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AWAKE24は成功したのか

こんにちは、YAMADAです。
9/18~9/19にかけて、『AWAKE24』という24時間音楽イベントを、
VRChatというバーチャルSNS(いわゆるメタバース)にて主催しました。
このイベントはあくまでYAMADA個人の企画であり、
所属するバンド"JOHNNY HENRY"とは関係のないものです。
散文にはなりますが、感想など書いていきます。

AWAKEについて

まずはAWAKEとはなんなのか?
一言で言うと、VRChat上にて運営しているライブハウスです。

こんなかんじ。
手動の照明システムやストリーム用のカメラシステムも存在しており、
演出面もかなりのものだと思います。

このライブハウスは、2019年の暮れに企画した
深秋音祭』を開催するために作られました。
バーチャル上にありながら、"限りなくリアルに近いライブハウス"
をテーマとしています。

一度きり使用の予定だったのですが、モデリングのアドバイザーを務めていた自分が気に入ってしまい、自分がオーナーとして以降も運営していく運びとなりました。
幾度もアップデートを重ね、最初とはかなり、というかまるで違うハコとなっていますが、このような短期間での改修もバーチャルの良さといえますね。

いまではおよそ月に2、3本、およそ30ちょいのイベントを行ってきました。
みなさまのおかげです。


イベントのテーマ

当イベントには、出演者はおろかスタッフにもあまり強調してこなかったのですが、あるテーマがありました。
それは"アンダーグラウンド"
バーチャル上では、"バーチャルならでは"を活かした演出やイベントが多く
、リアルさに徹底したハコはあまり多くないと思っています。

そんな世界の中で、泥臭く、汗臭く、洗練とは程遠い、現実と似たような空気とシーンを作りたい。
おととしの深秋音祭から自分が理想とするイベントは全く変わっておらず、
いまだにバンドマンをやっていたころのライブハウスに心を置いてきたまんまのようです。
今回はおととしの倍以上のスケールで自分の理想に巻き込んだ形となります。

また、8月に開催された『VRMF』は、バーチャルの良さを生かし切った、演出的にもイベント全体を通しても非常にクオリティの高いイベントで、誤解を恐れずに言えばある意味では自分の目指す理想とは対極といえるイベントでした。
(自分のバンドも出演者として呼んでいただいており、会場の下見やリハーサルを行うたびに主催のあいぽさん・もいさんの本気度合いに頭が下がる思いでした。自分にはとても思いつかなかった方法で多くのお客さんを集め、いち出演者ながらとても感動しました。ありがとうございました。)

"アンダーグラウンド"というテーマを皆さんに強要しなかったのは、
誰一人として”アンダーグラウンド”に収まるつもりで出演するわけがないし、そんなつもりで出ても"アンダーグラウンド"感は出ないからです。

自分が好きだったライブハウスは、誰もかれもがギラギラしていて、
こんな狭いところはさっさと抜け出してやる、と言わんばかりでした。
そんなヒリついた空気が好きでした。そのヒリつきを、それぞれが胸に秘めた野望やむき出しの理想を肌で感じたかった、というのが本音です。
当然そんなテーマ関係ないぜ!という出演者や独自の世界観をお持ちの方もいるので、その良さを生かすためにも伝えなかったというのもあります。

出演者について

たくさんの方に出演していただきました。それはもう本当に。
まずはこちらをご覧ください。

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こちらがタイムテーブル。実に31組の出演者。
出演者の公募も定員を大きく上回りました。
すさまじい数の皆さんにお世話になり、イベントは完走しました。
タイムテーブルの遅れもほとんどなく、むしろ自分のバンドがアンコールで大幅に押すという体たらく。本当にありがとうございました。

今回24時間イベントの開催に踏み切ったのは、24時間走り続けられるほどのパフォーマーがVRChatに現れた、ということもあります。
自分が活動を始めた2018年の夏ごろ、音楽活動をVRChat内で行うものはほとんどおらず、今とは比べ物にならないくらい静かでした。
2021年になって、毎年開催されていた音祭イベント、毎週土曜に開くオープンマイクバー『Spot Light Talks』などのおかげもあり、かなり音楽パフォーマンスをする人口は増えてきました。

また、これまでVRChatでライブをしてこなかったVtuberのみなさんも、ろいろい氏をはじめとしたVtuberの活動のおかげで興味を持っていただけるに至りました。ありがとうございます。

可能な限りすべての出演者を少しでも見ていて、
どのライブもDJも、素晴らしいものでした。
ライブハウスの照明というのはやはり生々しく本質を浮き彫りにする気がします。
VRChatの住人も、Vtuberも、リアルの人間も、同じ土俵に立ち、
少しでもいいパフォーマンスをしようとあがいている。
その熱意がどの出演者からもビシビシと溢れていました。
立場の違いなんてどうでもよくて、同じ目的のために
個性をぶつけあってるのが最高に気持ちよかったです。

惜しむらくは、自分がVRChatのDJの世界であまり知られていなかったこと。
明け方なので時間帯的にも厳しいとはいえ、
もっと多くの人が来てくれるように努力すべきでした。
この点は特に次回に向けて解決したい点です。
次回があるのかわかりませんが。

とにかく、素晴らしい出演者に囲まれました。
本当はひとりひとりにお礼と感想を申し上げたいのですが、
死ぬほど長文になってしまうので割愛させていただきます。
感想は会ったときにでも!

スタッフについて


出演者のみなさんひとりひとりが、間違いなく主人公であり主役でした。
しかしここは声を大にして言わせてください。
AWAKEスタッフのひとりひとりが、影の主役であることを。

そもそもこの企画はYAMADAの個人企画ですが、
当然それを助けてくれるスタッフがいるわけです。
AWAKEの照明システムもとても一人では動かせません。

自分のバンドのアンコールで、スタッフ一人ひとりに感謝の意を述べるつもりだったのですが、
うちのギタリストがバラード曲のアルペジオを弾き始めたせいで泣きそうになったのでやめました。

とにかく感謝している、としか言いようがないのですが、
自分のめちゃくちゃなスケジュールに付き合ってくれたり、
更新した直後にさらに更新の案が浮かんでしまったり、
スケジューリングや資料の作成を代行してもらったり…
枚挙にいとまがありませんが、自分が何より感謝しているのは
その熱意とやさしさです。

参加者の皆さんはご存知の通り、割と自分の運営はガバガバでした。
みなさんの献身がなければ、完走どころか始めることすらできなかったでしょう。ひえー。
なにより、無給でやってもらっているので楽しそうに照明したり
演奏聴いてる姿を見るのが一番の救いです。AWAKE楽しんでほしい。

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画像はムーさんが加工してくれたもの。文化祭っぽくていいですよね。
ざぶとんちゃんとゆーげんちゃんにもいてほしかった…!

結局成功したの?

ある意味では完走した時点で成功なのですが、
ちょっと冷静に考えてみましょう。

まず、先述した深夜帯とか明け方の人入り。
これは要改善というか、この分では8時間を3日連続でやったほうが
たぶんお客さんも演者も満足できる。
せっかく24時間連続でやるなら全時間客入りが見込めてないとダメですね。反省。

次に、現場でのトラブル。ぶっちゃけこれは少なかった方なんですけど
起っちゃうもんは起っちゃうし、起こらなかったらどんなによかったかな~
とかどうしても思っちゃいますよね。

あとは、もっと厚く配信の告知をすればもっと観てくれたのではないか?
という懸念。
自分はやはり現場で見てほしいという思いが強くて、
配信あるからいいや~ってなってハコにすき間ができるのを恐れていました。
完全に裏目に出たな~~~~~~!
手を抜いたわけでは決してないけど、
もっとリアルタイムの視聴者増やせたよな~と反省しております。

もちろんよかったところもありますよ!
普段音楽イベントに顔出さない層がAWAKEって何!?
と名前だけでも気にしてくれたこと。

出演者のみなさんにも、スタッフの尽力もあって
かなり満足いただけたような気がしています。
バーチャルにありながらホンモノのハコのような空気を
楽しんでいただけたのかなーと。
やっぱり目の前のお客さんの反応をこの目で見られるのが最高です。

最後に

あとはYAMADA個人のパフォーマンスについて。
やはり24時間やり切る直前の万感胸に迫る思いというか、
自分もお客さんもおかしくなってたんじゃないかなと思います。

今まで何度もAWAKEのステージに立ってきましたが、
お客さんとバンドとスタッフの一体感というか、「これで終わりなんだ」
という惜しむ気持ちを全員で共有しているようで
今までに感じたことのない感覚でした。
バンドメンバーとの気持ちもいつも以上に繋がってるようで、
こころからグルーヴを楽しむことができました。

あくまでAWAKEのイベントは内輪ではなく、
いろんな人にぜひ訪れてほしいんですがあの時だけはエモいからもういいよね、みたいな一周まわった感を感じました。気持ちよかったなあ。

それから、自分の企画したイベントの縁を利用して
新たなイベントの萌芽になることを期待しております。
正直、いまのVRChatには純粋なオーガナイザーが少なすぎます。
演者をやりながら企画もするのは、だいぶパフォーマンスに関わります。
かなり気が気でない。お願いします。
AWAKEつかわなくてもいいから、イベントをいっぱいやってください。
この世界を生かすも殺すもあなた次第です。お願いします。

そんなわけで、自分でも想定外の長文になりましたがこれで終わりです。
お付き合いいただきありがとうございました。
次回…次回なんてあるのか?ほんとに?
もしあればもっと洗練された形でお届けしたいですね。

それでは最後にPart5最後の集合写真でお別れです。

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関わってくれたすべての方に、
素晴らしい経験と思い出をありがとうございました!

YAMADA

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