲しいとのこと。20歳の彼女(半年交際)がいて同棲中。結婚したい女の子らしく、彼もいづれは結婚したいらしい。家庭に入ってほしいからもっと金が欲しい。
仕事については飽きたらしいが、特に不満はあまりないとのこと。前の仕事より給与はあがった。なんだかんだ結構幸せそう。

③優しい顔つきの児童保育員
大学卒業後、東北でリサイクル業に従事。その後持病発病し退職。そのタイミングで結婚。奥さんが東京に来るタイミングで東京へ。
今は児童保育の保育員に従事。顔が10年前にあったときより優しく、朗らかになってた。聞くと子供と遊ぶ時間も毎日あるらしく、楽しいとのこと。
ストレスはあまりないように見受けられた。雰囲気は一番幸せそう。優しい雰囲気があふれてる。パートナーがいてストレスがないと顔にもでるのかな？

④大手企業サラリーマン
『人生結局幸せ』がモットー。やりたいことはやりたくないことをしないこと。。超絶やりたいことなんてなくて、やりたいことはやりたくないことをやりたくない。という一点。月15万もらえたら幸せ。幸せには見えない。

結論、幸せは『カネ』でもなく『肩書き』でもなく、自分が自分に納得できているかどうか？

狐火というラッパーが『30才のリアル』という曲を歌ってるので最後に置いていきます。

仕事をさぼって寝そべった
ただ流れて行く雲を眺めた
そんな風に気楽に過ごせたら
もう少し花は咲いていたのかな

生真面目過ぎてそんな事出来ない
朝九時始業なのに８時には会社近くの喫茶店待機
８時20分にはもう会社にいる
電車が遅延するのを恐れたライフスタイル
プラス朝はお腹壊しやすいから
ピンとはった緊張の糸　帳尻合わせ身の丈の生活
３０になって仕事も音楽も
中途半端がお似合いですね
甘えた社会のパラサイトえぇ
落ち込んでんのがお似合いですね

仕事中エクセルで計算する今月の給料とライブのギャラ
だめだ今仕事を辞めたら路頭に迷う
でも、下を向くなら舌出して笑え

ネクタイ締めた大人だったら場所に合わせて言葉を選ぶけど
ニット帽かぶったラッパーだったら言葉でその場の空気を変えろ
仕事をさぼって寝そべった
ただ流れて行く雲を眺めた
そんな風に気楽に過ごせないから
その言葉で時代を変えろ

愛想笑いと謙虚なユーモアそしてたまに配るクッキーが
あれば何とか会社でうまくやっていける
飲みの席では温泉詳しければ上司の
話について行ける　何とかここでうまくやっていける気がした
矢先にいつもある絶望　一生　月曜　の先行きの不安

ここじゃオレの味方はエクセルだけか
いや、デバック、エクセルにさえ裏切られた
新宿高層ビル群の一角　町の一部のようなサラリーマン
ここで夢の温度自体も下がっていく
そしていつか夢から覚める
でも、36.5度のリリック
これだけは絶対冷まさぬように

ネクタイ締めた大人だったら場所に合わせて言葉を選ぶけど
ニット帽かぶったラッパーだったら言葉でその場の空気を変えろ
仕事をさぼって寝そべった
ただ流れて行く雲を眺めた
そんな風に気楽に過ごせないから
その言葉で時代を変えろ

１０年前と何が変わった
あの頃ならライブ出ただけで学校の人気者になれた
「すげぇ」って言われるはずだったそれが今じゃ「へぇそうなんだ」で終わる
１０年という月日が奪った興味や魅力
取り返しに来たぞ
月曜から金曜まで顔色伺い言葉を選んだ
土日のライブで全部チャラにする