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デュエパ始めさせるコラム1「パートナーの選び方『5色のやつ使えばいいんじゃないの??』」

みなさん、デュエパーティーやってますか??略してデュエパ
そもそもデュエパって何??って方は、公式サイトを見てね。

いや、わかってます。まだ始めていない人は当然、この公式サイトを見ていないし、今回も見ません。だからざっくりとしたルールを説明すると・・・

〇 4人(or3人)同時に対戦する多人数戦。
〇 デッキは60枚。同名カードは1枚までのハイランダー構築
〇 そのうち1枚はパートナーという特別なカード。いつでも手札にあるかのように使える。コスト5以上のクリーチャーを選べる。
〇 デッキにはパートナーに含まれている文明のカードのみを採用できる。

ざっくり言えば「自分の選んだパートナーを切札にして、それに合うデッキでみんなとドンパチしようぜ!!」というルールです。

さて、ここまで聞いた人はたいてい最初に考えます。
「じゃあ5色のクリーチャーをパートナーに選ばない理由なくない???」とね。

そりゃあもちろん、使えるカードの種類は多いに越したことはないです。
とくに60枚のハイランダーデッキともなると、必要なカードの種類も60種類。その枠をちゃんと埋めながら強力なデッキを作ろうと考えるなら、5色デッキは妥当な選択です。先に言ってしまうと実際ちゃんと強力なので、別に間違ってません。

ただ、実際にはそれ以外のパートナーを選ぶプレイヤーも多いです。
2色どころか、単色のパートナーも選ばれます。

デュエパーティー自体はそもそもカジュアルな遊びとして提案されているルールです。自分の好きなカードをとにかくパートナーにしたい。そのような理由も当然肯定されます。
ただ、ここで取り上げているのは、カジュアルな理由ではなく、ちゃんと強さの面からそういったパートナーを選ぶ理由です。

なぜか。それはパートナーのもう一つの特性に由来します。
パートナーは常に、手札にあるかのようにプレイできるからです。
単純に考えて、毎ゲームかならず初手に加わり、そして手札破壊を受けない切札です。このメリットはデッキ構築に制限を受けて余りあるわけです。

というわけで、今回はそんな強力パートナーたちを紹介します。
「デュエパで何を組もうかな」「デュエパならではの楽しみ方をしたい」という方はぜひ参考にしてください。

流星のガイアッシュ・カイザー

言わずと知れた強力クリーチャーですが、このカードはデュエパでも非常に強力です。

相手のコスト踏み倒しに反応して召喚される能力は、適正な領域であれば手札でなくても構いません。グレイトフル・ベンを出しているときにマナからガイアッシュを出せる、というのはご存じの方も多いでしょう。
デュエパにてパートナーがゲーム開始時に置かれているパートナー領域も、その例外ではありません。
つまり、ほかの3名のプレイヤーの誰かがコスト踏み倒しをするだけで、このガイアッシュはパートナーゾーンから飛び出してきます

また、デュエパ特有の現象として、第三者間の攻撃で発動したシールドトリガーに反応してガイアッシュが飛び出します。

もう少し詳しく説明しましょう。
ガイアッシュが踏み倒しに反応するのは相手のターンだけです。なので通常、自分のターンに自分がシールドトリガーを踏んだとしても、ガイアッシュは無力です。
ですが、他のプレイヤーが、別の他のプレイヤーのシールドトリガーを踏んだのなら話は別です。
ちゃんと相手ターン中ですし、シールドトリガーでマナがタップされることもありません。つまり、ガイアッシュの発動条件を満たしています。
他プレイヤー同士のやりとりのどさくさに紛れて飛び出すわけです。

できないようです。謝罪

そしていうまでもなく、コスト10以上のクリーチャーを軽減できる能力も強力です。別にいつも通り強力な能力なのですが、パートナーゆえにマナジャンプが安定しやすいのもデュエパ特有の魅力です。
いつもの2-4-6ジャンプでパートナーからガイアッシュを出すことで、安定して次のターンには11コストのデカブツを出せます。
オススメは完全不明です。これもまたデュエパならではの強さを持っていますが、また別の機会に語るとしましょう。

そして最後の攻撃を制限する能力。
これ実は「自分を」なので、他のプレイヤーを攻撃する分には邪魔しないんですよね。他の方々同士で勝手にやり合っててもらいましょう。

というわけで、このガイアッシュはデュエパでも屈指の強力パートナーです。
俺も現在愛用している、文句なしのガチパートナーです。
その分、狙われやすいのでご注意を。

怒流牙 サイゾウミスト

こいつもすっげえです。3色持ってるニンジャストライクは偉いんです。

ニンジャストライクもガイアッシュと同様に、パートナーゾーンからプレイできます。これもまたグレイトフル・ベン案件ですね。
つまり、こいつは7マナさえ貯めてしまえば常に構えられるニンジャなわけです。すごいでしょう。

さらにこいつを際立たせるのは、パートナーに与えられた最後の特権です。

パートナーがバトルゾーン以外に置かれた時、そのパートナーの持ち主は、マナゾーンからカードを1枚選んで山札の下に置くことで、自分のパートナーゾーンに戻すことが出来ます。
https://dm.takaratomy.co.jp/rule/dhueparty/より引用

切札がやられても簡単に繰り返し使えるようになってるわけですが、そのルールを思いっきり悪用します。さすがニンジャきたない。

つまり、サイゾウミストが仕事を終えて、ニンジャストライクの能力でデッキボトムに戻るとき、マナを身代わりにパートナーゾーンに帰るのです。
何度でも繰り返し使える最強サイゾウミストの誕生です。

でもそうやって繰り返すとマナが減ってしまうところですが、サイゾウミストの能力で増やしたシールドは自分のターンにマナになります。
自分が帰るための電車賃を自分で稼げる偉いやつです。

シールドトリガー多めの構築にして耐久してみたり、ミストリエスなんかを絡めてさらにアド取っていく方向で組んでみましょう。

絶十 <九極.Star>

こいつをパートナーにすると、デッキは必然、光単色になります。
単色の中でもかなりデッキを組みにくい部類ですが、それを補って余りある魅力を持っているのがこの絶十です。

絶十を出せばとにかく、手札以外からカードを使えなくなります。するとどうなるか?パートナーを召喚できなくなります
パートナーは手札にあるかのように使えるだけで、別に手札に持っているわけではありません。パートナーゾーンという別の領域に置かれているわけです。だから、こいつを出されるとプレイ出来なくなるわけです。

パートナーを前提としている相手の戦略はそれだけで破綻しますし、これを対処しても、パートナーである絶十は簡単に戻ってきます。

注意点としては、パートナーゾーンから侵略で登場することはできません
パートナーゾーンから出来るのは召喚だけです。ガイアッシュやニンジャストライクは能力で召喚してるのですが、侵略はそうではありません。手札から攻撃クリーチャーの上に乗る能力です。そうです、パートナーゾーンは手札ではないのです。
あきらめて真面目に5マナ払いましょう。
同様に革命チェンジなども使えないので注意してください。

盗掘人形モールス

Gゼロで召喚出来るモールスをパートナーに置くことの意味はこうです。

「あなたはゲーム中、好きな時に墓地からクリーチャーを戻しても良い」

どのゲームでも常に初手にあり、そしてコストを払う必要もない墓地回収。
60枚ハイランダーのデュエパにおいてあまりに魅力的なルール変更です。

状況によっては自分のカードで破壊して、パートナーゾーンに戻すことで使いまわすのも楽勝です。
フシギバースのコストにするのもいいでしょう。闇単色でも、あの悪名高きアンダケインが使えます。

Gゼロはシンプルに召喚コストを支払わずに出せる能力なので、パートナーゾーンからでも問題なく使えます。ですが、似た効果でもモノによっては出せないものがあります。
例えば轟轟轟ブランド。こいつが持つマスターGGGでのタダ出しは手札からのプレイに限定されています。
パートナーに指定しても上手く使えないので注意してください。

デュエパをハックする

というわけで、今回は4枚のパートナーを紹介しました。
他にもたくさんオススメのパートナーはいますが、今回の4枚に共通しているのは、いずれもデュエパのルールをハックしている存在だということ。
思わぬ方法でパートナーゾーンから飛び出したり、逆に主役のパートナーを封じ込めたり。
普通のデュエマでは出来ない、新しいゲーム体験を実現するパートナーを紹介してみました。

とくに思い入れがないフラットな状態からデュエパを遊んでみるのなら、どうせならデュエパならではの現象を出来るだけ満喫できるデッキを組むのが楽しかなーと思います。そういう意味で、この4枚はいずれもオススメです。

このパートナーのおかげで、60枚ハイランダーという凄まじい構築条件にも関わらず、時に40枚デッキに比肩するほどの再現性を発揮させることも可能です。
自分が思い描いたゲームプランがバッチリ決まる気持ちよさは、カードゲームがもつ大きな魅力です。
ぜひデュエパでも、あなたの頭の中の戦略を「再現」しましょう。

ヤマダ@アドバンテージのデュエマ担当


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