カチオン系塗料 樹脂の側鎖または末端にアミノ基(R-NR’R'')を持って樹脂をカチオン樹脂と呼ぶ。電着塗料ではエポキシ樹脂やアクリル樹脂を使用している。 樹脂だけでは水に溶けないために、有機酸(酢酸、乳酸等)で中和することでイオン性を持たせて、水溶性を出している。 中和して水溶性を持ったカチオン樹脂と疎水性の架橋剤を混合し、水を入れて転相乳化することでエマルションにすることで使用している。 また、この絵には載せていないが、アミノ基が多い分子や分子量が低い分子など
塗料メーカーで15年程度勤務してきましたが、2024年に退職しました 主に電着塗料の開発を行ってきたのですが、今後は別の道に進むことになります。 電着塗料を塗装においては、塗料メーカーから指示された管理範囲内に収めても満足のいく品質にならないことが多いかと思います。 電着塗料の中身を知ることで管理範囲設定理由を知ることにつながり、より高品質の塗膜ができればと思い、電着塗料での私の電着塗料の最後の仕事として記録していきたいと思います 電着塗装メカニズム 塗料の構造:カチオ